若尾文子は日本国の女優。大映の看板女優として日本映画の黄金期を代表する存在でした。1966年、ブルーリボン賞主演女優賞受賞。
若尾文子は、戦後の日本映画を代表する女優として、増村保造や小津安二郎ら巨匠たちに愛され、独特の妖艶さと強さをスクリーンに刻みました。高校中退後、大映でのデビューから数々の名作に出演し、テレビや舞台でも活躍。黒川紀章との結婚や映画祭での再ブレイクなど、90歳を超えた今もその魅力は色褪せていません。
ここでは若尾文子の出演映画や関連情報をまとめています。
若尾文子
映画ガイド 若尾文子の濡れ場が見られる映画
若尾文子は増村保造監督とのコラボレーションで知られる多くの作品で大胆かつ繊細な演技を披露しました。若尾文子自身がヌードを演じることはなく、ボディダブルが使用された点に留意が必要。以下に、濡れ場が含まれる代表的な映画を挙げ、丁寧に解説します。
女優・モデル 若尾文子
若尾文子は日本国の女優。純情可憐なキャラクターから、女性エゴの凄まじさを表わす演技派のトップ・クラスへと展開しました。宮城県立第二女子高校卒業後に大映に入社。デビュー作は「長崎の歌は忘れじ」。うつむき加減の姿や表情から色気が刺さってきます。
劇場映画 花実のない森
『花実のない森』は、松本清張の同名長編推理小説を原作とした1965年1月23日公開のサスペンス映画。監督は富本壮吉、脚本は舟橋和郎が担当。主演の若尾文子は冷たく謎めいた女性として描かれ、男たちを破滅へと導くファム・ファタル像を見事に体現。
劇場映画 清作の妻
生計を支えるため、老人の愛人となっていたお兼。老人の死を機にお兼は家族の待つ村へ戻りますが、村人たちの目は冷ややかでした。村の模範青年である清作と出会い、2人は周囲の反対を無視して結婚。しかし、日露戦争が勃発し、清作に召集令状が届きます…。
劇場映画 雁の寺
禅寺の奥で女の白い肌が喘ぐ…。水上勉の同名小説を映画化した官能サスペンス。『雁の寺』は水上勉原作、川島雄三監督、舟橋和郎・川島雄三脚本による1962年公開の日本のサスペンス映画。主演は若尾文子、高見国一、木村功、三島雅夫。京都の孤峯庵の絹本...
劇場映画 刺青
増村保造監督の映画『刺青』（1966年）は、谷崎潤一郎の同名小説を原作とした日本映画。遊郭に売られた娘・お艶が刺青を通じて運命を変える物語。主演・若尾文子の妖艶な演技と増村監督の鮮烈な映像美が融合し、愛と破滅を描く傑作です。
原作・実話 四方田犬彦・斉藤綾子『映画女優 若尾文子』
『映画女優 若尾文子』（四方田犬彦・斉藤綾子著、みすず書房、2016年新装版）は、日本映画史における伝説的女優、若尾文子（1933年生）のキャリアと魅力を深く掘り下げた評論集。若尾本人へのインタビューや詳細なフィルモグラフィーも収録。