レスリー・マンは米国の女優。『ノックト・アップ』や『40歳の童貞男』でコメディ女優として活躍。夫ジャド・アパトーとのコラボで知られ、『40歳からの家族ケーカク』で主演。2人の娘とロサンゼルス在住。フィンランド系。以下では彼女の生い立ち・教育、経歴、私生活、出演作品をご紹介します。
プロフィール
- 名前:レスリー・マン(Leslie Mann)
- 出生名:レスリー・ジーン・マン(Leslie Jean Mann)
- 生年月日:1972年3月26日(53歳)
- 出生地:米国カリフォルニア州サンフランシスコ
- 国籍:米国
- 職業:女優
- 活動期間:1989年~
- 配偶者:ジャド・アパトー(1997年~)
- 著名な家族:モード・アパトー(娘)、アイリス・アパトー(娘)
生い立ち・教育
レスリー・ジーン・マン(Leslie Jean Mann)は、1972年3月26日、米国カリフォルニア州サンフランシスコで生まれました。母ジャネット・アン・エアーズは、Ayres Hotelグループで8年間デザインと品質管理プログラムを率いた実業家で、レスリーはニューポートビーチで育ちました。父については「存在するが、関係はゼロ」と述べており、事実上母子家庭で育ちました。彼女には2人の実きょうだいと3人の義理の兄がおり、母方の祖母サディ・ビオラ・ヘルヤ・ラサネンはフィンランド移民の娘で、レスリーはフィンランド系を含む混血(アイルランド、スコットランド、ドイツ系)のルーツを持っています。
幼少期は「とても内気で抑圧されていた」と振り返り、自己表現に苦労しました。ニューポートビーチのコロナ・デル・マー高校(Corona del Mar High School)を卒業後、演技を学ぶためJoanne Baron / D.W. Brown Studioに入学。南カリフォルニア大学(USC)で演劇を短期間学びましたが、演技への情熱が強く、大学を中退してキャリアを追求しました。17歳でテレビCMに出演し始め、演技への第一歩を踏み出しました。彼女の教育は、演技と実践的な経験に重点を置き、後のコメディ女優としての自然なスタイルを形成しました。
経歴
レスリー・マンのキャリアは、17歳の時にテレビCMから始まりました。1991年、映画『Virgin High』で「Squiggle」ガールとして小さな役でデビュー。1994年、ABCの短命ドラマ『Birdland』でナース・マリー役を演じ、テレビでの初レギュラーを獲得。1996年、ジム・キャリー主演の『ケーブル・ガイ』でロビン・ハリス役に抜擢され、500人以上の候補者から選ばれました。この作品で、彼女はプロデューサーのジャド・アパトウと出会い、後に彼の妻となります。『ケーブル・ガイ』は彼女のスクリーンブレイクとなり、コメディ女優としての才能が注目されました。
1997年、ブレンダン・フレイザー主演の『ジャングルの王者ターザン/George of the Jungle』でウルスラ・スタンホープ役を演じ、愛らしいヒロインとして広く知られるようになりました。この作品後、第一子出産のため2年間休業。1999年、アダム・サンドラー主演の『ビッグ・ダディ』でコリン役を演じ、意地悪な婚約者役で印象を残しました。2000年代に入り、ジャド・アパトウ監督作品で飛躍。2005年の『40歳の童貞男』でニッキー役、2007年の『無ケーカクの命中男/ノックトアップ』でデビー役を演じ、コメディでの自然体な演技が批評家に絶賛されました。『ノックト・アップ』は興収1億4900万ドルを記録し、彼女の代表作となりました。
2009年は『セブンティーン・アゲイン』でスカーレット役、『素敵な人生の終り方』でローラ役と、2つのヒット作に出演。2012年、アパトウ監督の『40歳からの家族ケーカク』ではデビー役を再演し、夫婦のリアルな葛藤を描き、ゴールデン・グローブ賞(コメディ/ミュージカル部門主演女優賞)にノミネートされました。2013年、ソフィア・コッポラ監督の『ブリングリング』で脇役、2014年の『ダメ男に復讐する方法』でケイト役を演じ、キャメロン・ディアスと共演し興収1億8400万ドルを記録。2018年の『ブロッカーズ』ではリサ役で、親子の絆を描くコメディで主演を務めました。声優としては、『シャーロットのおくりもの』(2006年)、『ブルー/初めての空へ』(2011年)、『クルードさんちのあたらしい冒険』(2020年)に出演。2024年には『A Real Pain』で出演予定です。推定純資産は2000万ドル(2024年)。
私生活
レスリー・マンは、1996年の『ケーブル・ガイ』の撮影現場でプロデューサーのジャド・アパトウと出会いました。ジャドはオーディションで彼女を見て「未来のミセス・アパトウ」と友人に語り、1年間の交際を経て1997年6月9日に結婚。夫妻には娘2人、モード(1997年12月生まれ)とアイリス(2002年10月生まれ)がおり、両娘とも『ノックト・アップ』や『ディス・イズ・40』に出演しています。家族はロサンゼルスに住み、ジャドとのコラボレーションは彼女のキャリアの中心です。
レスリーは内気な性格を克服するため、3人のセラピスト、サイキック、自己啓発本『Feel the Fear and Do It Anyway』の影響を受けたことを公言。趣味は家族との時間で、娘たちとの子育てに多くの時間を費やします。慈善活動では、826LA(子供のライティング支援)やUCLAレイプ治療センターを支援。SNSは控えめで、インスタグラム(約47万フォロワー)で家族や仕事のスナップを共有。身長5フィート6インチ(170cm)、青い目とブロンドの髪が特徴。彼女の「赤ちゃんのような声」とチャームは、ファンに愛されています。
出演作品
映画
- Virgin High(1991年)…「Squiggle」ガール役、初の映画出演。
- ケーブル・ガイ(1996年)…ロビン・ハリス役、ジム・キャリー共演、ブレイク作。
- She’s the One(1996年)…コニー役、エドワード・バーンズ監督。
- Last Man Standing(1996年)…ワンダ役、ブルース・ウィリス共演。
- ジャングルの王者ターザン/George of the Jungle(1997年)…ウルスラ・スタンホープ役、ブレンダン・フレイザー共演。
- ビッグ・ダディ(1999年)…コリン役、アダム・サンドラー共演。
- タイムコード(2000年)…チェリン役、実験的映画。
- PERFUME/パフューム(2001年)…カミール役、インディーズ映画。
- オレンジカウンティ(2002年)…クリスタ役、コリン・ハンクス共演。
- キャンパス・クレージー(2002年)…エレイン・ワーナー役、ジェイソン・リー共演。
- 40歳の童貞男(2005年)…ニッキー役、ジャド・アパトウ監督。
- シャーロットのおくりもの(2006年)…声優、ジュリア・ロバーツ共演。
- 無ケーカクの命中男/ノックトアップ(2007年)…デビー役、セス・ローゲン共演、代表作。
- Mr. ボディガード/学園生活は命がけ!(2008年)…リサ役、オーウェン・ウィルソン共演。
- セブンティーン・アゲイン(2009年)…スカーレット役、ザック・エフロン共演。
- 素敵な人生の終り方(2009年)…ローラ役、アダム・サンドラー共演。
- フィリップ、きみを愛してる!(2009年)…デビー役、ジム・キャリー共演。
- Shorts(2009年)…ママ・トンプソン役、家族向けコメディ。
- ブルー/初めての空へ(2011年)…リンダ役、声優、興収4億8400万ドル。
- チェンジ・アップ/オレはどっちで、アイツもどっち!?(2011年)…ジェイミー役、ライアン・レイノルズ共演。
- 40歳からの家族ケーカク(2012年)…デビー役、ゴールデングローブ賞ノミネート。
- ブリングリング(2013年)…ローリー役、ソフィア・コッポラ監督。
- ダメ男に復讐する方法(2014年)…ケイト役、キャメロン・ディアス共演。
- お!バカんす家族(2015年)…オードリー役、エド・ヘルムズ共演。
- ワタシが私を見つけるまで(2016年)…メグ役、ダコタ・ジョンソン共演。
- The Comedian(2016年)…ハーモニー役、ロバート・デ・ニーロ共演。
- ブロッカーズ(2018年)…リサ役、ジョン・シナ共演。
- マーウェン(2018年)…ニコル役、スティーヴ・カレル共演。
- マザーレス・ブルックリン(2019年)…ジュリア役、エドワード・ノートン監督。
- クルードさんちのあたらしい冒険(2020年)…ホープ役、声優。
- Cha Cha Real Smooth(2022年)…リサ役、インディーズ映画。
- A Real Pain(2024年、公開予定)…近日公開。
TV
- Birdland(1994年、ABC)…ナース・マリー役、テレビデビュー。
- Freaks and Geeks(2000年、NBC)…ミス・フット役、ゲスト出演。
- Hercules(1998年、声優)…アンフィトリテ役。
- Modern Family(2017年、ABC)…ケイティ役、ゲスト出演。
まとめ
レスリー・マンは、サンフランシスコ出身のコメディ女優で、『ケーブル・ガイ』でブレイク後、『無ケーカクの命中男/ノックトアップ』や『40歳からの家族ケーカク』でスターに。夫ジャド・アパトウとのコラボで知られ、娘2人と共に家族を大切にします。フィンランド系のルーツと内気な性格を克服した彼女は、30年以上のキャリアで愛される存在です。
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