『S&M Sally』は2015年に公開された米国のコメディ・ロマンス映画で、ミシェル・エレンが監督・脚本・主演を務めた。「ブッチ・ジェイミー」シリーズの3作目で、レズビアンのカップル、ジェイミーとジルがS&Mの世界を探索する物語。友人デビッドとローラの3P競争も描かれる。
基本情報
- 原題:S&M Sally
- 公開年:2015年
- 製作国:米国
- SNSサイト:YouTube
女優の活躍
本作の主演を務めるジェン・マクファーソンとミシェル・エレンは、それぞれジェイミーとジルとして、独特のキャラクターを活き活きと演じています。
ジェン・マクファーソンは、ブッチなジェイミー(サリー)を演じ、S&Mの世界に戸惑いながらも果敢に挑戦する姿を見事に表現。特に、彼女のコミカルな演技は、ジェイミーの内面的な不安やユーモラスな一面を強調し、観客に親しみやすさを提供します。マクファーソンは、シリーズを通じてジェイミーのキャラクターを深く掘り下げ、本作では彼女の新たな一面であるS&Mへの好奇心と葛藤を見事に描き出しました。彼女の自然体な演技は、インディペンデント映画ならではの親密な雰囲気を作り出しています。
ミシェル・エレンは監督兼女優としてジルを演じ、S&Mに経験を持つ自信に満ちたキャラクターを魅力的に表現。彼女の演技は、ジルの大胆さと繊細さをバランスよく表現し、カップルのダイナミクスをリアルに伝えています。エレンは自身の監督としてのビジョンを反映させ、ジルのキャラクターに深みを与えることで、物語の中心となるカップルの関係性を強化しています。
また、シェイラ・クックはローラ役で、自由奔放で少し風変わりなキャラクターを演じ、物語にユーモアと活気を加えています。彼女の演技は、デビッドとの掛け合いの中で特に際立ち、コミカルなシーンを盛り上げます。
サブキャラクターとして登場するスコット・ケイジ・タケダ(デビッド役)も、軽妙な演技で映画のコメディ要素を支え、全体のバランスに貢献しています。
これらの女優たちは、インディペンデント映画の制約の中で、限られた予算とリソースを最大限に活用し、個々のキャラクターに命を吹き込みました。特にマクファーソンとエレンの化学反応は、シリーズのファンにとって見どころの一つであり、LGBTQコミュニティにおけるリアルな関係性の描写が高く評価されています。彼女たちの演技は、批評家からも「本物で楽しい」と称賛され、映画の成功に大きく寄与しました。
女優の衣装・化粧・髪型
本作の衣装、化粧、髪型は、キャラクターの個性とS&Mというテーマを反映し、視覚的な魅力を高めています。
ジェイミー(ジェン・マクファーソン)は、ブッチなレズビアンとしてのアイデンティティを強調するため、シンプルで男性的な衣装が特徴です。普段はカジュアルなTシャツやジーンズを着用し、S&Mクラブではレザーやダークカラーの衣装を選び、彼女の「サリー」としての新たな一面を表現。レザージャケットやブーツは、S&Mの世界での彼女の不慣れながらも挑戦的な姿勢を象徴しています。化粧は控えめで、ナチュラルなルックを維持し、ブッチなキャラクター性を損なわないよう工夫されています。髪型はショートカットで、ジェンダーニュートラルな印象を与え、ジェイミーの自信と内面的な葛藤を視覚的に表現しています。
一方、ジル(ミシェル・エレン)はフェムなレズビアンとして、より女性らしい衣装を採用。普段は柔らかい色調のドレスやスカートを着用し、S&Mクラブではラテックスやコルセットといった挑発的な衣装を選びます。これらの衣装は、彼女のS&Mに対する経験と自信を強調し、ジェイミーとの対比を際立たせます。ジルの化粧は、日常シーンでは自然なメイクアップで、クラブシーンでは大胆なアイライナーや赤い口紅を用い、セクシーで支配的な雰囲気を演出。髪型はロングでゆるやかなウェーブがかかっており、フェミニンな魅力を引き立てつつ、S&Mシーンではタイトにまとめられ、支配的な役割を視覚的に補強しています。
ローラ(シェイラ・クック)は、自由奔放な性格を反映したカラフルでエキセントリックな衣装が特徴。ボヘミアン風のドレスや派手なアクセサリーを身につけ、彼女の個性的な魅力を強調します。化粧は明るい色調のアイシャドウやチークを用い、遊び心のあるルックを完成させています。髪型はロングでラフなスタイルが多く、彼女の気ままな性格を表現。
デビッド(スコット・ケイジ・タケダ)は、カジュアルなシャツとパンツを基調とし、クラブシーンでは少し派手なアクセサリーを加えることで、彼のバイセクシャルなキャラクター性を表現しています。これらの衣装やメイクは、映画のコメディとロマンスのトーンを保ちつつ、S&Mというテーマを軽快に扱うための重要な要素となっています。
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あらすじ
『S&M Sally』は、レズビアンのカップル、ジェイミーとジルを中心に展開するコメディ・ロマンス映画。ジェイミー(ジェン・マクファーソン)は、ブッチなレズビアンとして、恋人のジル(ミシェル・エレン)との関係に自信を持っていますが、ジルがBDSM(ボンデージ、ディシプリン、サディズム、マゾヒズム)の経験を持っていることを知り、自身の性的な経験不足に不安を感じます。この不安を解消するため、ジェイミーは「サリー」という偽名を使い、ジルと共にロサンゼルスの地下S&Mクラブを訪れることを提案します。ジェイミーは、ブッチな自分こそが支配的な役割を担うと考えますが、ジルは独自のアイデアを持ち、予想外の展開が待っています。
一方、ジェイミーとジルの友人であるデビッド(スコット・ケイジ・タケダ)とローラ(シェイラ・クック)は、互いに「クールさ」を競い合い、3Pを実行するかどうかで賭けを始めます。このサブプロットは、メインのS&M探索と並行し、映画にユーモラスな要素を追加します。ジェイミーとジルのクラブでの冒険は、フラッキング(鞭打ち)、エレクトリックプレイ、ファイアプレイといったBDSMの実践を通じて、彼女たちの関係性や自己認識に新たな光を当てます。ジェイミーは当初、自分のアイデンティティとS&Mの世界とのギャップに戸惑いますが、ジルとの対話を通じて、関係の深さと相互理解の大切さを学びます。物語は、コメディとロマンスを織り交ぜながら、性的探求と自己発見のテーマを軽快に描き出します。
解説
『S&M Sally』は、インディペンデント映画として、LGBTQコミュニティにおける性的探求とアイデンティティのテーマをユーモラスかつ真摯に描いた作品です。監督のミシェル・エレンは、自身の経験と視点を生かし、レズビアンのカップルが直面する現実的な葛藤を、コミカルなトーンで表現しています。本作は、主流のハリウッド映画『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』とは異なり、S&Mをセンセーショナルに描くのではなく、日常的なカップルの関係性の中で自然に扱うことで、よりリアルで親しみやすい物語を提供します。批評家からは「100倍楽しく、本物」と評され、特にLGBTQ映画祭で高い評価を受けました。具体的には、バルセロナ国際ゲイ&レズビアン映画祭での特別賞や、フォートワース、フィラデルフィア、サクラメントの映画祭での受賞がその証です。
本作の特徴は、S&Mというテーマを扱いながらも、過度な性的描写に頼らず、キャラクターの感情や関係性の発展に焦点を当てている点です。ジェイミーとジルの物語は、単なる性的冒険ではなく、信頼、コミュニケーション、自己受容の重要性を描いています。また、デビッドとローラのサブプロットは、性的指向や関係性の多様性を軽快に表現し、映画全体にユーモアとバランスをもたらします。エレンは、キックスターターでのクラウドファンディングを通じて資金を調達し、余剰資金をロサンゼルスのLGBTセンターに寄付するなど、コミュニティへの貢献も果たしました。撮影はロサンゼルスで行われ、インディペンデント映画らしい親密な雰囲気が作品の魅力となっています。この映画は、LGBTQコミュニティだけでなく、性的探求や関係性のダイナミクスに興味を持つ幅広い観客に訴える作品です。
キャスト
- ジェン・マクファーソン – ジェイミー(サリー):ブッチなレズビアンで、S&Mの世界に挑戦する主人公
- ミシェル・エレン – ジル:ジェイミーの恋人で、BDSMに経験を持つフェムなキャラクター
- シェイラ・クック – ローラ:デビッドと3Pを競う自由奔放な友人
- スコット・ケイジ・タケダ – デビッド:バイセクシャルな男性で、ローラとの賭けに参加
スタッフ
- 監督:ミシェル・エレン
- 脚本:ミシェル・エレン
- 製作:ミシェル・エレン、ジェン・マクファーソン
- 撮影:ジェイソン・ブラント
- 編集:ジェーン・シュミット
- 音楽:ジョニー・ハリス
まとめ
『S&M Sally』は、インディペンデント映画としての制約を逆手に取り、キャストとスタッフの密接なコラボレーションによって、ユーモアと心温まる物語を生み出しました。ミシェル・エレンの多才な活躍と、LGBTQコミュニティへの深い理解が、映画の成功を支えています。
レビュー 作品の感想や女優への思い