コロラド州はロッキー山脈が貫く自然豊かな州で、州都デンバーは文化と経済の中心。スキーリゾートや国立公園が観光名所で、ハイテク産業も盛ん。人口約580万人。出身女優にメリッサ・ブノワ、ジェシカ・ビール、エイミー・アダムスら。
歴史
コロラド州の歴史は、先住ネイティブアメリカンの文化から始まります。紀元前からこの地域にはユート族やシャイアン族など多くの部族が居住し、狩猟や交易を行っていました。18世紀後半にスペイン人探検家がこの地を訪れ、コロラド川にちなんで命名されました。1803年のルイジアナ購入により、アメリカ合衆国の領土となり、19世紀初頭には毛皮交易や探検家の往来が活発化しました。
1858年にパイクスピークで金が発見されると、「パイクスピーク・ゴールドラッシュ」が起こり、多くの開拓者が流入しました。このゴールドラッシュはデンバーの発展を促し、コロラドの経済基盤を築きました。1876年8月1日、コロラドは38番目の州としてアメリカ合衆国に加盟し、「センテニアル・ステート(100周年記念の州)」という愛称を得ました。これはアメリカ独立100周年と重なったためです。
19世紀後半から20世紀初頭にかけて、鉱業が州の主要産業でしたが、銀鉱山の衰退とともに農業や鉄道の発展が経済を支えました。20世紀に入ると、コロラドスプリングスやアスペンなどのリゾート地が観光業の中心となり、ロッキー山脈の自然を活かしたスキー場やハイキングコースが人気を集めました。第二次世界大戦後、軍事施設や航空宇宙産業が州内に進出し、ハイテク産業も成長。現在では、バイオテクノロジーや再生可能エネルギー産業も重要な経済要素となっています。
一方で、コロラドの歴史には暗い側面もあります。1864年のサンドクリーク虐殺では、シャイアン族とアラパホ族の平和的な集落が民兵に襲われ、数百人が殺害されました。この事件は先住アメリカ人との関係における悲劇として記憶されています。また、1999年のコロンバイン高校銃乱射事件は、全米に衝撃を与え、学校安全や銃規制に関する議論を巻き起こしました。この事件は現代アメリカの社会問題を象徴する出来事として、コロラドの歴史に刻まれています。
芸術
コロラド州の芸術は、その自然環境と多様な文化に強く影響されています。デンバー美術館は、ネイティブアメリカンの工芸品や西洋美術、現代アートまで幅広いコレクションを誇ります。特に、ネイティブアメリカンの織物や陶芸は、コロラドの先住文化を反映した重要な展示物です。美術館では、フレデリック・C・ハミルトン棟のユニークな建築も注目され、現代美術の展示空間として機能しています。
コロラドスプリングスのファインアーツセンターは、演劇や音楽、ビジュアルアートの拠点として地域に貢献しています。また、アスペン音楽フェスティバルは、クラシック音楽の愛好家が集まる国際的なイベントで、夏に開催されるコンサートは世界中から観光客を引き寄せます。ボルダーでは、ストリートアートや地元アーティストによるギャラリーが盛んで、ヒッピー文化の影響を受けた自由な表現が見られます。
コロラドの芸術は、自然との共生をテーマにした作品も多く、風景画家や写真家がロッキー山脈やグレートプレーンズの美しさを捉えた作品を数多く生み出しています。地元の芸術家コミュニティは、環境保護や持続可能性をテーマにしたイベントや展示会を頻繁に開催し、コロラドの自然を讃える姿勢が顕著です。また、毎年開催されるデンバー国際映画祭は、インディペンデント映画やドキュメンタリーの発表の場として、アート愛好家に親しまれています。
登場する映画
コロラド州の雄大な自然や都市の風景は、数多くの映画の舞台として登場します。以下に代表的な作品を紹介します。
- ARGYLLE/アーガイル(2024年):マシュー・ボーン監督のスパイ・アクション・コメディで、ミステリー作家エリー・コンウェイが自身の小説のプロットが現実のスパイ活動と重なることに気づき、冒険に巻き込まれます。ブライス・ダラス・ハワード演じるエリーのコロラド州テリューサイドでの冒頭シーンが印象的で、架空のスパイ世界と現実の境界をユーモラスに描き、テンポの良いスリル満載のエンターテイメントです。
- インターステラー(2014年):クリストファー・ノーラン監督のSF大作で、地球の崩壊危機に直面した元NASAパイロットのクーパーが、家族を救うため宇宙を探検します。コロラド州の農場を舞台とした家族の日常が、未来への希望と絶望を象徴し、息をのむ視覚効果と深い科学的テーマが融合した感動的な物語で、愛と生存の本質を探求します。
- ブラック・クランズマン(2018年):スパイク・リー監督の犯罪ドラマで、1970年代のコロラドスプリングス警察の黒人刑事ロン・スタルワースがKKKに潜入捜査します。ジョン・デヴィッド・ワシントン演じる主人公の勇気とユーモアが光る実話ベースの作品で、人種差別と正義の闘いを鋭く描き、現代社会への警鐘を鳴らす力強い一作です。
- ブラック・フォン(2021年):スコット・デリクソン監督のホラーで、1978年のコロラド州郊外で少年フィニーが誘拐犯に捕らわれます。イーサン・ホーク演じる不気味なグラバーとの対峙が緊張感を高め、過去の犠牲者の声が少年を導く超自然要素が融合した、心理的な恐怖と家族の絆を描く秀逸なサスペンスです。
- レーガン大統領 銃弾の真相(2024年):ショーン・エリス監督の伝記ドラマで、1981年のレーガン大統領暗殺未遂事件を追います。コロラド州でのヒンクリーの行動が事件の鍵となり、ニコラス・ホルト演じる大統領の回復と政治的混乱をリアルに描き、歴史的事件の裏側を緊張感たっぷりに解き明かす一作です。
- TAG タグ(2018年):ジェフ・トムシック監督のコメディで、幼馴染みの男たちが30年続くタグ遊びを続けます。コロラド州の風景が散りばめられたロードムービー風の展開で、ジェレミー・レナーらのユーモラスな演技が光り、友情の絆と大人の遊び心を爽快に描いた笑いと感動のバランスが絶妙です。
- ドライブ・アングリー3D(2011年):パトリック・ルーシェ監督のアクション・ホラーで、地獄から逃れた男が娘の殺人鬼を追います。コロラド州の荒野が舞台の高速チェイスがスリリングで、ニコラス・ケイジの過激な復讐劇が炸裂し、3D効果を活かした派手な銃撃と超自然要素が融合したエンタメ満載のB級傑作です。
- テスラ エジソンが恐れた天才(2020年):マイケル・アルメレイダ監督の伝記ドラマで、ニコラ・テスラの生涯を描きます。コロラドスプリングスでの実験シーンが鍵で、イーサン・ホーク演じるテスラの天才性と孤独を詩的に表現し、エジソンとのライバル関係を現代的に再解釈した、革新的な発明と人間ドラマの交錯が魅力です。
- デンバーに死す時(1976年):ロバート・アルトマン監督の犯罪ドラマで、詐欺師のジミー・ザ・セイントがデンバーで死の運命に抗います。コロラド州の街並みが舞台のノワール調の物語で、ジェフ・ブリッジズの演技が光り、運命と自由のテーマを深く掘り下げた、独特のユーモアと緊張感が融合したカルト的人気作です。
- 大いなる勇者(1972年):シドニー・ポラック監督の西部劇で、内戦帰りの男がコロラドの山岳地帯で自給自足の生活を始めます。ロバート・レッドフォード演じる主人公の孤独と成長を、息をのむ自然美が支え、先住民との交流を通じて人間性を探求した、静かな感動のサバイバル・ストーリーです。
- AVP2 エイリアンズVS.プレデター(2007年):ストラウス兄弟監督のSFホラーで、プレデター船がコロラドのガニソンに墜落し、ハイブリッドの脅威が広がります。エイリアンとプレデターの壮絶な戦いが街を壊滅させる中、生存者の奮闘を描き、暗闇の恐怖とアクションの連続が魅力の、過激なクロスオーバー続編です。
- エディ・マーフィの劇的1週間(2015年):ジェイク・シマンスキー監督のモックメンタリーで、テニス選手のエディがウィンブルドンで大逆転します。コロラドの風景が散りばめられたユーモラスなドキュメンタリースタイルで、エディ・マーフィのコミカルな演技が光り、スポーツのドラマと風刺を融合させた痛快コメディです。
- アイス・キャッスル(1978年):ドナルド・ワイリー監督のロマンティック・ドラマで、フィギュアスケーターのレクシーがコロラドスプリングスで夢を追います。リン=ホリー・ジョンソン演じる主人公の情熱と挫折が感動的で、氷上での華麗な演技と恋愛が織りなす、心揺さぶる青春物語です。
- アドベンチャー・ファミリー(1975年):スチュアート・ラフィル監督のファミリー・アドベンチャーで、ロサンゼルス一家がコロラドのロッキー山脈に移住します。自然との共存と家族の絆を描き、野生動物との出会いが魅力の、心温まるサバイバル・ストーリーで、子供たちに人気のクラシックです。
- アトミック・トレイン(1999年):マーク・ブライト監督のTVミニアリーで、核爆弾を積んだ列車がデンバーに向かいます。コロラドの山岳地帯を疾走するスリリングな脱出劇で、破壊の危機と英雄たちの奮闘が緊張感を高め、災害映画の醍醐味を詰め込んだエンターテイメントです。
- アバウト・シュミット(2002年):アレクサンダー・ペイン監督のロードムービーで、引退したウォーレンがデンバーへ旅します。ジャック・ニコルソン演じる主人公の内省的な旅がユーモラスで、人生の意味を問いかける心に染みるドラマで、コロラドの風景が孤独を強調します。
- ウォー・ゲーム(1983年):ジョン・バダム監督のスリラーで、少年デイヴィッドがコロラドのNORADにハッキングします。核戦争の危機を招くサイバーテロが緊張感を高め、マシュー・ブロデリックの演技が光る、冷戦期のテクノロジー恐怖を描いた先駆的作品です。
- Oh!ベルーシ絶体絶命(1981年):マイケル・アプトド監督のコメディで、シカゴの記者アーニーがコロラドの鷲研究者を追います。ジョン・ベルーシの魅力が爆発する風変わりな恋愛劇で、ロッキー山脈の風景がロマンスを彩り、都会と自然の対比がユーモラスです。
- オールウェイズ(1989年):スティーブン・スピルバーグ監督のファンタジーで、消火ヘリのパイロットピートがコロラドの山火事で命を落とします。リチャード・ドレイファス演じる霊体が恋人を守る感動の物語で、愛と別れの美しさを描いた、心揺さぶるロマンスです。
- 俺たちフィギュアスケーター(2007年):ジョシュ・ゴードン監督のコメディで、ライバルスケーターがペアを組む羽目に。コロラドのリンクが舞台のドタバタ劇で、ウィル・フェレルとジョン・ヘダーの掛け合いが爆笑を誘い、スポーツの友情と競争を風刺した痛快作です。
- 彼女は二挺拳銃(1995年):サム・ライミ監督の西部劇で、女ガンマンがコロラドの町で復讐を誓います。シャロン・ストーン演じる主人公のクイックドローがスリリングで、ジーン・ハックマンとの対決が緊張感を高め、女性の強さを描いたスタイリッシュな一作です。
- キミとボクの距離(2015年):ニール・バーガ監督のドラマで、少女がコロラドの山で失踪します。少年の視点から描かれる友情と喪失の物語で、神秘的な自然が感情を深め、記憶と現実の境界を探る、心に残る感動の青春譚です。
- クリフハンガー(1993年):レニー・ハーリン監督のアクションで、山岳救助隊員ゲイブがコロラドのロッキーで犯罪者を追います。シルベスター・スタローン演じる主人公の奮闘が息をのむスリル満載で、壮大な山岳シーンが魅力のアドレナリン全開のサバイバルです。
- クレイジー・ハート(2009年):スコット・クーパー監督の音楽ドラマで、カントリーミュージシャン・バッドがコロラドで再生を試みます。ジェフ・ブリッジズの演技が光るアカデミー賞受賞作で、アルコール依存と恋の苦悩を歌で描き、人生の再起を感動的に語ります。
- COP CAR/コップ・カー(2015年):ジョン・ワッツ監督のスリラーで、コロラドの田舎で少年たちがパトカーを盗みます。ケヴィン・ベーコン演じる汚職保安官の追跡が緊張感を高め、子供の無邪気さと大人の闇を対比した、息詰まるサスペンスです。
- 5枚のカード(1968年):ヘンリー・ハサウェイ監督のミステリー・ウェスタンで、コロラドのリンコンでカードゲームの不正が殺人を招きます。ディーン・マーティン演じるヴァン・モーガンの追跡劇がスリリングで、復讐と謎解きの融合が魅力のクラシックです。
- サウスパーク/無修正映画版(1999年):トレイ・パーカー監督のアニメーションで、コロラドのサウスパークの子供たちがカナダ映画に影響されます。過激なユーモアと風刺が爆発するミュージカルで、検閲と戦争を痛烈に批判した、カルト的人気のブラックコメディです。
- ザ・ボーイ 鹿になった少年(2015年):デヴィッド・ローサー監督のドラマで、コロラドの少年が鹿の角を被ります。神秘的な森の冒険が自己発見の旅となり、家族の喪失と癒しのテーマを詩的に描いた、心に染みるファンタジーです。
- 360(2011年):フェルナンド・メイレレス監督の群像劇で、デンバーの一人の男の行動が世界を繋げます。コロラドのシーンが恋と裏切りの連鎖を象徴し、多国籍キャストの人間模様が織りなす、現代の孤独とつながりを探る感動の物語です。
- シチリアーノ 裏切りの美学(1987年):マイケル・チミノ監督の犯罪ドラマで、シチリアの匪賊サルヴァトーレ・ジュリアーノが独立を夢見ます。コロラドの風景が象徴的に使われ、クリストファー・ランバート演じる主人公の野心と運命を壮大に描いた、史実ベースの叙事詩です。
- シティ・スリッカーズ(1991年):ロン・アンダーウッド監督のコメディで、中年男たちがコロラドの牧場へ。ビリー・クリスタルらのドタバタ冒険が友情を再確認し、ジャック・パランスの名演が光る、人生の再発見を描いた心温まるロードムービーです。
- 死の谷(1982年):ディック・リチャーズ監督のホラーで、コロラドの谷で家族が殺人鬼に追われます。ピーター・ビリングズリー演じる少年の視点が恐怖を増幅し、砂漠の孤独がサスペンスを高める、クラシックなスラッシャーです。
- ジム・キャリーはMr.ダマー(1994年):ピーター・ファレリー監督のコメディで、コロラドへのロードトリップが大惨事に。ジム・キャリーの過激な演技が爆笑を誘い、アスペンへのドタバタ旅が友情と愚かさを描いた、90年代のカルト・クラシックです。
- シャイニング(1980年):スタンリー・キューブリック監督のホラーで、コロラドのオーバールック・ホテルでジャックが狂気に陥ります。ジャック・ニコルソンの名演が恐怖を極め、孤立した雪山が家族の崩壊を象徴する、心理ホラーの金字塔です。
- ジャック・フロスト(1998年):トロイ・ミラー監督のファンタジーで、ミュージシャン・ジャックが雪だるまに転生します。コロラドの冬景色が魔法を彩り、マイケル・キートンの父子愛が感動を呼ぶ、心温まるクリスマス・ストーリーです。
- スイッチバック 追跡者(1997年):ジェブ・スチュアート監督のスリラーで、FBI捜査官がコロラドの列車で犯人を追います。デニス・クェイドの執念が緊張感を高め、雪山のチェイスがスリリングな、復讐と追跡のドラマチックな一作です。
- スターゲイト(1994年):ローランド・エメリッヒ監督のSFアドベンチャーで、コロラドの軍事基地で古代のゲートが発見されます。カート・ラッセル演じるオニールが異星へ旅し、神話とテクノロジーの融合が壮大なスケールで描かれた、SFブームの火付け役です。
- スノー・ロワイヤル(1997年):トミー・ウィソー監督のドラマで、コロラドのスキーリゾートで家族が雪崩に遭います。ニコラス・ケイジのサバイバルが緊張感を高め、冬の恐怖と絆を描いた、息をのむサスペンスです。
- スロウ・ウエスト(2015年):ジョン・マクレーン監督のウェスタンで、少年ジェイがコロラドを探検します。マイケル・ファスベンダー演じる賞金稼ぎとの旅がユーモラスで、19世紀のフロンティアを詩的に描いた、風変わりなアドベンチャーです。
- ソルジャー・ブルー(1970年):ラルフ・ネルソン監督の反戦ウェスタンで、コロラドのサンドクリークで虐殺が起きります。キャンディス・バーゲン演じる女性の視点が戦争の残虐さを告発し、ベトナム戦争を風刺した、衝撃的な歴史劇です。
- デイ・オブ・ザ・デッド(1985年):ジョージ・A・ロメロ監督のゾンビホラーで、コロラドの地下シェルターで生存者たちがゾンビに抗います。人間性の崩壊と科学の限界を描き、グロテスクな特殊効果が恐怖を極めた、ゾンビ三部作の傑作です。
- デンバーに死す時(1976年):ロバート・アルトマン監督の犯罪ドラマで、詐欺師がデンバーで死の運命に。コロラドの街がノワール調の舞台となり、ジェフ・ブリッジズの演技が光る、運命と自由のテーマを深く掘り下げたカルト作です。
- 泥棒は幸せのはじまり(2013年):セス・ゴードン監督のコメディで、詐欺師ダイアナがコロラドへ逃亡します。メリッサ・マッカーシー演じる主人公のドタバタが爆笑を誘い、アイデンティティ泥棒の風刺が痛快な、友情と贖罪のロードムービーです。
- ハーヴェイ(1950年):ヘンリー・コスター監督のファンタジーで、コロラドの男が巨大ウサギのハーヴェイと暮らします。ジェームズ・スチュワートの名演が心温まるコメディを生み、想像力と現実の境界を探る、永遠のクラシックです。
- 裸の拍車(1953年):アンソニー・マン監督のウェスタンで、賞金稼ぎハワードがコロラドの山で逃亡者を追います。ジェームズ・スチュワートの暗い一面が光る心理劇で、自然の厳しさと人間の貪欲を描いた、緊張感あふれる傑作です。
- バニシング・ポイント(1971年):リチャード・C・サラフィアン監督のロードムービーで、ドライバーがコロラドからカリフォルニアへ疾走します。バリー・ニューマンの孤独な旅が自由を象徴し、70年代の反体制精神を映した、カルト的人気のアクションです。
- ビリーブ 未来への大逆転(2015年):デヴィッド・ローサー監督のドラマで、コロラドの少年が鹿の角を被ります。神秘的な森の冒険が自己発見の旅となり、家族の喪失と癒しのテーマを詩的に描いた、心に残るファンタジーです。
- プリティ・リーグ(1992年):ペニー・マーシャル監督のスポーツ・コメディで、第二次大戦中の女性野球リーグを描きます。コロラドのシーンが友情の絆を象徴し、トム・ハンクスらの演技が光る、女性の活躍を称える感動のクラシックです。
- ブレーメンの出来事(1990年):ジョセフ・サージェント監督のTVドラマで、コロラドのブレーメンで戦争捕虜が殺人容疑にかけられます。ウォルター・マッソーの演技が光る法廷劇で、戦争の遺恨と正義を探る、心揺さぶる人間ドラマです。
- プレデター:ザ・プレイ(2018年):シェーン・ブラック監督のSFアクションで、コロラドの田舎でプレデターが現れます。ボイド・ホルブルックの奮闘がスリリングで、ユーモアとホラーの融合が魅力の、シリーズ最新作です。
- ベラのワンダフル・ホーム(2019年):チャールズ・マーティン・スミス監督のファミリードラマで、犬ベラがコロラドの山を旅します。ブライス・ダラス・ハワードのナレーションが心温まる冒険を描き、家族の絆と忠誠をテーマにした感動の物語です。
- 暴走特急(1985年):アンドレイ・コンチャロフスキー監督のスリラーで、コロラドの列車が脱線危機に。ジョン・ヴォイト演じる脱走犯の脱出劇が緊張感を高め、極寒のロッキーで繰り広げられるサバイバルが息をのむアクションです。
- ミズーリ横断(1976年):アーサー・ペン監督のウェスタンで、モンタナの牧場主が馬泥棒を追います。マーロン・ブランドとジャック・ニコルソンの対決が風変わりで、コロラドの風景が孤独を強調した、異色の大作です。
- 夕陽に立つ保安官(1952年):フレッド・ジンネマン監督のクラシック・ウェスタンで、コロラドの町で保安官ウィルが決闘に臨みます。ゲイリー・クーパーの名演が孤独な正義を描き、リアルタイム進行の緊張感が革新的な、永遠の傑作です。
- 雪だるま超特急(1972年):ノーマン・トーカー監督のコメディで、ニューヨークの男がコロラドのスキーリゾートを相続します。ディーン・ジョーンズのドタバタが笑いを誘い、家族の冒険が心温まる、ディズニーらしい楽しいファミリー映画です。
- ラストサマー3(2000年):ジム・ギルバート監督のホラーで、コロラドの学生たちが殺人鬼に追われます。シリーズ最終章の過激なスラッシャーで、雪山の恐怖が新鮮なスリルを生み、復讐の連鎖が止まらない息詰まる結末です。
- 若き勇者たち(1984年):ジョン・ミリアス監督の戦争アクションで、コロラドの高校生たちがソ連侵攻に抵抗します。パトリック・スウェイジ演じる若者たちのゲリラ戦が熱く、冷戦期の恐怖を反映した、過激なサバイバル・ストーリーです。
これらの映画は、コロラドの自然や歴史、社会問題を背景に、さまざまなジャンルで州の特徴を活かしています。特に「シャイニング」は、コロラドの隔絶された山岳地帯の雰囲気を世界に印象づけました。
なお、毎年1月に開催される世界最大のインディペンデント映画祭「サンダンス映画祭」は2027年からコロラド州ボルダーでの開催が決定しています。
出身女優
コロラド州出身の女優は多くありませんが、個性的で才能ある人物が活躍しています。以下に代表的な女優を紹介します。
- ソフィー・アンナ・エバーハード:1993年8月28日、カリフォルニア州ベンチュラ郡生まれ。幼少期をコロラド州デンバーで過ごし、6歳の頃から演技に興味を持ち、プロの女優としてのキャリアをスタート。
- ダコタ・ジョンソン:1989年10月4日、テキサス州オースティン生まれ。両親の仕事の影響で、幼い頃からさまざまな場所を転々とする生活を送り、ロサンゼルス、コロラド州のアスペンやウッディークリークなどで過ごす。2015年の映画『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』でアナスタシア・スティール役を演じ、一躍スターに。
- カリン・ムーア:1989年コロラド州フォート・ラプトン生まれ。Lifetimeチャンネル系のTV番組によく出演。とくに、伝記的TV映画「Brittany Murphy: The Suspicious Death of a Star(The Brittany Murphy Story)」での女優アリシア・シルヴァーストーン役やサスペンススリラー「ロング・ロスト・シスター 不審死の連鎖」でのカルリン役で知られています。
- メリッサ・ブノワ:1988年テキサス生まれですが、コロラド州リトルトンで育ちました。テレビシリーズ『スーパーガール』(2015年~2021年)で主演を務め、ヒーロー役での明るく力強い演技が評価されています。
- ジェシカ・ローテ:1987年5月28日、コロラド州デンバーに生まれました。コメディ・スラッシャー映画『ハッピー・デス・デイ』(2017年)と続編(2019年)でツリー・ゲルブマンを演じてブレイク。絶叫クイーンとしての地位を確立しました。
- ミシェル・ウォーターソン=ゴメス:1986年1月6日にコロラド州コロラドスプリングスで生まれ、オーロラで育ちました。米国の総合格闘家、女優、スタントウーマン、モデル。UFC女子ストロー級で活躍。元Invicta FCアトム級王者。『スパロークリーク 野良犬たちの長い夜』(2016年)ではアクション・スタント、『Fight Valley』(2016年)では格闘家役として出演。
- チャリティ・シェイ:1983年12月4日、コロラド州ボルダー生まれ。『ベスト・イヤーズ』の悩めるティーンエイジャー、サマンサ・ベスト役で知られます。2017年、宿泊客が民泊オーナーを恐怖で翻弄するサイコサスペンス『サイコ・オンライン』に主演。
- ジェシカ・ビール:1982年ミネソタ生まれですが、コロラド州ボルダーで育ちました。『セブンス・ヘブン』(1996年~2007年)でテレビ女優としてデビューし、『イリュージョニスト』(2006年)や『トータル・リコール』(2012年)などの映画で活躍。アクションからドラマまで幅広い役柄をこなします。
- エイミー・アダムス:1974年イタリア生まれですが、コロラド州キャッスルロックで育ちました。『魔法にかけられて』(2007年)や『アメリカン・ハッスル』(2013年)で知られ、アカデミー賞に6回ノミネートされた実力派。彼女の自然体な演技は、コロラドの素朴な環境に影響を受けたとも言われています。
- アミー・マッケンジー:コロラド州ランゲリーで生まれ育つ。生年月日は1964年6月25日。『1923』や『Better Call Saul』での印象的な演技に加え、コメディからドラマまで幅広いジャンルで存在感を発揮。
これらの女優は、コロラドの自由で自然豊かな環境で育ち、ハリウッドで独自のキャリアを築きました。特にエイミー・アダムスは、国際的な評価を受け、コロラド出身者としての誇りを示しています。
まとめ
コロラド州は、自然の美しさと歴史の深みを併せ持つ州です。ゴールドラッシュや先住アメリカ人の文化が織りなす歴史、芸術の振興、映画での多様な描かれ方、そして才能ある女優の輩出は、コロラドの多面性を示しています。これらの要素が、コロラドをアメリカの魅力的な州の一つとして際立たせています。
レビュー 作品の感想や女優への思い