『サヴェージ・ウーマン 美しき制裁』は、アブナー・パストール監督、ローナン・ブレイニー脚本による2019年の犯罪スリラー映画。 監督が思い描く唯一人の女優として選ばれたサラ・ボルジャーが主演。夫殺しの真相を探りながら、子供たちを守るためなら手段を選ばない、未亡人になったばかりの若い母親を演じています。
撮影は北アイルランドのリスバーンとベルギーのリエージュで行なわれました。本作は2019年7月21日にファンタジア国際映画祭でプレミア上映。英国では2019年10月25日にシグネチャー・エンターテインメントから映画館とデジタルHDで公開。
サヴェージ・ウーマン 美しき制裁
- 原題:A Good Woman Is Hard to Find
- 公開年:2019年
- 上映時間:97分
- 製作国:英国、ベルギー
- ジャンル:クライム、スリラー
予告編はこちら。
見どころ
- 麻薬、ギャング、暴力、貧困といった北アイルランドのダークな部分を背景に、未亡人の血まみれの復讐劇を描きます。
- 優しい母親が殺人者へと変貌していくさまに圧倒されます。
あらすじ
未亡人となったサラは、幼い息子たちの目の前で夫を殺害し、ショックで息子に口を利けなくさせた犯人を探し出そうとしています。
そんなある日、自宅に麻薬密売人のチトーが逃げ込んできました。チトーから、夫が麻薬密売人だったことを知らされたサラは…。
ファム・ファタル
『サヴェージ・ウーマン 美しき制裁』のファム・ファタルは突出しています。とにかく、主演のサラ・ボルジャーが可愛い。ポニーテールが似合って2児の若い母の設定ですが、かなり若い。夫が殺害されてすぐの場面設定なので、色白でブロンド髪、アップやポニーテールの姿がかなりやつれていて、かすかな色気も放っていました。
落ち込みながらも夫妻のベッドで時折バイブレーターで慰めることも。この場面では「ピンクのバイブレーター」が指示され、用意した美術部スタッフがそれをパストールとボルジャーに見せたところ、その大きさに驚いたそうです(^^)
復讐のためにパブに勤めて、そこを牛耳る麻薬密売人たちをぶっ殺すという流れかと思いきや、その前の55分頃、とてもおぞましい肉体労働の場面。
メイクをしてパブに来た場面で、天井の方を見上げた表情がセクシー。ただ、映画ポスターのファッションや照明度は残念ながら拝めませんでした。
ちなみに、サラのアパートは、ベルギーのスタジオ・セットでゼロから作られました。
感想
中盤のグロテスクな場面も含めると、美しき制裁というよりは、たくましき制裁の方が適切か…(笑)『サヴェージ・ウーマン 美しき制裁』は地味に印象に残る映画です。
サラ(サラ・ボルジャー)は2人の幼い子供を抱え、シングルマザーとして奮闘しています。夫は惨殺され、警察は無関心。そんな彼女の家に、突然男が押し入ってきました。彼は麻薬の売人で、冷酷な麻薬王から隠し場所を奪ったばかり。彼が去るとサラは安堵しますが、彼は何度も戻ってくるようになります。彼は彼女の家を隠し場所に決めたのです。
ストーリーがよく組み立てられています。状況にもリアリティがあって、いくつかの些細な問題を除けば、素晴らしいドラマに仕上がっています。
冒頭の婦警さんの意味を理解するのに時間がかかりました。理解の遅い私にも、映画は私を引っ張り続けてくれました。監督はアクションとスリラーをもっと強化する必要があります。サラの演技とストーリーのおかげで、いい緊張感が残っています(^^)
キャスト
| 登場人物 | 出演者 |
|---|---|
| サラ | サラ・ボルジャー |
| レオ・ミラー | エドワード・ホッグ |
| ティト | アンドリュー・シンプソン |
| アリス | ジェーン・ブレナン |
| テリー | カオラン・バーン |
| マッカーズ | パッキー・リー |
| ベン | ルディ・ドハティ |
| ルーシー | マッキー・マコーリー |
| エミリー・スコット | スーザン・アテ |
| ローザ・ブレイディ博士 | シボーン・ケリー |
| ドーナル | ジョシュ・ボルト |
| コナー | ジェームズ・マカフリー |
| ハクスリーPC | ナイジェル・オニール |
| リーブスPC | ダリル・マコーマック |
| ジミー | ショーン・スローン |
| ベティ | ジョー・ドネリー |
| マンディ | メアリー・リンゼイ |
| ドクター・リード | ラファエラ・ディアス |
| ドランク・レイ | ディエゴ・カルデロン |
| ジョーンズ軍曹 | シャイリーン・アザーミ |
| ビン男 | ギャリー・ハーパー |
| ニュースレポーター | ダニエル・ゴスリング |
| クラブの男 | ケビン=バリー・ブラウン |
| クラブの女 | リサ・バートラム |
スタッフ
| 監督 | アブナー・パストール |
| 脚本 | ローナン・ブラニー |
| 衣装デザイン | エリス・アンシオン |
| 衣装助手 | ジョアンナ・マジェニス |
| メイクアップ | リズ・ボストン |
| メイクアップ助手(ベルギー) | サンドラ・キャンピシ |
| メイクアップ研修生 | ケリアンヌ・クラーク |





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