ヒッチコックの傑作映画を“再現”したガス・ヴァン・サント監督によるスリラー。
サイコ
- 邦題:サイコ
- 原題:PSYCHO
- 製作国:米国
- 撮影場所:米国アリゾナ州、同国カリフォルニア州
- 公開年:1998年
- 上映時間:104分
- 製作会社:ユニバーサル・ピクチャーズ、イマジン・エンターテインメント
- 配給会社:ルソムンド映画、、パラマウント・フィルムズ、ユナイテッド・インターナショナル・ピクチャーズ
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見どころ
’60年の傑作である『サイコ』を『グッド・ウィル・ハンティング』のガス・ヴァン・サント監督が、構図や演出などをほぼ忠実に再現し、カラー撮影でリメイクした異色作。
- ジュリアン・ムーアが出てこないと思ったら途中から大活躍。
- 私立探偵アーボガストがノーマン・ベイツに行なう尋問がハイスピードでキレッキレ(後は残念…)。
- サム頑張った。
- エンディング・ミュージックが不調和、不協和音で切ない。
あらすじ
大金を横領したマリオン・クレインは、逃走の途中でノーマン・ベイツの経営するモーテルに潜伏。しかし、ノーマンのもとを訪れた者は、彼の母親の手に掛かり恐ろしい運命をたどっていました。マリオンの失踪に疑問を抱いた妹は、探偵に調査を依頼しますが…。
ファム・ファタル
マリオン・クレーン役
マリオン・クレーン役を務めたアン・ヘッシュがブロンドでショートヘア。可愛いです。
モーテル管理人が客室を覗く場面は本作からはじまったといえます。ところどころで彼女のランジェリー姿を拝めます。また、入浴中に殺害される場面では足裏を拝めます。
脚本家のジョセフ・ステファノは、アン・ヘッシュがジャネット・リーと同じ台詞を言っているにもかかわらず、マリオン・クレーンの演じ方がまったく違うと感じました。
映画の序盤でマリオンが今入ったばかりの町のメインストリートを車で走っていると、アン主演のロマンティック・コメディ『6デイズ/7ナイツ』(1998年)のポスターが貼られたバスターミナルを通り過ぎます。
マリオン役を当初はニコール・キッドマンが演じる予定でしたが、スケジュールの関係で降板。また、ドリュー・バリモアも候補に挙がりました。
ライラ・クレーン役
ライラ・クレーン役のジュリアン・ムーアは、女優ヴェラ・マイルズの解釈とは対照的に、キャラクターを積極的な性格に演じました。
妹の失踪を調査していく役柄なのでファム・ファタル要素は少ないですが、キュートでアトラクティブな役をうまく演じていました。
ジュリアンは、姉のライラ・クレーンにキャスティングされる前、マリオン・クレーン役として検討されていたそうです。
感想
オープニングのタイトル文字がアニメーションになっていて、面白い動き。
1960年代の作品をリバイバルしたもので、これを意識してか、やや古いファッションやインテリアが出てきます。この点に完成度が高いと感じました。
キャスト
配役 | 出演者 |
---|---|
ノーマン・ベイツ ベイツ・モーテル経営者 | ヴィンス・ヴォーン |
マリオン・クレーン | アン・ヘッシュ |
ライラ・クレーン | ジュリアン・ムーア |
サミュエル・ルーミス(サム) | ヴィゴ・モーテンセン |
ミルトン・アーボガスト(私立探偵) | ウィリアム・H・メイシー |
アル・チェンバース(保安官) | フィリップ・ベイカー・ホール |
エリザ・チェンバース | アン・ヘイニー |
フレッド・サイモン(医師) | ロバート・フォスター |
キャロライン | リタ・ウィルソン |
ローリー(社長) | ランス・ハワード |
トム・キャシディ | チャド・エヴェレット |
チャーリー | ジェームズ・レグロス |
ボブ・サマーフィールド | フリー |
パトロール中の警官 | ジェームズ・レマー |
ノーマ・ベイツ(声) | ローズ・マリー |
スタッフ
担当 | 担当者 |
---|---|
監督 | ガス・ヴァン・サント |
脚本 | ジョセフ・ステファノ |
衣装監督 | ヴァネッサ・ヴォーゲル |
衣装主任 | クーキー・ロペス |
セット衣装 | フランク・C・ヘルマー |
メイクアップ主任 | エレーヌ・オワーズ |
メイクアップ | ジーナ・モナチ |
特殊メイクアップ | マシュー・マングル |
ボディメイク | ナデージュ・シェーンフェルド |
MRS. ベイツ デザイン | リック・ベーカー、マット・ローズ、チャド・ウォーターズ |
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