アナリン・マッコード(AnnaLynne McCord)は米国の女優。ドラマ『新ビバリーヒルズ青春白書』のナオミ・クラーク役で知られています。モデルを経て2002年に女優デビュー。TVを中心に活躍し、『NIP/TUCK』や『CSI:マイアミ』などで注目を集めました。メンタルヘルス問題への発信や人道支援活動にも取り組んでいます。
プロフィール
- 名前:アナリン・マッコード
- 原語名:AnnaLynne McCord
- 生年月日:1987年7月16日(37歳)
- 出生地:米国ジョージア州アトランタ
- 職業:女優、モデル
- 活動期間:2002年~
- SNSサイト:Instagram・Facebook・X
生い立ち・教育
アナリン・マッコードは、1987年7月16日、米国ジョージア州アトランタに生まれました。父親のデイビッド・マッコードはキリスト教の牧師で、厳格な家庭環境の中で育ちました。彼女はジョージア州ビュフォードやモンローなどの地域で幼少期を過ごし、トレーラーパークでの質素な生活を送っていました。両親は「厳格な規律」を重んじ、例えば『ハリー・ポッター』のような魔法を題材にした作品の鑑賞を禁じるなど、保守的な価値観の中で育てられました。彼女には姉のエンジェルと妹のレイチェルがおり、二人とも女優として活動しています。2013年に父親が再婚し、翌年、年の離れた異母弟ジョナサンが誕生しています。彼女はこの弟を非常に可愛がっており、SNSを通じてその様子を公開しています。
教育面では、母親のシャリ・マッコードによるホームスクーリングを受け、15歳という若さでウッドランド・リージョナル高校を卒業しました。その後、17歳でニューヨーク市の演劇学校に通い、演技の基礎を学びました。彼女は早くから芸能界でのキャリアを志し、卒業後すぐにモデル活動を始め、マイアミのウィルヘルミナ・モデル・エージェンシーに所属しました。このモデル経験が、後に女優としてのキャリアの第一歩となりました。
経歴
アナリン・マッコードの女優としてのキャリアは、2002年の映画『The Middle of Nowhere』でのデビューに始まります。この作品で端役を演じた後、2005年の『トランスポーター2』で小さな役を獲得し、ハリウッドでの足がかりを築きました。2008年にはゾンビ映画『デイ・オブ・ザ・デッド』に出演し、ホラー映画ファンからも注目を集めました。彼女の映画出演は比較的少ないものの、『68キル』(2018年、ライザ役)や『沈黙のSHINGEKI 進撃』(2014年、メイ役)など、アクションやスリラー作品での存在感が評価されています。
一方、テレビでの活躍が彼女のキャリアの中心です。2007年に放送されたソープオペラ『American Heiress』でレギュラー出演を果たし、注目を集めました。特に、医療ドラマ『NIP/TUCK ハリウッド整形外科医』での狡猾な悪女エデン・ロード役は、彼女の演技力が高く評価され、広く知られるきっかけとなりました。また、『アグリー・ベティ』や『CSI:マイアミ』などの人気シリーズでのゲスト出演も重ね、着実にキャリアを積みました。
最大のブレイクは、2008年から2013年まで放送された『新ビバリーヒルズ青春白書』のナオミ・クラーク役です。この役は当初、わがままなお嬢様というヒール的キャラクターでしたが、マッコードの魅力的な演技とユーモアにより、シーズンを重ねるごとに人気キャラクターとなりました。彼女のコメディエンヌとしての才能も開花し、特にシーズン3でのナオミのチャームが視聴者に愛されました。このドラマは彼女の代表作となり、国際的な知名度を獲得しました。2024年には、長寿ソープオペラ『Days of Our Lives』にレギュラー出演し、現在もテレビを中心に活躍を続けています。
マッコードは女優業以外にも人道支援活動に熱心で、特に人身売買撲滅を目的とした活動に参加しています。彼女のSNSでは、社会問題に対する発信や、2022年のバルエンシアガの広告キャンペーンに対する批判など、社会的メッセージを積極的に発信しています。
私生活
アナリン・マッコードの私生活は、メディアでたびたび注目されてきました。2008年から2011年にかけて、『新ビバリーヒルズ青春白書』で共演した俳優ケラン・ラッツ(『トワイライト』シリーズのエメット役)と交際しました。二人はドラマの共演をきっかけに親密になり、交際は約3年間続きましたが、多忙によるすれ違いや、マッコード自身のトラウマが原因で破局に至りました。彼女は2016年のインタビューで、10代の頃に受けた性的暴行の経験が恋愛に影響を与え、ラッツとの関係にも問題を引き起こしたと告白しています。その後、ラッツとは友人として関係を修復し、和解に至ったことを明かしています。
2011年から2014年にかけては、ドラマ『プリズン・ブレイク』の俳優ドミニク・パーセルと交際。2014年に一度破局したものの、2016年に復縁し、現在も関係が続いているとされています。パーセルには元妻との間に4人の子供がおり、マッコードとの結婚には至っていませんが、安定した関係を築いているようです。
マッコードは2021年、精神科医ダニエル・エイメン博士のYouTubeチャンネルで、過去に解離性同一性障害(DID、旧称:多重人格障害)と診断されたことを公表しました。この障害は、幼少期の虐待や性的暴行が原因とされ、彼女はドラマ『新ビバリーヒルズ青春白書』の出演中に初めて自覚したと語っています。この告白はメンタルヘルスへの偏見を払拭する目的もあり、彼女の勇気ある発信は多くの支持を集めました。
出演作品
アナリン・マッコードの主な出演作品を以下にまとめます。
映画
- The Middle of Nowhere(2002年):女優デビュー作。端役で出演。
- トランスポーター2(2005年):小さな役でハリウッド進出。
- デイ・オブ・ザ・デッド(2008年、ニーナ役):ゾンビホラー映画で主要な役を演じる。
- 沈黙のSHINGEKI 進撃(2014年、メイ役):アクション・サスペンス作品。
- 68キル(2018年、ライザ役):アクション・コメディ・スリラーで高い評価を受ける。
TV
- American Heiress(2007年):ソープオペラでレギュラー出演。
- NIP/TUCK ハリウッド整形外科医(2007年、エデン・ロード役):狡猾な悪女役で注目を集める。
- アグリー・ベティ(2007年):ゲスト出演。
- CSI:マイアミ(2007年):ゲスト出演。
- 新ビバリーヒルズ青春白書(2008年~2013年、ナオミ・クラーク役):主演として5シーズンにわたり出演し、代表作となる。
- Days of Our Lives(2024年~):長寿ソープオペラにレギュラー出演。
まとめ
アナリン・マッコードは、厳格な家庭環境で育ち、若くしてモデルや女優としてのキャリアをスタートさせた才能ある女優です。『新ビバリーヒルズ青春白書』でのナオミ・クラーク役で一躍有名になり、テレビを中心に多様な役柄を演じています。私生活では過去のトラウマを乗り越え、メンタルヘルスや社会問題について積極的に発信。女優としての活動だけでなく、人道支援活動にも力を入れる彼女の姿勢は、多くの人々に影響を与えています。今後の活躍にも期待が寄せられる女優です。
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