オードリー・ランダースは米国ペンシルベニア州フィラデルフィア出身の女優、歌手、プロデューサーとして幅広く活躍。TV番組「ダラス」のアフトン・クーパー役や、映画版「コーラスライン」(1985年)のヴァル・クラーク役で知られます。
オードリーは女優業だけでなく、歌手としてヨーロッパや南米で活動し、撮影中に着用した衣装を販売する「Landers STAR Collection」の共同オーナーとしても成功を収めています。彼女の多才なキャリアは、演技、音楽、プロデュースの各分野で輝きを放ち、幅広い世代から愛されています。
オードリー・ランダース
- オードリー・ランダース(Audrey Landers)
- 本名:オードリー・ハンブルク
- 生年月日:1956年7月18日(68歳)
- 出生地:米国ペンシルバニア州フィラデルフィア
- 職業:女優、シンガーソングライター、プロデューサー
- 活動期間:1971年から現在
- 配偶者:ドナルド・バーコウィッツ(1988年に結婚)
- 子供:2人
- 親族:ジュディ・ランダース(妹)
- 公式ウェブサイト:Audrey Landers
- SNSサイト:instagram.com
ファム・ファタル
オードリー・ランダースは、顔の作りが派手なうえにたっぷりメイク。猫顔もあいまって、バリバリのファム・ファタルです。
ザ・マーダー 連続殺人事件
「ザ・マーダー 連続殺人事件」のアイビー役。ブロンドヘアにアイメイクで濃い熟女ぶり。ブロンドにふわっとしたパーマが懐かしい。フェイス全体が猫顔に仕上がっています。召使いを呼び鈴で呼ぶのですから、ますます「アイビー=猫」説を想像しました。
ダラス
オードリー・ランダースは、CBSの人気ドラマ「ダラス」でアフトン・クーパー役を演じ、国際的な名声を得ました。彼女のキャラクターは、複雑な恋愛関係と家族間のドラマに巻き込まれる女性で、視聴者に強い印象を与えました。ランダースの情感豊かな演技は、アフトンの弱さと強さを巧みに表現。特に、クリフ・バーンズとのロマンスやユーイング家との対立シーンでの繊細な表情が評価されました。彼女はこの役で8年間出演し、番組の成功に大きく貢献。セクシーでありながら知的な魅力を持つアフトン役は、彼女のキャリアの頂点とも言える存在で、1980年代のテレビ界におけるランダースの地位を確立しました。
Cloudy with a Chance of Christmas
オードリーはホールマーク・チャンネルのロマンティック・コメディ「Cloudy with a Chance of Christmas」で重要な役を演じ、気象予報士とライバルのトークショー司会者との恋愛模様を彩りました。彼女のコミカルで温かみのある演技は、冬のロマンスの雰囲気を高め、視聴者に笑顔と感動を届けました。ランダースは、軽快な掛け合いと感情的なシーンで存在感を発揮し、ベテラン女優としての円熟味を見せつけました。この作品では、プロデューサーや脚本家としての経験も活かし、物語の魅力を引き出す一翼を担いました。彼女の多才さが光る作品で、現代のテレビ映画におけるランダースの適応力を証明。
The Huggabug Club
子ども向け教育番組「The Huggabug Club」では、オードリーは音楽ライター、脚本家、共同プロデューサー、パフォーマーとして多岐にわたり活躍。彼女の明るく親しみやすいキャラクターは、幼い視聴者に愛され、番組の教育的なメッセージを効果的に伝えました。ランダースの歌唱力も活かされ、番組のオリジナル楽曲は子どもたちに人気を博しました。7年間にわたり番組を支えた彼女のマルチタレントぶりは、クリエイティブな才能と子どもたちへの情熱を示しています。この作品は、ランダースが単なる女優を超え、コンテンツ制作者としての影響力を発揮した代表例です。
コーラスライン
映画「コーラスライン」で、オードリーはブロードウェイのダンサー役で出演し、情熱的で夢追い人の一面を演じました。彼女のダンスと歌のスキルが光り、厳しいオーディションに挑む若者の葛藤をリアルに表現。ランダースは、限られた出番ながらも印象的なパフォーマンスで、作品のエネルギッシュな雰囲気に貢献しました。彼女の演技は、舞台裏の人間ドラマを際立たせ、観客に感情的な共鳴を与えました。この映画は、ランダースの多才さを映画界で示した作品であり、彼女のキャリアにおける重要な一歩となりました。
バーン・ノーティス 元スパイの逆襲(ゲスト出演)
人気アクションドラマ「バーン・ノーティス 元スパイの逆襲」にゲスト出演したオードリーは、短い登場ながらも鮮烈な印象を残しました。彼女は、主人公マイケル・ウェスティンのミッションに関わるキーパーソンとして、知性とミステリアスな魅力を兼ね備えたキャラクターを演じました。ランダースの落ち着いた演技と鋭い表情は、緊迫感あるストーリーに深みを加え、視聴者に強いインパクトを与えました。この出演は、彼女が現代のテレビドラマでも適応力を持ち、幅広い役柄をこなせることを証明。ベテラン女優としての存在感を示した一作です。
生い立ちと教育
オードリー・ランダースは米国ペンシルベニア州フィラデルフィアに生まれました。
9歳の時にコミュニティ・シアターのミュージカルに初主演し、女優としてのキャリアをスタート。ニューヨーク州のコミュニティ・シアターのショーで演技と歌をつづけました。
1970年1月、ニューヨーク州ナイアックのエルムウッド・プレイハウスで「Oh Dad, Poor Dad…」に出演。彼女は12歳のときに作詞作曲したカントリー・ソングで注目され、エピック・レコードとナッシュビルのレコーディング契約を結んで、「The Merv Griffin Show」に出演、昼ドラ「The Secret Storm」に1年間出演しました。
10代は昼ドラ「サマーセット」に出演し、ニューヨークのジュリアード音楽院で音楽を学ぶかたわら、コロンビア大学で心理学を専攻。姉のジュディと共演した「The Tennessee Stallion」(1978年)で長編映画デビュー。
経歴
オードリー・ランダースはロサンゼルスへ移住し、24歳の誕生日に「ダラス」のアフトン・クーパー役を射止め、1981年から1984年まで78話、1989年にさらに6話、合計84話に出演。
テレビ映画「ダラス」や「J.R. Returns」にも出演。このシリーズで彼女が演じたのはナイトクラブのシンガーで、オードリーが作曲した曲をすべて披露するというもの。
彼女は1970年代にすでに2枚のシングルをレコーディングしていましたが、「ダラス」出演中にファースト・アルバム「リトル・リバー」(1983年)をレコーディング。その後、彼女はおもにヨーロッパのレコード会社から10数枚のアルバムをリリースし、ヒット曲のほとんどを作曲しました。
1984年にダラスを去った後、リチャード・アッテンボロー監督によって映画版「コーラスライン」(1985年)のヴァル・クラーク役に抜擢。2013年、「ダラス」復活第2シーズンの数エピソードでアフトン・クーパー役を再演しました。

ダラスに加わる前は、「デュークス・オブ・ハザード」、「ファンタジー・アイランド」、「ザ・ラブ・ボート」、「バトルスター・ギャラクティカ」など数多くのテレビシリーズにゲスト出演。また、1979年には「マッチ・ゲーム」、1983~84年には「マッチ・ゲーム-ハリウッド・スクエアーズ・アワー」にパネリストとして出演。
1990年代には、ジャッキー・コリンズのテレビ・ミニシリーズ「Lucky Chances」に出演。1990年から1992年まで、ABCの昼のシリーズ「One Life to Live」で、ペンシルベニア州北部のマフィアのボス、カルロ・ヘッサーの長女シャーロット・ヘッサー役を演じました。また、1980年代の「ピラミッド」にもたびたびゲスト出演し、1986年には出場者を10万ドル獲得に導いています。
幼い息子たちからインスピレーションを得て、オードリーは1996年に子供向けテレビシリーズ「The Huggabug Club」を制作して、脚本に加え、同シリーズの250曲以上のオリジナル曲も手がけました。彼女のパートナー(そして母親)であるルース・ランダースがこのシリーズをプロデュースし、5年間の放映期間中、パブリック・テレビジョンに寄贈。
2006年には、ルース・ランダーズ製作のファミリー・アドベンチャー映画「サーカス・アイランド」を共同脚本・共同監督しました。
オードリーと母親は、ランダース・スター・コレクション(Landers STAR Collection)というファッション・ラインを立ち上げ、QVCイギリスをはじめ、イタリア、カナダ、ドイツ、アメリカで世界的な人気を博しています。
またオードリーは、子供向け長編映画「Circus Island」で姉妹出演しただけでなく、多くのMVも監督。また、世界中のコンサートやバラエティ番組で自身の音楽を披露し続けています。
近年では、2018年に『 ザ・マーダー 連続殺人事件』に出演し、ヒロインを屋敷に招き、濃厚な熟女っぷりで接待するアビー役で活躍。
私生活
オードリー・ランダースは女優ジュディ・ランダースの姉。ルース・ランダースがプロデュースした映画「ラブ・ボート」や「サーカス島」、「ゴースト・ライター」などの複数のエピソードで共演しています。
オードリーとジュディ・ランダースは「プレイボーイ」1983年1月号の表紙とノンヌード写真集に登場したことがあります。
1988年5月、ランダースは実業家のドナルド・バーコウィッツと結婚。1993年に双子のアダムとダニエルが生まれました。
出演作品
日本語以外の題名表記は原題または英題です。
公開年 | 題名 | 配役 |
---|---|---|
2018 | Love at Sea | メイヴ・グレイハム |
2018 | ザ・マーダー 連続殺人事件 | アイビー |
2018 | The 5th Borough | バシン博士 |
2013-14 | ダラス | アフトン・クーパー |
2011 | Jackie Goldberg: Private Dick | ナディア |
2008 | Bachelor Party 2: The Last Temptation | ベッティーナ |
2007-08 | バーン・ノーティス 元スパイの逆襲 | ベロニカ |
2006 | Circus Camp | レナ・アンダーソン |
1996 | TVM ダラス/JRリターンズ | アフトン・クーパー |
1995-97 | The Huggabug Club | ミス・オードリー |
1994 | バークにまかせろ | ダンサー |
1993 | LOIS&CLARK 新スーパーマン | トゥーツ |
1992 | 絹の疑惑~シルク・ストーキング | ライザ・グティエレス |
1991 | California Casanova | JB |
1991 | コスビー・ショー | クッキー・ベネット |
1990-91 | ワン・ライフ・トゥ・リヴ | シャーロット・ヘッサー |
1990 | Lucky Chances | マラベル |
1989 | ミッドナイトDJ | マリー・デヴォー/サンドラ |
1989 | 冒険野郎マクガイバー | カーラ・イェーツ/ロキシー・イェーツ |
1989 | Ghost Writer | アンジェラ・リード |
1987 | Johann Strauss: The King Without a Crown [de] | アンジェリカ・ディトリッヒ |
1986、 1996 | ジェシカおばさんの事件簿 | グレタ・ベイヤー/フィリス・ウォルターズ |
1986 | ホテル・ニューハンプシャー | スーザン |
1986 | 私立探偵ハリー | ダイアン・ベネット |
1986 | ゲッティング・イーブン | ペイジ・スターソン |
1986 | Popeye Doyle | ジル・アネヤード |
1985 | コーラスライン | ヴァル・クラーク |
1983 | ザ・ヒッチハイカー | プリシラ・パッカード |
1982-85 | ラブ・ボート | 様々な役 |
1982 | Tennessee Stallion | シャーロット |
1981-84、 1989 | ダラス | アフトン・クーパー |
1981 | Underground Aces | アニー・ヴェンダース |
1980-84 | 爆発!デューク | ビリー・ジーン/ゲイル・フラット |
1979-84 | ファンタジー・アイランド | 様々な役 |
1979 | チャーリーズ・エンジェル | ドナ・ロシッター |
1979 | Highcliffe Manor | ウェンディ・スパークルズ |
1979 | トラック野郎!B・J | キャロル・カイン |
1979 | ヤング・マーベリック | サラ・ルー・ミューレン |
1979 | 1941 | USOガール |
1978 | The Waverly Wonders | ジンジャー |
1978 | 宇宙空母ギャラクティカ | ミリ |
1977 | ハッピーデイズ | キティ |
1977 | 女刑事ペパー | ナンシー |
1975 | カッコウの巣の上で | テレビ画面上の女優 |
1974-76 | Somerset | ヘザー・ローレンス |
1973 | Search for Tomorrow | コニー |
1973 | Room 222 | ドナ |
1973 | ドクター・ウェルビー | トレイシー・ロビンス |
1973 | FBIアメリカ連邦警察 | ジャニーン・ウィンチェル |
1973 | エマージェンシー! | マーシャ |
1972-73 | The Secret Storm | ジョアンナ・モリソン・ランダース1 |
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