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カルト映画

有名女優を添えた時代別カルト映画史。カルト映画とは、特定の熱狂的なファン層に支持され、主流から外れた独自の魅力をもつ映画のこと。奇抜なテーマ、実験的手法、または社会規範への挑戦が特徴で、公開当初は評価されずとも後年再発見されることが多い。

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時代別カルト映画史

1930年代~1940年代:カルト映画の萌芽

この時代、カルト映画の概念はまだ明確ではありませんでしたが、奇妙なテーマや実験的要素を持つ作品が現れました。この時期は、ホラーやファンタジーがカルト的要素の源泉でした。商業的に成功しない作品も、後にマニアに愛されました。

  • フリークス(1932年、監督:トッド・ブラウニング):実在の身体障害者を起用したホラー映画。公開時は物議を醸したが、異端的な魅力でカルトの古典に。
  • 魔人ドラキュラ(1931年、監督:トッド・ブラウニング):ベラ・ルゴシの怪演が光るホラー。ゴシックな雰囲気で後世のカルトファンに愛された。
  • キングコング(1933年、監督:メリアン・C・クーパー):特撮技術と怪獣愛が後のカルト文化に影響を与えた。
  • 主な女優:フェイ・レイ(『キングコング』)。彼女の叫び声とヒロイン像は、カルト映画の女性像の原型となった。

1950年代:B級映画の台頭

低予算のB級映画がカルト映画の土壌を形成しました。SFやホラーの安価な作品が、奇抜なアイデアで観客を引きつけました。ドライブインシアターの普及もカルト文化を後押ししました。

  • プラン9・フロム・アウター・スペース(1959年、監督:エド・ウッド):史上最悪と評されるが、その拙さがカルト的魅力に。エド・ウッドの情熱が愛される。
  • 地球の静止する日(1951年、監督:ロバート・ワイズ):SFの名作だが、独特のメッセージ性がカルト的支持を得た。
  • 怪獣ゴジラ(1954年、監督:本多猪四郎):日本の怪獣映画の先駆け。核の恐怖と特撮が世界的にカルト人気を博した。
  • 主な女優:パトリシア・ニール(『地球の静止する日』)。知的なヒロイン像が後のカルト映画に影響を与えた。

1960年代:カウンターカルチャーと実験映画

ヒッピー文化や社会変革の波に乗り、実験的で反体制的な映画がカルト映画として注目されました。サイケデリックな映像やタブーに挑戦する内容が特徴です。

  • イージー・ライダー(1969年、監督:デニス・ホッパー):自由と反抗の象徴。低予算ながらヒッピー世代の心を掴み、カルトの金字塔に。
  • ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド(1968年、監督:ジョージ・A・ロメロ):現代ゾンビ映画の原型。低予算ホラーが社会問題を反映し、カルト人気を獲得。
  • 2001年宇宙の旅(1968年、監督:スタンリー・キューブリック):哲学的で視覚的な挑戦が一部でカルト的評価を受けた。
  • 主な女優:ジェーン・フォンダ(『バーバレラ』)。SFとセクシュアリティを融合した役柄で、カルトアイコンに。

1970年代:カルト映画の黄金期

カルト映画が本格的に花開いた時代。深夜上映(ミッドナイト・ムービー)が普及し、観客参加型の文化が形成されました。過激な内容やユーモアが特徴です。

  • ロッキー・ホラー・ピクチャー・ショー(1975年、監督:ジム・シャーマン):ミュージカルとホラーの融合。観客が歌い踊る文化を生み、カルト映画の代名詞に。
  • エル・トポ(1970年、監督:アレハンドロ・ホドロフスキー):シュールでスピリチュアルな西部劇。実験性がカルトファンを魅了。
  • ピンク・フラミンゴ(1972年、監督:ジョン・ウォーターズ):過激な内容とユーモアで悪趣味の極みを描き、カルトの伝説に。
  • 主な女優:ディヴァイン(『ピンク・フラミンゴ』)。ドラッグクイーンとしての強烈な存在感でカルトのアイコンとなった。

1980年代:ジャンルの多様化

ビデオ文化の普及により、カルト映画はさらに多様化しました。SF、ホラー、アクションなど、幅広いジャンルで独自の作品が生まれました。

  • ブレードランナー(1982年、監督:リドリー・スコット):公開時は不評だったが、サイバーパンクの美学が後年カルト的人気を獲得。
  • イレイザーヘッド(1977年、監督:デヴィッド・リンチ):リンチのデビュー作。悪夢のような映像がカルトの古典に(70年代後半だが80年代に再評価)。
  • ビッグ・トラブル(1986年、監督:ジョン・カーペンター):カンフーとオカルトの奇妙な融合がカルトファンを魅了。
  • 主な女優:シガニー・ウィーバー(『エイリアン』シリーズ)。強い女性像がカルト映画の新たなヒロイン像を確立。

1990年代:インディペンデント映画の台頭

インディペンデント映画の隆盛により、カルト映画はさらに多様な視点を取り入れました。ポップカルチャーやサブカルチャーへの言及が増えました。

  • ファイト・クラブ(1999年、監督:デヴィッド・フィンチャー):反消費社会のテーマと衝撃の展開で、若者を中心にカルト人気を博した。
  • ドニー・ダーコ(2001年、監督:リチャード・ケリー):時間旅行と青春の融合。難解なストーリーがカルトファンを惹きつけた(2001年公開だが90年代的感性)。
  • レザボア・ドッグス(1992年、監督:クエンティン・タランティーノ):暴力とポップカルチャーの融合がカルト的評価を受けた。
  • 主な女優:ユマ・サーマン(『パルプ・フィクション』)。タランティーノ作品でのクールな役柄がカルトアイコンに。

2000年代以降:カルト映画の現代化

インターネットとSNSの普及により、カルト映画は世界的なコミュニティで共有されるようになりました。ニッチな作品も瞬時にカルト化する現象が見られます。

  • ザ・ルーム(2003年、監督:トミー・ウィゾー):拙い演出と情熱が「最高の失敗作」としてカルト人気を博した。
  • ドライヴ(2011年、監督:ニコラス・ウィンディング・レフン):スタイリッシュな映像と音楽が現代カルト映画の代表に。
  • マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年、監督:ジョージ・ミラー):アクションとビジュアルの革新性がカルト的熱狂を生んだ。
  • 主な女優シャーリーズ・セロン(『マッドマックス 怒りのデス・ロード』)。力強いヒロイン像が新たなカルトアイコンに。

まとめ

カルト映画は、時代ごとの社会背景や技術革新を反映しながら進化してきました。1930年代のホラーから現代のスタイリッシュな作品まで、常に主流から外れた独自の魅力で観客を惹きつけます。熱狂的なファン文化や深夜上映、インターネットの普及により、カルト映画は今後も多様な形で発展していくでしょう。

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