エミリー・ブラント(Emily Blunt)は、英国出身の女優。1983年2月23日生まれ。『プラダを着た悪魔』や『クワイエット・プレイス』で知られ、ゴールデングローブ賞受賞。幅広い役柄で評価される。
プロフィール
- 名前:エミリー・ブラント(Emily Blunt)
- 本名:エミリー・オリヴィア・ローラ・ブラント(Emily Olivia Laura Blunt)
- 生年月日:1983年2月23日(42歳)
- 出生地:英国ロンドン
- 国籍:英国、米国
- 職業:女優
- ジャンル:映画、舞台、TV
- 活動期間:2003年〜
- 配偶者:ジョン・クラシンスキー(2010年〜)
- 著名な家族:Hazel(2014年生)
- SNSサイト:Instagram
生い立ち・教育
エミリー・オリヴィア・レア・ブラント(Emily Olivia Leah Blunt)は、1983年2月23日、英国ロンドンのワンズワースで生まれました。4人きょうだいの次女で、父親は弁護士、母親は元女優で教師という中流階級の家庭で育ちました。幼少期は吃音に悩まされ、7歳から12歳まで苦労しましたが、教師の勧めで演技を通じて克服。演劇が彼女の自信となり、表現力を磨くきっかけとなりました。
エミリーはロンドンの名門私立校、アイビストック・プレイス・スクールに通い、そこで演劇に本格的に取り組みました。16歳でハートウッド・ハウス・カレッジに進学し、Aレベル(英国の大学進学資格試験)の課程で演技を学びました。この時期、彼女は地元の劇団に参加し、舞台女優としての基礎を築きました。学業と並行して演技への情熱を深め、プロの女優を目指す決意を固めました。
経歴
エミリーのキャリアは、2001年にロンドンのウエストエンドで上演された舞台『The Royal Family』で始まりました。このデビュー作で彼女はジュディ・デンチと共演し、批評家から高い評価を受け、ロンドン・イブニング・スタンダード紙の新人賞を受賞。舞台での成功が彼女の名を広め、テレビや映画への道を開きました。
2003年、テレビ映画『Boudica』でスクリーンデビューを果たし、古代英国の女王の娘役を演じました。その後、2006年の『プラダを着た悪魔』でメリル・ストリープのアシスタント役を演じ、国際的な注目を集めました。この役で彼女はゴールデングローブ賞助演女優賞にノミネートされ、ブレイクを果たしました。続く2009年の『ヴィクトリア女王 世紀の愛』ではヴィクトリア女王を演じ、ゴールデングローブ賞主演女優賞(ドラマ部門)にノミネートされるなど、歴史劇での演技力も証明。
2010年代以降、エミリーはジャンルの幅を広げ、SFアクション『LOOPER/ルーパー』(2012年)、ミュージカル『イントゥ・ザ・ウッズ』(2014年)、スリラー『ガール・オン・ザ・トレイン』(2016年)など多様な作品に出演。2018年の『クワイエット・プレイス』では主演兼プロデューサーを務め、批評家から絶賛され、ゴールデングローブ賞と全米映画俳優組合賞にノミネートされました。2023年には『オッペンハイマー』でキティ・オッペンハイマーを演じ、アカデミー賞助演女優賞にノミネート。彼女の演技は感情の深さとリアルさで高く評価されています。
私生活
エミリーは2010年にカナダ人俳優ジョン・クラシンスキー(『The Office』で知られる)と結婚しました。2人は2008年に共通の友人を通じて知り合い、2009年に婚約。ロサンゼルスで挙式を挙げました。夫妻には2人の娘、ヘイゼル(2014年)とヴァイオレット(2016年)がいます。エミリーは家族を大切にし、メディアでの私生活の露出を控えめにしています。
彼女は米国と英国の二重国籍を持ち、ロンドンとニューヨークを行き来しながら生活。クラシンスキーとは『クワイエット・プレイス』シリーズで共演し、夫婦でのクリエイティブな協力関係も築いています。エミリーは慈善活動にも積極的で、吃音症支援団体や子ども病院への寄付を行っています。
出演作品
エミリー・ブラントの主な出演作品を以下にまとめます。
映画
- プラダを着た悪魔(2006年):アシスタントのエミリー役。メリル・ストリープとの共演でブレイク。
- ヴィクトリア女王 世紀の愛(2009年):ヴィクトリア女王役で歴史劇に挑戦。
- LOOPER/ルーパー(2012年):ジョセフ・ゴードン=レヴィットと共演のSFアクション。
- オール・ユー・ニード・イズ・キル(2014年):トム・クルーズと共演のSFアクション。
- イントゥ・ザ・ウッズ(2014年):パン屋の妻役でミュージカルに挑戦。
- シカリオ(2015年):FBI捜査官役で緊迫感ある演技。
- ガール・オン・ザ・トレイン(2016年):心に傷を抱える女性主人公を演じる。
- メリー・ポピンズ リターンズ(2018年):メリー・ポピンズ役で歌とダンスを披露。
- クワイエット・プレイス(2018年、2020年):主演兼プロデューサー。夫ジョン・クラシンスキーと共演。
- オッペンハイマー(2023年):キティ・オッペンハイマー役でアカデミー賞ノミネート。
TV
- Boudica(2003年):テレビ映画でスクリーンデビュー。
- Gideon’s Daughter(2005年):ゴールデングローブ賞助演女優賞(ミニシリーズ部門)受賞。
舞台
- The Royal Family(2001年):ウエストエンドでのデビュー作。
エミリーはコメディ、ドラマ、アクション、ミュージカルなど幅広いジャンルで活躍し、批評家から「カメレオン女優」と称されることも。彼女の自然体で感情豊かな演技は、観客を引き込む力があります。
まとめ
エミリー・ブラントは、吃音を乗り越え、舞台から映画へとキャリアを築いた英国を代表する女優です。『プラダを着た悪魔』や『クワイエット・プレイス』での演技は世界的に称賛され、家族とのバランスを大切にしながらも、慈善活動やプロデューサー業にも挑戦。彼女の多才さと人間性が、観客や業界に愛される理由です。
レビュー 作品の感想や女優への思い