エヴァ・メンデス(Eva Méndez)は米国の女優。キューバ系アメリカ人で、『トレーニング デイ』や『ワイルド・スピードX2』で注目を集め、ドラマからコメディまで幅広く活躍。ライアン・ゴズリングと交際し、2児の母。2014年以降は女優業を休業中。
プロフィール
- 名前:エヴァ・メンデス(Eva Méndez)
- 本名:エヴァ・デ・ラ・カリダッド・メンデス(Eva de la Caridad Méndez)
- 生年月日:1974年3月5日(51歳)
- 出生地:米国フロリダ州マイアミ
- 国籍:米国
- 身長:168cm
- 職業:女優
- 配偶者:ライアン・ゴズリング(2011年〜現在)
- 両親: エバ・ペリッツ・スアレズ、 フアン・カルロス・メンデス
- 兄弟姉妹: ホアン・カルロス・メンデス・ジュニア、 ジャネット・メンデス、 カルロ・メンデス
- SNSサイト:Instagram
生い立ち・教育
エヴァ・デ・ラ・カリダッド・メンデスは、1974年3月5日、米国フロリダ州マイアミにて、キューバからの移民である両親の間に4人兄弟の末っ子として生まれました。両親の離婚後、母親の手でロサンゼルスのキューバ系コミュニティで育てられ、カトリックの家庭環境で育ちました。一時期、彼女はカトリックのシスターになることを考えるほど信仰心が強い子どもでした。ロサンゼルスで育った彼女は、キューバ文化とアメリカ文化の両方に触れながら、多様な価値観の中で成長しました。この環境が、後の彼女の個性的で情熱的な演技スタイルに影響を与えたと言えるでしょう。
教育面では、カリフォルニア州立大学ノースリッジ校に進学し、マーケティングを専攻しました。しかし、在学中にモデルとしてスカウトされたことがきっかけで、キャリアの方向性が大きく変わります。彼女は演技への情熱を見出し、大学を中退して本格的にエンターテインメント業界での活動を追求することを決意しました。その後、有名な演技コーチであるイヴァナ・チャバックのもとで演技を学び、映画での主演を目標に掲げました。この決断は、彼女の女優としての基盤を築く重要なステップとなりました。
経歴
エヴァ・メンデスのキャリアは、1990年代後半に始まりました。最初はウィル・スミスの「Miami」やエアロスミスの「Hole in My Soul」などのミュージックビデオに出演し、注目を集めました。これがきっかけで女優業に転身し、1998年に『Children of the Corn V: Fields of Terror』や2000年の『Urban Legends: Final Cut』など、ホラー映画の端役でスクリーンデビューを果たしました。当初は小さな役が中心でしたが、2001年の『トレーニング デイ』でデンゼル・ワシントンの恋人役サラを演じ、そのセクシーな魅力と演技力で一躍脚光を浴びました。この作品でのヌードシーンは特に話題となり、彼女の名を広く知らしめるきっかけとなりました。
2003年には『ワイルド・スピードX2』でモニカ・フェンテス役を演じ、アクション映画での存在感を示しました。この作品で彼女はトップスターの仲間入りを果たし、以降、幅広いジャンルの映画に出演。2005年のロマンティック・コメディ『最後の恋のはじめ方』ではウィル・スミスと共演し、ヒロイン役でコメディセンスを発揮。2007年の『ゴーストライダー』ではニコラス・ケイジの相手役ロクサーヌを演じ、アクション・ホラー映画でも成功を収めました。2008年の『ザ・スピリット』では主人公スピリットの幼なじみで、富豪の男を誘惑しては結婚して殺害し、その金を犯罪資金に使うファム・ファタルなサンド・サレフ役を演じました。さらに、2009年の『バッド・ルーテナント/刑事と欲望』や2012年の『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ 宿命』では、よりドラマチックな役柄に挑戦し、実力派女優としての評価を高めました。
2014年の『ロスト・リバー』では、パートナーであるライアン・ゴズリングの監督デビュー作に出演しましたが、これが現時点での最後の映画出演となっています。その後は子育てに専念するため女優業を休業。2022年のインタビューでは、暴力や性的なシーンを含まない作品であれば女優復帰を検討していると語っており、特にディズニー作品への出演に興味を示しています。彼女は女優業以外にも、ファッションブランドやコスメのプロデュースに携わり、多方面で活躍しています。
私生活
エヴァ・メンデスの私生活は、2011年から始まったカナダ人俳優ライアン・ゴズリングとの関係で特に注目されています。二人は映画『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ 宿命』の共演をきっかけに交際を開始。2014年に長女エスメラルダ・アマダ、2016年に次女アマダ・リーが生まれ、2児の母となりました。報道では2016年に結婚したとされていますが、公式に入籍の発表はなく、プライバシーを重視する二人らしい姿勢が伺えます。エヴァは子育てを最優先に考え、娘たちとの時間を大切にするため、2014年以降は女優業を休業しています。2021年には、娘から「スマートフォンに費やす時間が長い」と指摘されたことをきっかけにSNSの使用を一時中断し、子育てにさらに専念する姿勢を見せました。
また、2008年には薬物治療のためにリハビリ施設に入所したことが報じられましたが、詳細は公表されていません。彼女は公の場でこの話題にはあまり触れず、プライベートを慎重に守っています。さらに、エヴァは自身のルーツであるキューバ文化を誇りに思い、ファッションやライフスタイルにもその影響を取り入れています。彼女のSNSでは、家族との日常や子育てに関する考えが垣間見え、ファンとの交流も積極的に行っています。
出演作品
エヴァ・メンデスの主な出演映画は以下の通りです。
- トレーニング デイ(2001年):デンゼル・ワシントンの恋人サラ役でブレイク。セクシーなシーンで注目を集めた。
- ワイルド・スピードX2(2003年):モニカ・フェンテス役でアクション映画に進出。トップスターの地位を確立。
- 最後の恋のはじめ方(2005年):ウィル・スミスと共演のロマンティックコメディ。ヒロインとしてコメディセンスを発揮。
- ゴーストライダー(2007年):ニコラス・ケイジの相手役ロクサーヌ役。アクション・ホラー映画での活躍。
- ザ・スピリット(2008年):主人公スピリットの幼なじみサンド・サレフ役。
- バッド・ルーテナント/刑事と欲望(2009年):ドラマチックな役で演技力を示す。
- ホーリー・モーターズ(2012年):レオス・カラックス監督作品でケイ・M役。実験的な映画で新たな挑戦。
- プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ 宿命(2012年):ライアン・ゴズリングと共演。ロミーナ役で深い感情表現が評価された。
- ロスト・リバー(2014年):ライアン・ゴズリングの監督デビュー作。キャット役で出演し、これが現時点での最新作。
その他、『レジェンド・オブ・メキシコ デスペラード』(2003年)、『ジ・アザー・ガイズ』(2010年)、『ガール・イン・プログレス』(2012年)など、17作品以上に出演。ドラマ、コメディ、アクションと幅広いジャンルで活躍し、セクシーなイメージと実力派の演技を両立させました。
まとめ
エヴァ・メンデスは、キューバ系アメリカ人としてのルーツを背景に、モデルから女優へと転身し、2000年代にハリウッドで大きな成功を収めました。『トレーニング デイ』や『ワイルド・スピードX2』でのブレイクを皮切りに、多様な役柄で観客を魅了。プライベートではライアン・ゴズリングとのパートナーシップと子育てに重点を置き、2014年以降は女優業を休業していますが、復帰の可能性も示唆しています。彼女のキャリアと人生は、情熱と家族への愛に満ちた軌跡です。
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