グウェン・ステイシーは、2015年2月からマーベル・コミックが刊行しているコミックのシリーズ「スパイダーグウェン」の主役キャラクターです。
このコミック・シリーズを中心に、ここではキャラクターとしてのグウェン・ステイシー(スパイダーグエン)の人物像、能力、出演作などについて、グウェン・ステイシーやスパイダーウーマンとからめて、わかりやすく詳述しています。
コミックの題名は「スパイダー・グウェン」で、ゴースト・スパイダー、グウェノムと表記されることも。
また、スパイダーウーマンとは、マーベル・コミックが発行するコミックに長年にわたり登場してきたスーパーヒロインで、ジェイソン・ラトゥールとロビ・ロドリゲスの共作。
スパイダーウーマンは、2014年から15年にかけてのコミック「スパイダーバース」の一部として「エッジ・オブ・スパイダーバース」2号でデビューし、2015年に継続シリーズのスパイダー・グウェンにつながりました。
スパイダーウーマンのうちスパイダーグウェンがの中の人が、グウェンドリン・マキシン・”グウェン”・ステイシー、いわゆるグウェン・ステイシー)です。
グウェン・ステイシーは、2023年の秋口から私がはまっているファム・ファタルです。登場場面の追尾は、最後の項目にまとめているので、どうか最後までご覧になってください(^^♪
なお、キッズ向けアニメ番組の「マーベル おしえて!スパイダーマン」では脇役の一人として、街なかでいろんなトラブルを解決しています。
グウェン・ステイシー
グウェン・ステイシーは「エッジ・オブ・スパイダーバース#2」でデビューしたグウェン・ステイシーの別世界バージョン「アース65」のグウェンを中心に展開します。
グウェン・ステイシーはピーター・パーカーの代わりに放射性クモに噛まれ、スパイダーグウェンとなって、自分の世界のスパイダーウーマンとしてのキャリアにつながる宇宙を探求していきます。
出版情報
- 出版社:マーベル・コミック
- 初登場:エッジ・オブ・スパイダーバース 2号(2014年9月)
- 作者:ジェイソン・ラトゥール、ロビ・ロドリゲス
- 原作題名:グウェン・ステイシー(スタン・リーとスティーヴ・ディトコの共作)
インストーリー情報
- 分身:グウェンドリン・マキシン・ステイシー
- 種族:突然変異の人間
- 出身地:米国ニューヨーク市クイーンズ、およびアース65
- 所属チーム:スパイダー・アーミー/ウェブ・ウォリアーズ
- パートナー:①マット・マードック(キングピン)、②ピーター・ポーカー(スパイダー・ハム)、③ホバート・ブラウン(スパイダー・パンク)、④マイルス・モラレス(スパイダーマン)、⑤ピーター・パーカー(スパイダーマン)
おもな別名
- スパイダーウーマン
- スパイダーグウェン
- グウェノム
- ゴーストスパイダー(ゴーティー)
能力
- 超人的な強さ、スピード、耐久性、敏捷性
- 固体表面にしがみつく能力
- スパイダー・センス
- ウェブ・シューター…手首から強力なクモの巣の糸を発射
- 上記のすべてを可能にするシンビオート(コミックにて)
- 次元間移動の使用
キャラクター設定
スパイダーウーマンはスパイダーマンの変種で、グウェン・ステイシーの別宇宙バージョンとして設定されています。
10代の女子グウェン・ステイシー(スパイダーウーマン)は放射性クモに噛まれ、ピーター・パーカーがスパイダーマンになる代わりにスーパーヒーローになった地球65に住んでいます。
このキャラクターにはさまざまな敵がいて、たとえば、地球65版マット・マードック、フランク・キャッスル、スーザン・ストームなど。
グウェン・ステイシーが演じるスパイダーウーマンは、ピーターの性格や葛藤の多くを、パワーや能力とともに受け継いでいます。
キャラクター評価
スパイダーウーマンは批評家たちから好意的な評価を受けています。
とくに、コスプレによく使われるデザインやフェミニズムの視点が注目されています。
ファム・ファタル値
もともとグエン・ステイシーは高校生や大学生の設定ですから、素朴だったり可愛かったり。
これまでの作品に悪役風な設定や場面もありません。
これらの点を考慮すると、ファム・ファタル値は低いです。
しかし、ギャップ狙いで、彼女の白色スウェットスーツで魅惑的なキャラ設定をしたらどうなるのか、期待値は高いです。
- 顔面偏差値
- 配役幸運度
- ビジュアル1 (スパイダーグウェン時)
- ビジュアル2 (グウェン・ステイシー時)
ひろがり
プロモーションのために、このキャラクターの別バージョンがいくつか開発され、グッズも発売されています。
また、テレビアニメやビデオゲームにもプレイアブル・キャラクターとして登場してきました。
声優
2018年・2019年のマーベル・ライジング・メディア・フランチャイズでは、ダヴ・キャメロンが 「ゴースト・スパイダー」としてキャラクターの声を担当しています。
2018年以降、ヘイリー・スタインフェルドが各スパイダーバース映画でグウェン・ステイシー(スパイダーウーマン)の声を担当しています。「Into」「Across」「Beyond the Spider-Verse」です。開発中のスパイダーウーマンのスピンオフ・ソロ映画でも演じる予定。
キャラクター「グエン・ステイシー」の形成
マーベル・ユニバースを構成するコミックのおもな連続面では、大学生のグウェン・ステイシーはピーター・パーカーのガールフレンド。
グウェンはピーターがスパイダーマンであることを知りませんでした。
そして、グウェン・ステイシーは、主要版「アメイジング・スパイダーマン」#121(1973年6月)で殺されました。
スパイダーの力をもつ別宇宙のグウェン・ステイシーというコンセプトは、長年にわたるスパイダーマンのライターであるダン・スロットが最初に構想したもので、「スパイダーバース」ストーリーアーク向けに考えました。
スロットはスパイダーマン編集者であるニック・ロウに「スパイダーウーマンとしてのグウェン・ステイシー」を提案したうえで、ジェイソン・ラトゥールにそのキャラクターをベースにしたシリーズを書くようもちかけました。
ラトゥールは、グウェン・ステイシーが40年以上前に死んだという正統的な結果を考え、別宇宙の形であってもグウェン・ステイシーを復活させることに懸念を抱いていましたが、最終的に譲歩しました。
そして、ラトゥールはロビ・ロドリゲスにキャラクターのデザインを依頼したのです。
そのとき、ラトゥールはロドリゲスにたいし、グエン・ステイシーのキャラクター設定に2つの注文をしました。
- グエン・ステイシーはミステリアスな存在で、正体がなかなかバレない
- 赤地に網模様のトレンチコートを所持している
スロットは最終的にロドリケスのデザインを承認。
このキャラクターが2014年9月17日に「エッジ・オブ・スパイダーバース」2号でデビューし、スパイダーグウェンといいます。
ラトゥールがこのキャラクターを創作したきっかけは、グウェン・ステイシーの馴染みのなさに気づいた時でした。物語の進行上、グエンは、ヒーローのために殺されるフリッドなキャラクターにすぎなかったのです。
また、ラトゥールは、スーパーヒーロー・コミックにおいて白人男性が支配的だった時代に育ち、グウェン・ステイシーが女性をベターな形で代表する潜在的なヒロインだと感じていました。
確かに、クリエイターとしてヒーローやヒロインを発掘することは楽しいし、ストーリーを多くの方向へと広げられたらワクワクする(^^)/
2014年10月に開催されたニューヨーク・コミケ2014で、ニック・ロウは多くの要望を受けて、グエン・ステイシーというキャラクターが自分自身の継続シリーズをもつことを発表しました。
「スパイダーグウェン」の創刊号は商業的成功を収め、2015年2月のコミックベストセラー第3位となり、25万部以上の売上を記録。
第1巻は5号で終了し、キャラクターは「Secret Wars」イベントの一部として「スパイダーバース」第2巻に引き継がれました。
ニューヨーク・コミケ2014の終了後、同じクリエイティブ・チームによる第2巻が「The Radioactive Spider-Gwen」と題されたマーベルの「All-New, All-Different Marvel」インプリントの一部として第1号から開始。
グウェン・ステイシーは、スパイダーウーマンと題された複数パートのクロスオーバーの主要キャラクターとしてフィーチャーされました。
スパイダーウーマン・アルファ1号から始まり、スパイダーウーマン・オメガ1号で終わり、スパイダーウーマン、シルク、スパイダーグウェンの登場する号では、その間のストーリーが部分的に描かれています。
また、「スパイダーバース」第2巻に登場するスパイダーマンをテーマにした別キャラクターたちとともに、スパイダーグウェンは「ウェブ・ウォリアーズ」と題するシリーズでチームを組み、主演しています。
ウェブ・ウォリアーズの名前は、オリジナル作品「スパイダーバース」の間に「アルティメット・スパイダーマン」TVシリーズのピーター・パーカーが作った造語。
2016年にグエンは「木に腰かけて」と題されたクロスオーバー・ストーリーでマイルス・モラレスと共演し、マイルスと恋愛関係になりました。
新シリーズ「スパイダーグウェン」の開始時、グウェン・ステイシーは地球616で大学生からスタート。
ショーナン・マクガイアが原作、ロージ・ケンペーと後に宮沢武がイラストを担当した「ゴースト・スパイダー」は10号の刊行をもって終了。ゴースト・スパイダーという名前は、アニメMarvel Rising」におけるステイシーの別名から取られたものです。
2022年、ティム・シーリーとジョディ・ニシジマの共作「Spider-Gwen: Gwen-Verse」が出版。
ステイシーがタイムラインの混乱を修正するために、他のマーベル・ヒーローをモデルにした別バージョンの自分自身と一緒に時間を旅する様子が描かれています。
人物伝
由来
ミッドタウン高校に通うグウェン・ステイシーは、友人のメリー・ジェーン・ワトソン、ベティ・ブラント、グローリー・グラントと結成したバンド「メリー・ジェーンズ」のドラマーを担当。そして、フェリシア・ハーディと彼女のバンド「ブラック・キャッツ」と競い合います。
放射能に汚染されたクモに噛まれたグウェンは、ヒロインのスパイダーウーマンとなります。
その直後、彼女の友人で同級生のピーター・パーカーが自分をいじめた者たちに復讐しようとして、地球65版のリザードとなります。グウェンはピーターを取り押さえ、ピーターは変身に使った化学薬品が原因で死んでしまいます。
スパイダーウーマンはピーターの死に大きな影響を受け、自分の力を使って人々を守ろうと決意。
ところが、彼女は、J.ジョナ・ジェイムソンによって、ピーターの死を非難されます。グエンの父であるニューヨーク市警本部長ジョージ・ステイシーはフランク・キャッスル警部とジーン・デウォルフ刑事の援助を借りてスパイダーウーマンを追います。
後に父親ジョージと対決したグウェンは、自分の正体を父親に明かし、ショックを受けた父は娘に対して逃亡するよう話します。
スパイダーバース
「スパイダーバース」のストーリーでは、地球65のグウェンは吸血鬼のモルルンやインヘリターズと戦うために募集された多元宇宙(マルチバース)に存在する多くのスパイダー・トテムの1人。
グエンはスパイダーウーマンと呼ばれる登場人物の数名の1人にすぎないわけですが、グウェン・ステイシーでもある唯一のスパイダーであり、この作品「スパイダーバース」において「スパイダーグウェン」というニックネームが作られました。
グウェンは、インヘリターと戦うグループのリーダーや、ピーター・パーカーの初恋の相手であった地球616のグウェン・ステイシーなど、他の宇宙での自分の相手のほとんどが死んでいることに気づきます。
グウェンは警察署で犯罪者と敵の両方を相手にしますが、地球版のキャプテン・アメリカ(サマンサ・ウィルソン)、リード・リチャーズ、シールドのリーダーであるペギー・カーターといった仲間もできます。
ウェブ・ウォリアーズ
グウェン・ステイシーは「シークレット・ ウォーズ」の物語のバトルワールドで他世界のスパイダー・ヒーローと再登場。
クロスオーバー・ストーリーの「木に腰かけて」でグエンは、マイルズ・モラレスとの恋愛可能性を探りますが、二人は友人にとどまります。
グウェンは自身の世界で脅威と戦いながら、次元移動装置をもつスパイダー集団であるウェブ・ウォリアーズに加わり、他の宇宙、とくに自国のスパイダーがもはや存在しない世界の脅威とも戦います。
「クローン・コンスピラシー」の物語で、グエンの仲間ピーター・パーカーやケイン・パーカーはジャッカルのキャリオン・ウイルスに関わる脅威を阻止しようとします。グエンはウェブ・ウォリアーとして彼らを助けるために、地球616のグウェン・ステイシーのクローンを装います。
グウェノム
能力を失ったグウェンは、堕落したマット・マードック(彼女の世界版キングピン)と科学者エルザ・ブロックに助けを求めます。
変異原性のリザード血清とアイソトープを組み合わせることで「グウェノム」と名づけられたヴェノム共生体のバージョンを形成できることが発見されます。
グウェンはエルザ・ブロックの共生生物と結合して能力を回復します。
マードックがグウェンの父ジョージを殺そうとしたとき、グウェンは共生体の卑しい影響に屈してしまい、復讐のためにマードックを殺しそうになります。
グウェンが思いとどまった後、マードックは、グウェンが自分のように力に堕落するかどうかをテストしていたことを明らかにしました。
結局はグウェンがマードックを倒すのですが、その後にグウェンは共生体を完全に制御して、公衆に自分の身元を明らかにしたうえで自分の犯罪のために当局に自首します。
減刑と引き換えにブラックオプスを行なうという、キャプテン・アメリカからの申し出を断った後、グウェンはピーター・パーカー過失致死罪(およびその他の犯罪)で、警備の厳しいシールド刑務所で1年間の有罪判決を受けます。
スパイダー・ゲドン
服役後、グウェン・ステイシーは継承者たちがカムバックしたことを知らされ、「スパイダー・ゲドン」の物語に参加します。
その世界でのグウェンはヒロインのグリーン・ゴブリンとして活動し、新しい次元テレポーテーション装置を作り、地球65のグウェンは継承者との戦いに戻ります。
最後の戦いの最中、爆発で行方不明になったグウェンを見てマイルズ・モラレスは幽霊ではないかと疑い、「ゴースト・スパイダー」という新しいニックネームを思いつきました。
地球-65に戻ったグウェンは、普段の生活に戻ろうとします。
- スーパーヒロインとしての活動
- メリー・ジェーンズでのドラム演奏
- 友人ハリー・オズボーンや父ジョージとの関係の再構築
などです。
しかし、グエンは自分の秘密のアイデンティティを隠す以上、普段の生活に戻ることが困難だと知ります。
そして、世間から批判され、マン・ウルフのような犯罪者から定期的に襲われるようになります。さらに、自分の共生生物は「グミのようなクモ」として自分自身の一部を落としながら、大規模な頭痛を引き起こしはじめます。
エルザ・ブロックが公の場から姿を消したため、グウェンはエディ・ブロックを探すために地球616へ向かいます。
地球616のピーター・パーカーはエンパイア州立大学の教師となっていて、共生生物の分析を志願します。
その後、2人のヒーローはスウォームという悪党から人々を救い、グウェンは自分が何者なのかを問います。この世界には、すでにスパイダーウーマンがいるのでグウェンは新しい名前が必要だと考えるのです。
まるで「死はグウェン・ステイシーを愛している」かのように、彼女のマルチバースの相手の多くが死んでいることを考慮して、新しい公式の別名として「ゴースト・スパイダー」というニックネームを思いつきます。
ゴースト・スパイダー
地球616の次元では自分の秘密の正体がそのままであることに気づいたグウェンは、悪党の襲撃を心配せずに、平和に大学に通うことを決意します。
ピーター・パーカーの助けを借りて、グエンはエンパイア州立大学に入学し、入学試験では、自分が別の次元から来たことを説明します。
彼女の入試成績は良く、ピーターが身元保証を引き受けてくれたこともあって、グウェンは他世界や異次元からの訪問者に適用される奨学金を獲得します。
こうして、グウェンは自分の地球から通学しながら定期的にクラスに通いはじめました。定期的にピーターと出会うこともできました。
コスチュームを着たグウェンは、地球616のグウェン・ステイシーに不健全な執着を抱き、悪役ジャッカルとなったマイルズ・ウォーレンなどに対して、両方の世界で脅威と戦うようになります。
別バージョン
シークレット・ウォーズ
2015年の「シークレット・ウォーズ」の物語中、スパイダーウーマンのバージョンがAフォースのプロットに登場しました。
このバージョンはバトルワールドの領地アルカディアに存在します。
アルカディアのロキが最も近いシールドの部分に向けて発砲した後、マーベル・ゾンビの侵略中にスパイダーウーマンはメリー・ジェーン・ワトソンを救います。
地球8で、グウェン・ステイシーはマイルス・モラレスと結婚し、シャーロットとマックス・モラレスの母親になります。
スパイダーグウェン
「スパイダーグウェン」は、グウェン・プールがグリーン・ゴブリンを倒すところを目撃し、グウェン・プールを死から救います。後にピーター・パーカー、マイルズ・モラレス、シンディ・ムーンと一緒にピザを食べます。
スパイダーハム
スパイダーハムの世界でグウェン・ステイシーは、スパイダーギンのギン・ステイシーとして知られるペンギンです。後に彼女はスパイダーハムとパーカー・ピーターマンを助け、さまざまな悪役と戦います。
A-Babies vs X-Babies
「A-Babies vs X-Babies」では、スパイダーグウェンがある地域へ来たばかりの設定。アイアンマンのフードトラックへ行って、そこでデートに誘われるのですが断りました。
その後、彼女はアベンジャーズ、X-MEN、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー、インヒューマンズの戦いに参加していきます。
グウェン・ステイシーが死んだ夜
地球616の別ストーリー「グウェン・ステイシーが死んだ夜」で、スパイダーマンはグリーン・ゴブリンからグウェンを救うことに成功しますが、その代償に命を落としました。
グウェンはピーター・パーカーの衣装を身にまとって、ハリーと協力してグリーン・ゴブリンに復讐します。
実の父親を殺したハリーはグウェンを責めて新たなグリーン・ゴブリンとなる一方、グウェンはピーターに自分の過ちを正し、スパイダーウーマンとなることで彼の遺産を守ると誓います。
グウェンのコスチュームはピーターのスパイダーマンの衣装を改良したもので、ピーターが死んだ夜に着ていた緑色のフード付きコートもあります。
能力がないにもかかわらず、彼女はピーターのウェブシューターを使用することができ、ウェブ爆弾のようなものを開発します。
グウェン・ステイシーの性格
グウェン・ステイシーが演じるスパイダーウーマンは、地球616のピーター・パーカーの性格や葛藤を多く継承しています。
グウェン・ステイシーが父親から受けた助言、つまり、スパイダーウーマンはその力を良い目的のために使うことができると聞いてから、彼女は、地球65のピーター・パーカーが被害者となったいじめをやめさせる気になりました。
スパイダーウーマンはやがてピーターのアイドルとなり、ピーターは彼女のようなスーパーヒロインになるために自分自身で実験を行なって自滅してしまいました。
グウェン・ステイシーはピーターの死後に殺人罪を着せられ、犯罪者の烙印を押されました。
この展開がグウェンの物語でもっとも魅力的。
ピーターからグウェンへの役割逆転(役割転換)が醍醐味で、女性が主役となる転換に私は萌える!
ピーターのことがあって、私は生きる理由をもらった。
父親の命を救って、自分の正体を明かしたグウェンは、犯罪抑止のために能力を使うことを誓いました。その後、ステイシー警部は温厚となり、仕事よりも娘を選ぶようになりました。
スパイダーウーマンのパワーと能力
基本能力
スパイダーウーマンとスパイダーマンは、どちらも放射性クモに噛まれたことから、似たパワーや能力を備えています。
スパイダーウーマンとスパイダーマンの基本能力を列挙してみましょう。
- 超人的なスピードと敏捷性
- 約10トンの物を持ちあげるパワー
- 壁などの表面に付着する能力
- 危険を知らせる予知能力「スパイダーセンス」
などです。
ウェブ・シューター
スパイダーウーマンはウェブ・シューターを使います。このシューターは、引退した犯罪ファイターで億万長者となっているジャネット・ヴァン・ダインが作ったもの。
シューターのメカニズムは、空気中の水分を濾過して粘着性のウェブ流体を作り出すのに役立ちます。このシューターによって、ウェブネット、ウェブロープ、球体などの形状が作り出されていきます。
腕時計
スパイダーウーマンは「スパイダーバース」のイベント後に多元宇宙(マルチバース)へ旅ができる腕時計を所持しています。
刑事的能力
警部の娘であるスパイダーウーマンは、刑事としてのスキルと分析的思考を身につけています。格闘の訓練は受けていないが、カンフー映画の要素を取り入れています。
共生生物
グウェン・ステイシーは最終的に脱力したように描かれましたが、彼女の宇宙版ヴェノム共生体と結合した後に力を取り戻します。
グウェンの共生生物は彼女の身体の栄養素を摂取するので、適切な栄養素を摂取しないと自分のパワーが不安定になります。
そのため、自分の共生体を安定させるために、グウェンはしばしば余分な物を食べます。
共生体はとくにセルロースによく反応するので、ケールチップスを彼女の食事の通常の一部にしなければなりませんでした(*_*;
レセプション
グウェン・ステイシーのスパイダーウーマンはレビュアーから好意的に受け入れられきました。
コスチューム
グウェンのコスチュームはコスプレイヤーやファンアーティストたちに人気です。
私のコスチュームは、この数十年間でスパイダーマンのモチーフをもっとも上手にアレンジしているはず。
グウェン・ステイシーは死んだはずでしたが、彼女の衣装のお陰でカムバックが待望されたといっても過言ではありません。
ピーター・パーカーの単なる女性版ではないのが神設定。
さらに、スパイダーグウェンの衣装は、ジェシカ・ドリュー、ジュリア・カーペンター、メーデイ・パーカー、アーニャ・コラソンなどの女性をテーマにしたスパイダーウーマンのコスチューム・キャラクターとも一線を画しています。
フェミニズム
また、このキャラクターはフェミニズムの観点からも注目を集めています。
たとえば、グウェン・ステイシーの登場は新鮮なもので、男性の怒りのために女性が死ぬというありがちな型にはまっていたオリジナル版とは異なります。
また、スーパーヒーローのガールフレンドという役割に甘んじず、登場するときから独自に形成された人間だった点も高評価。
まとめ
グウェン・ステイシーは新しいキャラクターなのに、マーベル最人気のスーパーヒーローの一人としての地位を確立したといえます。
他のメディア
TV
アルティメット・スパイダーマン
グウェン・ステイシーは「アルティメット・スパイダーマン」のエピソード「Return to the Spider-Verse Pt.4」に登場。ダヴ・キャメロンが声を担当。
マイルス・モラレスがグウェン・ステイシーの宇宙から消えた後、グウェンは自分の宇宙のメイ・パーカーと同盟してスパイダーウーマンとなります。
そして、モラレスのクモの力を模倣する技術を使って、自分の街を襲った混乱を沈めます。
その後、モラレスは「プライム」バージョンのピーター・パーカーとともに戻り、ウルフ・スパイダーを倒すためにグウェンと力を合わせました。
こうして、モラレス一家がパーカーのユニバースに引っ越す間、グウェンは、モラレスによってユニバースのスパイダー・ヒーローであり続けるだろうと認知されます。
スパイダーマン
スパイダー・グウェン(ゴースト・スパイダー)は、ローラ・ベイリーが声優を務める「スパイダーマン」に登場します。
このバージョンでグウェン・ステイシーは、ホライズン高校でのピーター・パーカーのクラスメイトの一人。
親友に、DNAフォーミュラを専門とするアーニャ・コラソン。アーニャは叔父のレイモンド・ウォーレンに触発されて科学を追求しています。
シリーズ後半では、ウォーレンの化学薬品にさらされたことでクモの力を身につけ、マスクなしのコミックのコスチュームを着てからは、崇拝者たちから「スパイダーグウェン」と呼ばれるようにもなりました。
一時的に力を失いますが後に取り戻します。死にかけたことから、コスチュームにマスクを付けたゴースト・スパイダーの別名をちます。
Marvel Super Hero Adventures
グウェン・ステイシー(スパイダーグウェン)の声はエミリー・テナントが担当。
アニメ・メディア・フランチャイズ
ゴーストスパイダーは、マーベル・ライジングの「アニメ・メディア・フランチャイズ」に登場し、再びダヴ・キャメロンが声を担当。
このバージョンは、おもにグウェンをベースにしていますが、彼女はスパイダーマンのゴーストライダーの変種としてコミックに由来する別名を使用。
民間人のアイデンティティでグウェン・プールと名乗り、部分的に染めたピンク色のヘアが特徴的。
このリデザインは、マーベル・ライジングのキャラクター・デザイナーが、シリーズ開発中にグーグル画像を使って元キャラクターの外見を参照したとき、グウェン・プールの画像をグウェン・ステイシーと見間違えたことがきっかけ。
「ゴースト・スパイダー」の別名は、後にマーベル・コミックや関連するスパイダーマンアニメのメディアに統合され、他のスパイダーウーマンと区別されるようになりました。
イニシエーション
グウェン・ステイシーが初登場するのは短編「イニシエーション」。
インヒューマンの友人ケヴィンの死の罪を着せられ、警察から逃げ回ります。やがて、シールドのエージェントであるデイジー・ジョンソンが、容疑者について同様の報告書を見つけ、ゴーストスパイダーに情報を提供します。
Chasing Ghosts
ゴーストスパイダーはTVスペシャル「Chasing Ghosts」で再び登場し、ケビンの死に責任のある女性インヒューマンであるシースを追跡。
シークレット・ウォリアーズと協力してシースを阻止した後、最終的にチームに加わりました。
Lego Marvel Spider-Man: Vexed by Venom
ゴーストスパイダーは「Lego Marvel Spider-Man: Vexed by Venom」にも登場し、再びローラ・ベイリーが声を担当。
このバージョンのデザインと描写は、「Marvel’s Spider-Man」と「Marvel Rising」の彼女の相手を組み合わせたものです。
ゴーストスパイダーは、リリー・サンフェリッポの声で、マーベルの「スパイディ・アンド・ヒズ・アメージング・フレンズ」に登場。
マーベル・ライジングの化身のように、このバージョンはグウェン・プールの部分的に染められたピンクのハイライトをもっています。
映画
スパイダーマン:イントゥ・ザ・スパイダーバース
グウェン・ステイシーが映画初出演となった映画は「スパイダーマン:イントゥ・ザ・スパイダーバース」。
彼女の役はヘイリー・スタインフェルドが声を担当した映画の第2弾予告編で初めて明かされました。
スパイダーバース
グウェン・ステイシー(スパイダーウーマン)は、ソニーの映画フランチャイズ「スパイダーバース」に登場し、ヘイリー・スタインフェルドが声を担当。
このバージョンでグウェンはスパイダーウーマンとして2年間活動し、父ジョージ・ステイシーを救いましたが、リザードになった友人ピーター・パーカーを救えませんでした。
スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース
この作品でグウェン・ステイシーが復帰。
さらに、近日公開予定の「スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース」と、女性中心のスピンオフ映画「スパイダーウーマン」にも登場予定。
ビデオゲーム
スパイダーグウェンはアンロック可能なプレイアブルキャラクターとして登場します。
- マーベル:コンテスト・オブ・チャンピオンズ
- マーベル:アベンジャーズ・アライアンス
- マーベル・ヒーローズ(声アシュリー・ジョンソン)
- マーベル・フューチャーファイト
- マーベル・パズルクエスト
- マーベル・アベンジャーズ・アカデミー(声キャサリン・ルシアーニ)
- レゴ・マーベル・スーパーヒーローズ2(声メリ・ボンド)
- スパイダーマン・アンリミテッド…スパイダーグウェンとグウェノムが別々のアンロック可能なプレイアブルキャラクターとして登場し、声は再びローラ・ベイリーが担当
- マーベル・アルティメット・アライアンス3 ブラック・オーダー…スパイダーグウェンがプレイアブルキャラクターとして登場し声はアレグラ・クラークが担当
なお、「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」登場するスパイダーグウェンのスーツがゲーム「フォートナイト」の代替スキンに登場。
レガシー
スパイダーグウェン
スパイダーグウェンは、グウェン・ステイシーがマーベル・ヒロインになっている20のヴァリアント・カバーに影響を与えました。
グウェンプール
イメージ・コミックスのシリーズ「インヴィンシブル」とそのタイトル・キャラクターに1つ、そのようなハイブリッドの1つは、グウェン・プールというキャラクターに影響を与えました。
ロックバンド
ロックバンドのMarried With Sea Monstersは、スパイダーグウェンの架空のバンドであるThe Mary Janesが歌う曲をもとにした楽曲「Face It Tiger」のために、スパイダーウーマンからインスピレーションを得ています。
グッズ
キャラクターの人気は、スーパーヒーローのシャツやアクションフィギュアなどのグッズを生み出した
フィギュアはダイヤモンド・コミック・ディストリビューターズやハズブロなどの企業から販売されています。
また、ファンコはキャラクターのボブルヘッド・フィギュアを発売。
バイク
オーストラリアではハーレー・ダビッドソンがマーベルと提携して、スパイダーグウェンをモチーフにしたデザインを含む、ヒロインをテーマにしたカスタムバイクを製作。
ファム・ファタル
ここでは、グウェン・ステイシーの登場場面を追跡しています。
青と赤の印象が強いスパイダーマンの衣装とは違い、スパイダーグウェンは白色をベースにして、パーカーまで付いています。裏地はピンク色でさらにラフ感を増しています。
スパイダーマン3(ブライス・ダラス・ハワード)
「スパイダーマン3」(2007年)でグウェン・ステイシーを演じた女優はブライス・ダラス・ハワード。
4分
開始4分で登場人物し、ピーター・パーカーと同じ講義を受講中。
33分頃
コピー機宣伝用写真の撮影でモデルのアルバイトをしている場面。
カメラマン曰く「私とコピー機の秘密の時間♪」。
胸がや首回りがゆったりしたピンクの中袖ニットシャツを着て、茶色のスカートに黒いエナメルブーツ。
43分
再び登場し、スパイダーマンの表彰式にグウェンも参加。
ニットシャツはコピー機モデルの時と同じで、その上からベージュのジャケットを着用。このジャケットは茶色のステッチラインを故意に見せるていて斬新なデザイン。
55分
フランス料理店に登場。
アメイジング・スパイダーマン(エマ・ストーン)
リブートされた2012年の映画「アメイジング・スパイダーマン」と2014年の続編「アメイジング・スパイダーマン2」ではエマ・ストーンがグウェン・ステイシーを演じました。
サム・ライミ版の方が好きですが、スパイダーウーマンに注目してアメイジングスパイダーマンのシリーズを見直すと、エマ・ストーンがとても可愛く見えてきました…(^^)/
グウェンの部屋には本と靴がぎゅうぎゅう詰め。もちろん服もたくさん(^^)
スパイダーマン:スパイダーバース
スパイダーウーマン(グウェン・ステイシー)は54分に登場。
放射性のクモに噛まれてから2年間、たった一人のスパイダーウーマンと自称しています。
それまでの出来事や業績は次の具合。
- バンドに入った
- パパを救った
- 親友のピーター・パーカーを救えなかった
- ピーター以外のみんなを救っている
- 個人的な友達付き合いは止め、一人を除き新しい友達を作らなかった
- ある日に妙なことが起こった
ある日に起こった妙なこととは時空移動。
スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース
本作で主役群の一人。
グエン・ステイシーは父親との関係を模索しながら、一人のスパイダーマンとして、多次元宇宙でたくさんのスパイダーマンたちと活躍します。
この映画の哲学的な問いの一つが、一人を救うか世界を救うか。蜘蛛女を嫌う警察官の父に、自分がスパイダーマンであることをカムアウトします。しかし、父は受け止めてくれませんでした。
主人公あるあるですが、親子関係などのプライベートな事情は片隅に置かれ、突然大役を任されます(笑)
もちろん、父娘関係は保留。
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