インディアナ・ローズ・エヴァンス（Indiana Rose Evans）は、オーストラリアの女優、シンガーソングライターです。『Home and Away』のマチルダ・ハンター役、『H2O: Just Add Water』のベラ・ハートリー役、『Blue Lagoon: The Awakening』のエマライン役で知られ、Logie Awardを受賞。音楽活動でも活躍しています。
プロフィール
- 名前：インディアナ・エヴァンス（Indiana Evans）
- 出生名：インディアナ・ローズ・エヴァンス（Indiana Rose Evans）
- 生年月日：1990年7月27日（34歳）
- 出生地：オーストラリア・ニューサウスウェールズ州シドニー
- 職業：女優、歌手、ソングライター
- 活動期間：2003年～現在
生い立ち・教育
インディアナ・ローズ・エヴァンスは、1990年7月27日、オーストラリアのニューサウスウェールズ州シドニーで生まれました。彼女はマックスとアレクシスの2人の兄弟とともに、創造性を育む家庭環境で育ちました。両親は彼女の芸術的才能を早くから見出し、5歳の頃から家族や友人の前で歌やダンスのパフォーマンスを披露していました。7歳になると、両親は彼女をダンススクールに入学させ、クラシックバレエを始め、その後ジャズダンスやタップダンスも学びました。この時期、彼女は音楽にも興味を示し、ドラムセットを購入して演奏を楽しむとともに、ピアノやギターのレッスンも受けました。
学業面では、シドニーの名門校であるニュートン・ハイスクール・オブ・ザ・パフォーミング・アーツ（Newtown High School of the Performing Arts）に通いましたが、演技の仕事が増えたため、わずか2週間で退学。その後、15歳まで通信教育で学び、演技のキャリアに専念しました。9歳の頃、友人に影響されて小さな演技エージェンシーに登録しましたが、当初は大きな成功を収められませんでした。しかし、彼女の情熱と才能は、後にテレビや広告のオーディションで開花することになります。
経歴
インディアナ・エヴァンスの演技キャリアは、2003年に13歳でオーストラリアの医療ドラマ『All Saints』のミリー・ロバーツ役でデビューしたことから始まりました。このゲスト出演が注目を集め、同年、Nine Networkの子ども向け番組『Snobs』でアビー・オークリー役の主演を獲得。2つの異なる世界から来た友人たちの物語を描くこのシリーズは、1シーズンで終了しましたが、彼女の演技は批評家と視聴者から高い評価を受けました。
2004年、エヴァンスはオーストラリアの長寿ソープオペラ『Home and Away』でマチルダ・ハンター役にキャスティングされ、197エピソードに出演。この役で彼女は一躍有名になり、2005年にLogie Awardの最優秀新人女性タレント賞を受賞し、Inside Soap AwardやNickelodeon Kids’ Choice Awardにもノミネートされました。マチルダは裕福な少女がサマーベイのキャラバンパークに移る物語で、誘拐や摂食障害といった重いストーリーラインを演じました。2008年、契約延長のオファーを断り、新たな挑戦を求めて番組を去りました。
2009年、エヴァンスは『H2O: Just Add Water』でクレア・ホルトの後任としてベラ・ハートリー役を演じました。このファンタジー番組で、彼女は9歳から人魚である歌手志望の少女を演じ、主題歌「No Ordinary Girl」を含む複数の楽曲を歌いました。2011年3月には、シリーズのサウンドトラックアルバムをリリース。シリーズは3シーズンで終了しましたが、国際的な人気を博し、彼女の名声をさらに高めました。
2010年、エヴァンスは初の長編映画『Arctic Blast』でナオミ・テイト役を演じ、太陽の異変による新たな氷河期の危機を描くSF災害映画に出演。タスマニアで撮影されたこの作品は、批評家の評価は賛否両論でしたが、彼女の映画デビューとして注目されました。2011年には、ABC1の法廷ドラマ『Crownies』で新人弁護士テイタム・ノヴァク役を演じ、2013年のスピンオフ『Janet King』にも同役で出演しましたが、シーズン1のみの登場でした。
2012年、エヴァンスはLifetimeのテレビ映画『Blue Lagoon: The Awakening』でエマライン・ロビンソン役を演じ、『Home and Away』の共演者ブレントン・スウェイツと共演。この現代版リメイクは賛否両論でしたが、彼女の演技は好評でした。2014年には、米国ドラマ『Secrets and Lies』のアメリカ版でナタリー・クロフォード役を演じ、ライアン・フィリップと共演。2015年には『House Husbands』や『Ash vs Evil Dead』で脇役を務めました。2022年には、マーベル映画『ソー:ラブ&サンダー』に出演し、クリス・ヘムズワースやラッセル・クロウと共演するなど、ハリウッドでのキャリアを広げています。
エヴァンスは音楽活動でも知られ、『H2O: Just Add Water』のサウンドトラックで歌声を披露。彼女はケイト・ブランシェットを尊敬し、自身の演技の目標としています。ソーシャルメディアの利用は控えめで、なりすましアカウントに悩まされることもあると語っています。
私生活
インディアナ・エヴァンスは私生活を比較的プライベートに保っています。彼女はこれまでに複数の俳優と交際が報じられており、2006年に『Home and Away』の共演者リス・ウェイクフィールド、2007年から2008年にリンカーン・ルイス、2009年から2012年に『H2O: Just Add Water』の共演者アンガス・マクラーレンと交際しました。2012年から2013年にはブレントン・スウェイツとの関係も噂され、2020年4月には俳優アレックス・ウィリアムズとの写真をインスタグラムに投稿しましたが、関係は公式に確認されていません。現在、彼女は独身で、恋愛よりもキャリアや個人的な時間を楽しんでいるようです。
エヴァンスは猫のミーモを飼っており、動物愛好家として知られています。また、2005年からCancer CouncilやFamily Planning Associationの青少年啓発大使を務め、Dolly Bullying Campaignにも参加するなど、社会活動にも積極的です。彼女はシドニーに美しい自宅を所有し、車コレクションにも興味があると報じられています。2025年時点での純資産は、情報源によって100万ドルから2500万ドルと幅広く推定されていますが、正確な数字は不明です。
エヴァンスは、ケイト・ブランシェットやビヨンセを尊敬し、自身のインスピレーションとしています。彼女は控えめな性格で、ソーシャルメディアでの露出を最小限に抑え、ファンとの交流は主に作品を通じて行っています。
出演作品
以下は、インディアナ・エヴァンスの主要な出演作品です。
TV
- All Saints（2003年）：ミリー・ロバーツ役。医療ドラマでデビュー。
- Snobs（2003～2004年）：アビー・オークリー役。子ども向けシリーズで主演。
- Home and Away（2004～2008年）：マチルダ・ハンター役。197エピソード出演、Logie Award受賞。
- H2O: Just Add Water（2009～2010年）：ベラ・ハートリー役。人魚の歌手役で主題歌も歌唱。
- Crownies（2011年）：テイタム・ノヴァク役。法廷ドラマでレギュラー出演。
- Janet King（2013年）：テイタム・ノヴァク役。『Crownies』のスピンオフ。
- Secrets and Lies（2014年）：ナタリー・クロフォード役。アメリカ版リメイクで主要キャスト。
- House Husbands（2015年）：脇役出演。
- Ash vs Evil Dead（2015年）：脇役出演。
映画
- Burden（2008年）：ララ・ボイド＝カトラー役。短編映画。
- A Model Daughter: The Killing of Caroline Byrne（2009年）：カイリー・ワトソン役。テレビ映画。
- Arctic Blast（2010年）：ナオミ・テイト役。SF災害映画。
- Blue Lagoon: The Awakening（2012年）：エマライン・ロビンソン役。テレビ映画で主演。
- ソー:ラブ&サンダー（2022年）：脇役。ハリウッドの大作映画。
音楽
- H2O: Just Add Water Soundtrack（2011年）：主題歌「No Ordinary Girl」他を歌唱。
まとめ
インディアナ・エヴァンスは、『Home and Away』のマチルダ役でオーストラリアのスターとなり、『H2O: Just Add Water』のベラ役で国際的な人気を獲得した女優です。音楽活動や社会貢献にも積極的で、ケイト・ブランシェットを目標に多様な役柄に挑戦し続けています。私生活では控えめながら、動物愛護や青少年支援に情熱を注ぎ、シドニーを拠点に活躍中です。彼女のこれまでのキャリアは、若手女優としての成長と可能性を示しており、今後のプロジェクトにも期待が寄せられています。
レビュー 作品の感想や女優への思い