『インシディアス 序章』は、2015年に公開された米国のホラー映画。シリーズの前日譚として、霊能者エリーズ・レイニアーが、亡き母と交信を望む少女クイン・ブレナーを悪霊から守る物語を描きます。監督はリー・ワネルで、主演はステファニー・スコットとリン・シェイです。恐怖の要素と家族の絆が融合した作品。
基本情報
- 邦題:インシディアス 序章
- 原題:Insidious: Chapter 3
- 公開年:2015年
- 製作国・地域:アメリカ合衆国
- 上映時間:97分
- ジャンル:ホラー
- 配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
女優の活躍
『インシディアス 序章』では、ステファニー・スコットが主人公のクイン・ブレナーを演じます。彼女は高校生の少女として、母の死による悲しみと超自然的な恐怖に直面する複雑な感情を表現します。スコットは、若々しい無垢さと絶望的な叫びを交え、観客を引き込む演技を披露します。特に、悪霊に取り憑かれるシーンの身体表現が印象的です。
リン・シェイは、霊能者エリーズ・レイニアー役で活躍します。シリーズの象徴的なキャラクターとして、過去のトラウマを抱えながらも勇敢に戦う姿を体現します。シェイの演技は、批評家から高く評価されており、作品に深みを与えています。彼女の微妙な表情変化が、物語の緊張感を高めます。
他の女優として、エル・キーツがクインの母リリーを演じ、霊界からのメッセージを伝える重要な役割を果たします。また、ヘイリー・キヨコがクインの友人マギー役で、友情の支えを自然に描きます。これらの女優たちは、ホラー要素の中で人間ドラマを豊かにします。
女優の衣装・化粧・髪型
ステファニー・スコット演じるクインの衣装は、ティーンエイジャーらしいカジュアルなスタイルです。Tシャツやジーンズ、シンプルなトップスを着用し、日常性を強調します。化粧はナチュラルで、淡いリップと軽いアイメイクが施され、少女らしい純粋さを表します。髪型はロングヘアをストレートに下ろすことが多く、恐怖シーンで乱れる様子が効果的です。
リン・シェイ演じるエリーズの衣装は、控えめで実用的なものが多いです。ゆったりしたブラウスやカーディガン、落ち着いた色のスカートを着用し、年配の霊能者らしい穏やかな印象を与えます。化粧は最小限で、薄いファンデーションと自然な眉が中心です。髪型はショートカットで、白髪交じりのシンプルなスタイルが、キャラクターの経験豊かなイメージを支えます。
エル・キーツ演じるリリーの衣装は、霊界のシーンで柔らかなドレスを着用し、エーテル的な雰囲気を演出します。化粧は柔らかいトーンで、優しい母親像を強調します。髪型はミディアムヘアをゆるくウェーブさせ、温かみを加えます。ヘイリー・キヨコのマギーは、現代的なカジュアル衣装で、友人らしい親しみやすさを表現します。
あらすじ
導入部
物語は、クイン・ブレナーが霊能者のエリーズ・レイニアーを訪ねるところから始まります。クインは、1年半前に肺がんで亡くなった母リリーと交信したいと願います。しかし、エリーズは自身の能力を封印しており、危険を警告して依頼を断ります。クインは自室で独りで母を呼びかけますが、何か不気味な気配を感じます。
発展部
その後、クインは交通事故に遭い、両足を骨折して入院します。退院後、自宅で奇妙な現象が続きます。隣の部屋からノック音が聞こえたり、影のようなものが現れたりします。父のショーンはこれをクインの妄想だと考えますが、現象はエスカレートします。クインは「息のできない男」という悪霊に襲われ、臨死状態になります。
エリーズはクインの異変を察知し、再び関わることを決意します。彼女は霊界「あちらの世界」に入り、クインの魂を探します。そこで、エリーズは自身の夫ジャックの霊と出会い、過去のトラウマを乗り越えます。一方、スペックスとタッカーがエリーズを助け、悪霊との戦いが展開します。
クライマックス
悪霊はクインの魂を奪おうとします。エリーズは黒いドレスの悪霊とも対峙し、激しい闘いを繰り広げます。クインの父と弟も巻き込まれ、家族の絆が試されます。最終的に、エリーズの力と仲間たちの協力で、クインの魂を体に戻すことに成功します。
結末
クインは回復し、エリーズは母リリーのメッセージを伝えます。エリーズはスペックスとタッカーとチームを組み、未来の活動を予感させます。物語は、ランバート家の事件につながる形で締めくくられます。
解説
作品の位置づけ
『インシディアス 序章』は、シリーズの第3作ですが、時系列的には第1作の前日譚です。ランバート家ではなく、ブレナー家を中心に描き、エリーズの起源を探ります。この設定により、シリーズ全体の謎が深まります。監督のリー・ワネルは、前作で脚本を担当した経験を生かし、ホラーの定石を巧みに用います。
ホラー要素の分析
本作の恐怖は、ジャンプスケアと心理的な緊張が中心です。「息のできない男」のデザインは、息苦しいマスクと不気味な動きで観客を震え上がらせます。また、霊界の描写は暗く霧がかった世界観で、没入感を高めます。音響効果も重要で、突然のノック音やささやき声が効果的です。
一方で、家族の喪失と再生のテーマが織り交ぜられ、単なるホラーではなく感動的な要素を加えます。クインの母への想いとエリーズの夫の記憶が、物語に情感を与えます。これにより、観客は恐怖だけでなく共感を覚えます。
評価と影響
批評家からは、リン・シェイの演技が高く評価されます。Rotten Tomatoesでは58%の支持率ですが、彼女の存在が作品を支えているとされます。興行収入は製作費の10倍以上を記録し、シリーズの人気を証明します。本作は、ホラー映画のプリクエルとして、原点回帰の成功例です。
さらに、ワネルの監督デビュー作として、視覚効果とストーリーテリングのバランスが注目されます。ジェームズ・ワンの影響を受けつつ、独自のスタイルを確立します。これにより、シリーズは多様な展開を見せます。
キャスト
- クイン・ブレナー:ステファニー・スコット
- ショーン・ブレナー:ダーモット・マローニー
- アレックス・ブレナー:テイト・バーニー
- エリーズ・レイニアー:リン・シェイ
- スペックス:リー・ワネル
- タッカー:アンガス・サンプソン
- ヘクター:アシュトン・モイオ
- マギー:ヘイリー・キヨコ
- グレース:フィリス・アップルゲイト
- カール:スティーヴ・コールター
- リリー・ブレナー:エル・キーツ
- ジャック・レイニアー:エイドリアン・スパークス
- 息のできない男:マイケル・レイド・マッケイ
- 黒いドレスの悪霊:トム・フィッツパトリック
- オーディションの審査員:ジェームズ・ワン
スタッフ
- 監督:リー・ワネル
- 脚本:リー・ワネル
- 音楽:ジョセフ・ビシャラ
- 撮影:ブライアン・ピアソン
- 編集:ティム・アルバーソン
- 製作:ジェイソン・ブラム
- 製作総指揮:ジェームズ・ワン
- 衣装デザイン:アリエラ・ウォルド=コヘイン
- ヘア部門責任者:トレイシー・E・スミス
- メイクアップ:パヴィ・オリヴァレス



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