『キャサリンズ・ダイアリー』はサヴァス・クリストゥが脚本・監督を務め、ウィリアム・キルヒャー、トリ・コスティック、ジョリーン・アンダーセンが主演した2020年米国のスリラー映画。あらすじは、妄想男の罠にはまった10代の家出少女が、逃げるために一時的に彼の娘になるというもの。
キャサリンズ・ダイアリー
- 原題:Katherine’s Lullaby
- 別名:キャプティブ(Captive)
- 公開年:2020年
- 製作国:米国
- 撮影場所:米国カリフォルニア州ライトウッド
- 上映時間:89分
- ジャンル:スリラー
予告編はこちら。
製作会社
- ビーチ・アベニュー プロダクション
- カルト・イクスピリエンス
- キャサリンズ・ララバイ
販売代表 / ISA
- ハイ・オクテン・ピクチャーズ
配給会社
- エクスポネンタ
- ファルコン・フィルムズ
- バーティカル・エンターテインメント
見どころ
逃げ込んできた少女を自分の娘だと思い込んだ住人が、少女を監禁し過酷なトレーニングを課すことに。ウィリアム・キルヒャー、トーリ・コスティックが共演。
あらすじ
母親の再婚相手からの虐待に苦しむリリーは、ボーイフレンドの助けを借りて実家から逃亡。人里離れた森の中で偶然見つけた一軒家で助けを求めますが、その家で暮らす男エヴァンは、リリーを自分から逃げた娘だと思い込み、家の中に連れ込み監禁します。
ファム・ファタル
『キャサリンズ・ダイアリー』が女優デビュー作となったトーリ・コスティス(リリー)は主要撮影の2週間前に18歳になったばかり。お目々ぱっちり脚ほっそりのトーリ、40分過ぎた頃からピンクの膝丈ワンピースを着ていて似合っています。
そして、可愛いトーリがやってしまいました。脚本では、リリーは花瓶でエヴァンの頭を殴ることになっていましたが、安全上の理由で背中(彼の服の下に保護するものがある)を殴ることに変更。ところが、最初のショットでトーリはうっかりウィリアム・キルヒャーの頭を殴り、それがフィルムに収められました。
感想
『キャサリンズ・ダイアリー』は衝撃的で楽しい映画。嫌いになりそうな予感でしたが、90分ずっと見ていられました。擬似的な父子(ウィリアム・キルヒャーとトーリ・コスティッチ)の演技が素晴らしいうえ、撮影と編集がよくできていて、すべてが目の前で起こっているように感じます。家出少女とサイコな誘拐犯といえばいつも同じ結果になる、誘拐映画の無限のサイクルに本作は終止符を打ったといえます。
解説
『キャサリンズ・ダイアリー』は、19カ国から集まった国際的なキャスト・スタッフによって製作されました。米国、キプロス、ニュージーランド、南アフリカ、ギリシャ、コロンビア、カナダ、イラン、スペイン、インドネシア、メキシコ、ブラジル、サウジアラビア、シリア、コスタリカ、チリ、プエルトリコ、アルゼンチン、仏国。
この映画は米国カリフォルニア州ライトウッドでわずか18日間で撮影されました。国際色豊かな全キャストとクルーは、この村に3週間滞在しました。
エヴァンは妄想性誤認症候群に基づく病気を患っています。患者は見慣れた人・物・自分自身を誤認し、自分が入れ替わったか、変身したかと思い込みます。本作はこの病気を積極的に協調的に捉えていて斬新です。
キャスト
- ウィリアム・キルヒャー(エヴァン役)
- トーリ・コスティッチ(リリー役)
- ジョリーン・アンダーセン(アイビー役)…事故死したエヴァン妻
- メーガン・ハナコ(キャサリン役)…エヴァンとアイビーの娘
- ジェイラス・キャリー(ニール役)…リリーの恋人
- クリス・バリー(ジェフ役)…エヴァンの弟
- デビッド・リー・ヘス(継父役)…リリーの継父
スタッフ
- グラタニア・パンジャイタン(衣装デザイン)
- ラケル・ドス・レイス(ヘアメイク部長)
- ロミーナ・ポラス(特殊メイクアップ)
レビュー 作品の感想や女優への思い