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女優・モデル

レナ・オリン

レナ・オリンで知られるレナ・マリア・ヨナ・オリンは、スウェーデンの女優。アカデミー賞、ゴールデングローブ賞、BAFTA賞、プライムタイム・エミー賞にノミネートされました。

映画監督イングマール・ベルイマンに師事し、彼の映画『鏡の中の女』(1976年)に小さな役で出演してスクリーンデビュー。演劇学校を卒業後、王立ドラマティック・シアターに入団し、ベルイマン監督の映画『ファニーとアレクサンデル』(1982年)と『リハーサルの後で』(1984年)に出演。『存在の耐えられない軽さ』(1988年)の自由奔放な芸術家役で国際的にブレイクを果たし、ゴールデングローブ賞助演女優賞にノミネートされました。

アイザック・バシェヴィス・シンガーの小説を原作にしたドラマ『エネミーズ、ある愛の物語』(1989年)では、トラウマを抱えたホロコースト生存者を演じ、アカデミー助演女優賞にノミネートされ、コメディドラマ『ショコラ』(2000年)では虐待を受けた妻を演じ、BAFTA賞助演女優賞にノミネート。

その他の映画出演作には、

  • ピカソの冒険(1978年)
  • ハバナ(1990年)
  • 蜘蛛女(1993年)
  • 心のままに(1993年)
  • ナインスゲート(1999年)
  • クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア(2002年)
  • カサノバ(2005年)
  • 愛を読むひと(2008年)
  • リメンバー・ミー(2010年)
  • Maya Dardel(2017年)
  • The Artist’s Wife(2019年)

などがあります。

TVでは、スパイ・スリラー「エイリアス」(2002~06年)でKGB諜報員イリーナ・デレフコ役を演じ、プライムタイム・エミー賞のドラマシリーズ部門優秀助演女優賞にノミネートされました。その他のテレビ出演作には、シットコム「Welcome to Sweden」(2014〜15年)、ドラマ番組「Riviera」(2017〜20年)、ドラマ番組「ナチ・ハンターズ」(2020〜23年)などがあります。

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レナ・オリン

  • 英語名:Lena Olin
  • 本名:レナ・マリア・ヨナ・オリン
  • 生年月日:1955年3月22日(70歳)
  • 身長:178cm
  • 出身地:スウェーデン、ストックホルム
  • 学歴:スウェーデン国立パントマイム演技アカデミー
  • 職業:女優
  • 活動期間:1976年から現在
  • 配偶者 ラッセ・ハルストレム(1994年結婚〜)
  • 子供:2人(F.オーギュスト・ラーンベルク、トラ・ハルストレム)
  • 両親:ブリッタ・ホルムバーグ、スティグ・オリン
  • 親戚:マッツ・オリン(兄弟姉妹)、ペール・ミカエル・スティグ・オリン(兄弟姉妹)
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生い立ち

レナ・オリンは1955年3月22日にスウェーデンのストックホルムに生まれました。3人兄弟姉妹の末っ子。母は女優のブリッタ・ホルムバーグ(1921〜2004年)、父はスティグ・オリン(1920〜2008年)。

レナは、スウェーデンの高等学校/中等教育(1971~1974年)で、ラテン語を専攻言語とする古典人文科学のコースを学びました。その後、大学で医学を学ぶために必要だった数学、物理、化学の科目を半年間延長。高校生の頃のトップクラスの生徒。卒業時の成績は平均4.9点(当時のスウェーデン最高は5.0点)。演劇学校の試験に2度落ちた後、医者になるために大学で医学を学び始めます。しかし、イングマール・ベルイマン(彼女の父を何本かの映画で監督し、レナがアマチュア演劇をするのを見ていた)に説得され、3度目の挑戦をしました。

その前後、1974年10月、19歳のレナはフィンランドのヘルシンキでミス・スカンジナビアに輝きました。1976年から1979年までスウェーデンの国立演劇アカデミーで演技を学びました。

女優になる前は、語学の臨時教師や病院の看護師として働いていました。

経歴

レナ・オリンは、スウェーデンの王立演劇アンサンブルで10年以上(1980年~1994年)、ウィリアム・シェイクスピアやアウグスト・ストリンドベリの作品に出演し、ベルイマン監督のスウェーデン映画やスウェーデン・テレビのTVシアター・カンパニーの作品に小さな役で出演していました。

イングマール・ベルイマンが『鏡の中の女』(1976年)にオリンを起用。その1年後、ストックホルムの国立舞台でベルイマン演出の作品に出演するようになり、ベルイマン演出の『リア王』(コーデリア役)でパリ、ベルリン、ニューヨーク、コペンハーゲン、モスクワ、オスロなど世界各地を巡演。

スウェーデン王立劇場の舞台では、ストリンドベリの『夢芝居』の娘役、ミハイル・ブルガーコフの『巨匠とマルガリータ』のマルガリータ役、カルロ・ゴルドーニの『二人の主人の召使い』などで高い評価を得ました。また、エドワード・ボンドの『夏』のアン役、シェイクスピアの『真夏の夜の夢』のタイターニア役、ベン・ジョンソンの『錬金術師』、イングマール・ベルイマンによるストリンドベリの『ミス・ジュリー』のタイトルロール、ラース・ノーレンの現代劇『最後の晩餐』の神経症的なシャーロット役などを演じています。

1980年、レナは、監督自身が1978年に始めたイングマール・ベルイマン賞の最も初期の受賞者の一人であり、2人の審査員の一人でもありました。

レナの国際的な映画デビューは、ベルイマンの『ファニーとアレクサンデル』(1980年)でのローザ役で、後にベルイマンは彼女を初の国際的な主演作『リハーサルの後で』(1984年)に起用しました。

1988年、レナは『存在の耐えられない軽さ』でダニエル・デイ=ルイスと共演し、英語圏で国際的に製作された映画で初めて主要な役を演じました。

Lena Olin -The Unbearable Lightness of Being (1988)
Stockings in Movies
『存在の耐えられない軽さ』でレナ・オリンが見せる黒のガーター・ストッキングとショーツ。

その後、シドニー・ポラック監督の『ハバナ』(1990年)、ロマン・ポランスキー監督の『ナインスゲート』(1999年)などに出演。

1989年、ナチスの死のキャンプの生存者を演じた『敵、ある愛の物語』でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされました。『バットマン・リターンズ』(1992年)のキャットウーマン役の候補に挙げられました。

1994年には『蜘蛛女』に主演。ラッセ・ハルストレム監督とは、アカデミー賞5部門にノミネートされた『ショコラ』(2000年)で共演し、『カサノバ』(2005年)でも再びタッグを組みました。

Chocolat (4/12) Movie CLIP - I Want to be Your Friend (2000) HD
Chocolat movie clips: THE MOVIE: miss the HOTTEST NEW TRAILERS: DESCRIPTION:Viann...
映画『ショコラ』から。ヴィアンヌ(ジュリエット・ビノシュ)は、ジョゼフィーヌ(レナ・オリン)と友達になることを望んで彼女を訪問。

2002年、『エイリアス』の第2季にイリーナ・デレフコ役で出演。同シリーズでの活躍が評価され、レナは2003年のプライムタイム・エミー賞の優秀助演女優賞(ドラマ・シリーズ部門)にノミネート。彼女は1季で番組を降板し、シーズン4の2部構成のフィナーレでデレフコを再び演じ、第5季の中盤に2回、そして同季フィナーレで再び出演。

2005年、レナは撮影のために短期間スウェーデンに戻り、デンマーク人監督サイモン・スタホの映画『Bang Bang Orangutang』に脇役として出演。

2008年、レナはアカデミー賞にノミネートされた映画『愛を読むひと』に出演し、1960年代の裁判でアウシュヴィッツ死の行進のユダヤ人生存者を演じ、20年後のその女性の娘役を演じました。

2014年から2015年にかけて、レナはスウェーデンのシットコム『Welcome to Sweden』に主演。

レナは2017年に米国・ポーランドの自主ドラマ『Maya Dardel』に主演。2019年にはトム・ドルビー監督のドラマ映画『The Artist’s Wife』に主演しました。

THE ARTIST'S WIFE Trailer (2020) Lena Olin, Bruce Dern, Drama Movie
THE ARTIST'S WIFE Trailer (2020) Lena Olin, Bruce Dern, Drama Movie© 2020 - Strand Releasing
映画『THE ARTIST’S WIFE』予告編(2020年)レナ・オリン、ブルース・ダーン、ドラマ映画

私生活

レナ・オリンはアカデミー賞にノミネートされたスウェーデン人女優4人のうちの1人。他はグレタ・ガルボ、イングリッド・バーグマン、アン=マーグレット。

また、ゴールデン・グローブ賞にノミネートされたスウェーデン人女優5人のうちの1人。他に、イングリッド・バーグマン、アニタ・エクバーグ、アン=マーグレット、レベッカ・ファーガソンがいます。

1994年に映画監督のラッセ・ハルストレムと結婚。1995年、夫との国際的なキャリアが別々に発展したため米国へ永住し、以来ニューヨークのベッドフォードに住んでいます。また、スウェーデンのスコーネ県に夏の別荘があり、ストックホルムにもアパートがあります。

出演作品

日本語以外の題名表記は原題または英題です。

映画

公開年 題名 配役
2024 アップグレード どん底女子の幸せ探し カトリーヌ・ラロッシュ
2024 スペースマン ズデナ
2023 ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命 グレーテ・ウィントン
2022 Hilma ヒルマ
2020 もう、歩けない男 イェヴゲイナ
2019 ギャング・カルテット 世紀の怪盗アンサンブル アニータ
2019 The Artist’s Wife クレア・スマイソン
2017 Maya Dardel マヤ・ダルデル
2013 悪魔の秘め事 キャサリン・ヴェイル
2013 リスボンに誘われて エステファニア
2012 ヒプノティスト 催眠 シモーヌ・バーク
2010 リメンバー・ミー ダイアン・ハーシュ
2008 愛を読むひと ローズ・メイザー/イラーナ・メイザー
2007 アウェイク リリス・ベレスフォード
2005 カサノバ アンドレア
2005 Bang Bang Orangutang ニーナ
2003 16歳の合衆国 メアリーベス・フィッツジェラルド
2003 ハリウッド的殺人事件 ルビー
2002 クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア マハレット
2002 ダークネス マリア
2001 イグニッション フェイス・マティス判事
2000 ショコラ ジョセフィン・マスカット
1999 ミステリー・メン アナベル・リーク博士
1999 ナインスゲート リアナ・テルファー
1998 自由な女神たち ジャッジア
1998 ハミルトン テシー
1996 NY検事局 ペギー・リンドストローム
1995 欲望の華 侯爵夫人
1993 蜘蛛女 モナ・デマルコフ
1993 心のままに エリザベス・ボーエン
1990 Hebriana レナ
1990 ハバナ ボビー・デュラン
1989 S/Y Gladjen アニカ・ラーション
1989 敵、ある愛の物語 マーシャ
1988 存在の耐えられない軽さ サビーナ
1988 友達 スー
1987 Komedianter アン
1986 Glasmastarna 犬を連れた女性
1986 愛の逃避行 カリン
1986 A Matter of Life and Death ナジャ・メランデル
1985 Wallenberg: A Hero’s Story マルタ
1983 リハーサルの後で アンナ・エガーマン
1982 Som ni behagar (不明)
1982 Grasanklingar ニーナ
1982 ファニーとアレクサンデル ローザ(エクダール家)
1980 Love レナ
1978 ピカソの冒険 ドロレス
1977 Friaren som inte ville gifta sig ジプシーの女
1977 Taboo 少女
1976 鏡の中の女 店員

TV

公開年 題名 配役
TBA The Darkness ハルダ・ヘルマンスドッティル警部補
2020-2023 ナチ・ハンターズ エヴァ・ブラウン=ヒトラー/大佐
2017-2020 Riviera イリーナ・アトマン
2017 マインドハンター アナリーゼ・シュティルマン
2016 VINYL ヴァイナル ファインマン夫人
2014-2015 Welcome to Sweden ヴィヴェカ・ボルイェソン
2010 LAW & ORDER:性犯罪特捜班 イングリッド・ブロック
2002-2006 エイリアス イリーナ・デレフコ
2001 Hamilton テッシー
なむ語るのファム・ファタルはこちらで読めます。
なむ

洋画好き(字幕派)。だいたいU-NEXTかNetflixで、妻と2匹の猫と一緒にサスペンスやスリラーを観ています。詳細は名前をクリックしてください。猫ブログ「碧眼のルル」も運営。

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