マーセア・モンロー(Mircea Monroe)は米国の女優・モデル。『エピソード』や『ハート・オブ・ディキシー』での役で知られ、映画『マジック・マイク』などにも出演。独特な名前の由来はルーマニアで、ヨガインストラクターとしても活躍。
プロフィール
- 名前:マーセア・モンロー(Mircea Monroe)
- 出生地:アメリカ合衆国ミズーリ州セントルイス
- 職業:女優
- 活動期間:2004年~現在
- パートナー:スティーブン・マーチャント(2018年~現在)
- SNSサイト:X
生い立ち・教育
マーセア・モンローは1982年3月11日、アメリカ合衆国ミズーリ州セントルイスに生まれました。彼女の名前「Mircea」はルーマニアでは伝統的に男性の名前ですが、父親がシカゴ大学で宗教史を学んだ際の恩師、ミルチャ・エリアーデ(Mircea Eliade)に敬意を表して名付けられました。父親は国連職員として働いており、モンローが生後2か月で家族とともに南太平洋のフィジーやソロモン諸島に移住したため、幼少期は多文化的な環境で育ちました。この国際的な経験は、彼女の適応力や多様性への理解を深める要因となり、後の演技キャリアにも影響を与えたと言われています。
米国に帰国後、バージニア州で高校生活を送り、演劇やパフォーマンスに早くから興味を示しました。高校卒業後、バージニア・コモンウェルス大学(Virginia Commonwealth University)に入学し、演劇を学びましたが、2年後に女優としてのキャリアを追求するためロサンゼルスに移ることを決意し、大学を中退しました。ロサンゼルスでは演技のワークショップやクラスに参加し、プロの女優としての基礎を固めました。一部の情報では、彼女が南カリフォルニア大学(USC)で演劇を学んだとする記述もありますが、これは正確な情報ではない可能性があります。
経歴
マーセア・モンローの女優としてのキャリアは、2004年の映画『セルラー』(Cellular)での小さな役から始まりました。この作品が彼女のプロとしての初仕事となり、キム・ベイシンガーやクリス・エヴァンスと共演する機会を得ました。その後、The WBやFoxのテレビパイロット版に出演し、2006年にはFoxのドラマ『ドライブ』(Drive)で主演を務めました。彼女は『フレディ』(Freddie)、『スクラブス』(Scrubs)、『スタジオ60』(Studio 60 on the Sunset Strip)などの人気テレビ番組にゲスト出演し、着実に知名度を上げました。
2011年から2017年にかけて、モンローはShowtimeのコメディシリーズ『エピソード』(Episodes)でモーニング・ランドルフ役を演じ、批評家と視聴者から高い評価を受けました。この役は、ハリウッドのベテラン女優としての複雑なキャラクターをコミカルに表現し、彼女の演技の幅を示すものでした。同期間、CWの『ハート・オブ・ディキシー』(Hart of Dixie)ではタンジー・トゥルイット役でレギュラー出演し、愛らしいキャラクターでファンの心を掴みました。さらに、2015年から2016年には『インパスター』(Impastor)でアレクサ・カミングス役、2016年には『シング・イット!』(Sing It!)でステイシー・ニードルズ役を演じ、テレビでの活躍を続けました。
映画では、『ハウス・オブ・ザ・デッド2』(2005年)、『ジャスト・フレンズ』(2005年)、『チェンジ・アップ』(2011年)、『マジック・マイク』(2012年)などに出演。『マジック・マイク』では、興行収入1億6720万ドルを記録した作品で脇役ながら印象的な存在感を示しました。また、2010年のコメディ映画『41歳の童貞男』(The 41-Year-Old Virgin Who Knocked Up Sarah Marshall and Felt Superbad About It)ではサラ・マーシャル役で主演し、ホラー映画『ブラック・ウォーターズ』(The Black Waters of Echo’s Pond)ではヴェロニク役を務めるなど、多様なジャンルで活躍しています。彼女は『テケン』(2010年)や『ダンベルズ』(2014年)、『アルティメット・ギフト』(2006年)でも知られ、プロデューサーとしても活動しています。
モンローはモデルとしても活動し、2004年には『マキシム』誌の表紙を飾りました。また、彼女はヨガの認定インストラクターであり、スキューバダイビングの資格も持つなど、多才な一面を持っています。これらの趣味は、彼女の健康的で冒険好きなライフスタイルを反映しています。
私生活
マーセア・モンローの私生活は比較的プライベートに保たれていますが、2017年から英国のコメディアンで俳優のスティーヴン・マーチャント(Stephen Merchant)と交際していることが知られています。二人は2018年からロサンゼルスのニコルズ・キャニオンに一緒に住んでおり、メディアにも時折登場しています。モンローはマーチャントとの関係を公に語ることは少ないものの、ファンやメディアからはその絆が注目されています。一部の情報源では、彼女が英国人俳優ジェームズ・ピュアフォイと結婚し双子をもうけたとする記述がありますが、これは誤情報で、彼女とマーチャントが現在もパートナー関係にあることが正確です。
モンローは慈善活動にも積極的で、教育や芸術、健康に関するプロジェクトを支援しています。彼女はソーシャルメディアを通じて動物愛好家であることや、アウトドア活動、旅行への情熱を共有しており、特に自然や冒険を愛する姿勢がファンに共感を呼んでいます。また、ヨガとフィットネスへの取り組みは、彼女のバランスの取れたライフスタイルを象徴しています。2025年時点で、彼女の推定純資産は約200万ドルとされており、演技、モデル業、エンドースメントから得た収入によるものです。
出演作品
以下はマーセア・モンローの主な出演作品の一部です。
映画
- セルラー(2004):クロエの友人役
- ハウス・オブ・ザ・デッド2(2005)
- ジャスト・フレンズ(2005)
- アルティメット・ギフト(2006)
- テケン(2010)
- 41歳の童貞男(2010):サラ・マーシャル役
- チェンジ・アップ(2011)
- マジック・マイク(Magic Mike, 2012)
- ダンベルズ(2014)
- フィフティ・シェイズ・オブ・ブラック(2016)
TV
- フレディ(2005-2006):ゲスト出演
- スクラブス(2007):ゲスト出演
- スタジオ60(2006-2007):ゲスト出演
- ドライブ(2007):主演
- エピソード(2011-2017):モーニング・ランドルフ役
- ハート・オブ・ディキシー(2011-2015):タンジー・トゥルイット役
- インパスター(2015-2016):アレクサ・カミングス役
- シング・イット!(2016):ステイシー・ニードルズ役
- エンリスティッド(2014):ゲスト出演
- カイトマン:ヘル・イェア!(2024):声優
注意点
一部の情報源では、モンローがルーマニア生まれで成人向けエンターテインメント業界で活動したとする記述がありますが、これは誤りです。これらの情報は、彼女が米国生まれで主流の映画・テレビで活躍する女優であるという他の信頼性の高い情報源と矛盾します。また、マリリン・モンロー(Marilyn Monroe)やマイカ・モンロー(Maika Monroe)に関する情報が混同される場合がありますが、マーセア・モンローは別人です。
総括
マーセア・モンローは、その多才な演技力と魅力的なスクリーンプレゼンスで、テレビと映画の両方で成功を収めた女優です。国際的な育ちと演劇への情熱が彼女のキャリアを形成し、『エピソード』や『ハート・オブ・ディキシー』での役割で広く認知されました。プライベートではスティーヴン・マーチャントとの関係や慈善活動、ヨガへの取り組みが彼女の人間性を示しています。今後も彼女の新たなプロジェクトやパフォーマンスが期待されます。
レビュー 作品の感想や女優への思い