[PR]クリスマスまとめ買いフェア よりどり2点以上で5%OFF(Amazon)

赤い夜光虫

商品紹介や「見どころ」にPR表現を含みます。

1966年に公開された日本映画『赤い夜光虫』は、夜の青春シリーズの第7作目。監督は村山新治で、緑魔子大原麗子を中心に展開。上映時間は85分。

大阪の歓楽街、道頓堀を舞台に、レスビアンバー「夢の橋」で繰り広げられる女性たちの歪んだ人間関係と復讐を描いています。過去のトラウマを抱えた女性たちと、刺激を求める少女の物語が展開され、頽廃的な雰囲気が特徴です。

PrimeVideoで視聴する

スポンサーリンク
スポンサーリンク

基本情報

  • 原題:赤い夜光虫
  • 公開年:1966年
  • 製作国・地域:日本
  • 上映時間:85分
スポンサーリンク

女優の活躍

本作では、複数の女優が重要な役割を果たしています。

特に、大原麗子さんが板斎昌子役を演じ、物語の中心人物として活躍します。昌子は成金の娘で、父の影響から強烈な刺激を求めてバーに通う少女です。大原麗子さんは、この役で複雑な心理描写を求められ、復讐心に燃える姿を力強く表現しています。レビューでは、彼女の演技がメインとして目立ち、ラストシーンでの笑顔が印象的であると評価されています。

また、緑魔子さんが淡路リエ役を務め、バー「夢の橋」のママとして登場します。リエは幼少期のトラウマを抱え、異常な欲望を持つキャラクターです。緑魔子さんは、頽廃的なムードを醸し出す演技で、女性同士の関係性を深く描き出しています。

北原しげみさんが篠原じゅん役を演じ、バー・ミドの元マネージャーとして、男への憎悪とレスビアン関係を体現します。新井茂子さんが染谷あい役で、内縁の夫の目を盗んでの恋愛を描き、紅千登世さんが滝沢ヒデ役でホステスとして参加します。

これらの女優たちは、シリーズの特色である夜の青春を象徴するような、歪んだ人間模様を演じています。清水美津江さんが広瀬吉子役、正木則子さんが柿沼民子役、浦辺粂子さんが古谷こま役、沢たまきさんが紅わたる役をそれぞれ担い、脇を固めています。

全体として、女優たちの活躍は男性中心のシリーズの中で女性映画的な側面を強調し、当時の社会では珍しいレズビアンテーマを扱った点で注目されます。大原麗子さんの職業的な演技力が高く評価され、緑魔子さんのママ役も物語の基盤を支えています。このように、女優たちはそれぞれの役柄を通じて、被害者としての過去と現在の葛藤を表現し、観客に強烈な印象を与えています。

レビューでは、女性たちの歪み合いが悲しいほどリアルであると指摘され、彼女たちの活躍が本作の核心を成しています。シリーズ全体を通じて、女優の存在感が本作を独特なものにしています。

PrimeVideoで視聴する

スポンサーリンク

女優の衣装・化粧・髪型

本作の女優たちの衣装、化粧、髪型は、1960年代の歓楽街を反映したスタイルが特徴です。

大原麗子さんの昌子役では、ショートヘアが印象的で、ショートヘアフェチに堪えるとレビューで言及されています。衣装はバー通いの少女らしい、モダンで少し派手なドレスやスカートが中心で、縄目の跡のような痕跡が描かれ、ボンデージ風の要素を暗示しますが、パンツのゴムの跡より良いと比喩的に評価されています。化粧は自然でアンニュイな表情を強調し、ラストの笑顔を引き立てるよう工夫されています。

緑魔子さんのリエ役は、ママらしい華やかなドレスを着用し、化粧は濃いめで頽廃的な雰囲気を演出します。髪型はミディアム程度で、バー経営者の威厳を表しています。

北原しげみさんのじゅん役では、ホステス風の衣装が用いられ、化粧は男への憎悪を表すようなシャープなメイクです。髪型はストレートでシンプルです。新井茂子さんのあい役は、内緒の恋愛を反映したセクシーな衣装で、化粧は魅惑的、髪型はウェーブがかかったスタイルです。紅千登世さんのヒデ役は、ホステスらしいミニスカートやブラウスで、化粧は明るく、髪型はアップスタイルです。

沢たまきさんの紅わたる役は、少女歌劇スターとして男装の要素を含む衣装が登場し、化粧は中性的で、髪型は短めです。ただし、レビューでは男装の女性に魅力が感じられないとの意見もあります。

全体的に、衣装はバーシーンに適した夜のドレスが多く、化粧は当時の流行を反映したリップやアイメイクが目立ちます。髪型は役柄に応じてショートからミディアムが多く、職業的な印象を与えています。これらの要素は、物語の頽廃ムードを視覚的に支え、女優たちの活躍を際立たせています。ただし、エロティックさは控えめで、テーマの深刻さを優先したスタイルです。

スポンサーリンク

あらすじ

物語は、大阪の歓楽街である道頓堀を舞台に展開します。

バー「夢の橋」は、女性客ばかりのレスビアンバーで、頽廃的な雰囲気が漂っています。ママの淡路リエは、幼少期に義父から犯された過去を持ち、男性への異常な憎悪を抱えています。

バー・ミドのバーテンである上川豊の元マネージャーだった篠原じゅん、ホステスの滝沢ヒデと染谷あいも、それぞれ男性から受けた傷により、男を憎む心を持っています。

リエとじゅんは夫婦のような関係を装い、あいは豊の目を盗んで、客の少女歌劇スターである紅わたるとの恋愛に没頭し、レスビアンの世界に浸っています。一方、18歳の板斎昌子は、成金である父・板斎梅三郎の女狂いに影響され、強烈な刺激を求めて「夢の橋」に通います。昌子の友人である西清彦は、彼女を諫めようとしますが、昌子は反発します。

じゅんは豊と共謀して板斎に売られ、以前のヒモ生活に戻りますが、リエの嫉妬から折檻を受けます。リエの欲望は昌子に及び、リエ、昌子、じゅん、ヒデ、あいが絡む女体の地獄絵図のようなシーンが繰り広げられます。

この経験から、昌子は自分自身を見つめ直し、復讐を誓います。昌子は父の梅三郎、豊、わたるらを次々と破滅させます。最終的に、昌子は明るい未来を夢見て、清彦が彼女の肩に優しく手を回すところで物語は終わります。

このあらすじは、女性たちのトラウマと欲望が交錯する様子を詳細に描き、復讐の結末が印象的です。

PrimeVideoで視聴する

スポンサーリンク

解説

『赤い夜光虫』は、1966年に東映が製作した映画で、「夜の青春シリーズ」の第7作目として位置づけられます。このシリーズは、夜の街を舞台にした若者たちの乱れた生活を描くもので、本作は特に女性中心の視点が強いのが特徴です。

監督の村山新治は、前作「夜の牝犬」を裏返したような設定を本作に採用し、レズビアンバーを舞台に据えています。これにより、当時の社会派映画ではあまり扱われなかったテーマ、すなわち女性同士の関係性や性被害の後遺症を掘り下げています。

脚本の成澤昌茂は、「四畳半物語 娼婦しの」などで知られるように、都市部の下層生活や人間の暗部を鋭く描くスタイルを本作でも発揮します。撮影の仲沢半次郎は、モノクロのシネマスコープを活かし、道頓堀のネオンやバーの陰鬱な雰囲気を効果的に捉えています。音楽の八木正生は、緊張感を高めるBGMを提供し、物語の頽廃ムードを強調します。

本作の解説として、梅宮辰夫と緑魔子のコンビがシリーズの定番ですが、本作では大原麗子と谷隼人がメインとして活躍し、男性の影が薄い女性映画的な側面が際立ちます。レビューでは、村山監督の演出が古典的だが的確で、人物配置やカメラワークが納得のいくものであると評価されます。一方で、レズビアン設定に甘んじてストーリーがつまらないとの意見もあり、関西弁の使用が入りにくいと感じる人もいます。

全体として、本作は1960年代の日本映画界におけるエロティシズムと社会批判の交差点を示す作品です。レスビアンや性被害をテーマに扱う点で先進的ですが、娯楽映画としての限界も指摘されます。この映画は、夜の青春シリーズの多様性を示す一作として、映画史的に価値があります。

スポンサーリンク

キャスト

  • 桶口実:梅宮辰夫
  • 上川豊:谷隼人
  • 西清彦:岡崎二朗
  • 淡路リエ:緑魔子
  • 篠原じゅん:北原しげみ
  • 染谷あい:新井茂子
  • 滝沢ヒデ:紅千登世
  • 広瀬吉子:清水美津江
  • 柿沼民子:正木則子
  • 板斎昌子:大原麗子
  • 板斎梅三郎:田崎潤
  • 古谷こま:浦辺粂子
  • 紅わたる:沢たまき
  • ブリキ屋の親爺:沖野一夫
  • カキ舟の女中:谷本小夜子

スタッフ

  • 監督:村山新治
  • 脚本:成澤昌茂
  • 企画:園田実彦
  • 企画:扇沢要
  • 撮影:仲沢半次郎
  • 美術:森幹男
  • 音楽:八木正生
  • 録音:渡辺義夫
  • 照明:元持秀雄
  • 編集:田中修
  • スチル:田中真紀夫

PrimeVideoで視聴する

レビュー 作品の感想や女優への思い