レイチェル・レフィブレ(Rachelle Lefevre)はカナダ出身の女優。『トワイライト』シリーズのヴィクトリア役や『アンダー・ザ・ドーム』のジュリア役で知られる。モントリオール生まれで、独特の赤毛と演技力で人気を集める。夫と2人の子とロサンゼルス在住。
プロフィール
- レイチェル・レフィブレ(Rachelle Lefevre)※発音上、ラシェル・ルフェーブルとも。
- 生年月日:1979年2月1日(46歳)
- 出生地:カナダ ケベック州モントリオール
- 活動期間:1999年~
生い立ち・教育
レイチェル・レフィブレは、1979年2月1日にカナダのケベック州モントリオールで生まれました。父親はフランス系カナダ人の英語教師、母親は心理学者で、ユダヤ系の血を引いています。彼女の両親は非宗教的な家庭を築き、レイチェル自身もユダヤ系として育ちましたが、特定の宗教には縛られず育ちました。継父はラビ(ユダヤ教の宗教指導者)であり、彼女の文化的背景に影響を与えました。幼少期はモントリオールで過ごし、フランス語と英語のバイリンガル環境で育ちました。この多文化的な背景が、彼女の柔軟な演技スタイルや国際的な魅力に寄与していると言えるでしょう。
教育面では、レイチェルはモントリオールの名門マギル大学に進学し、文学や芸術を学びました。しかし、女優としてのキャリアを追求するために、大学在学中に学業を中断しました。彼女はウェイトレスとして働きながら演技の夢を追い続け、大学での学位は最終的に取得しませんでした。この決断は、彼女の情熱とリスクを恐れない姿勢を象徴しています。
経歴
レイチェル・レフィブレの女優としてのキャリアは、偶然の出会いから始まりました。大学在学中、ウェイトレスとして働いていたレストランで、常連客だったテレビプロデューサーに才能を見出され、シットコムのオーディションを受ける機会を得ました。残念ながらその役は獲得できませんでしたが、この経験がキャスティングディレクターの目に留まるきっかけとなり、1999年にカナダのテレビドラマ『ハイスクール・ウルフ(Big Wolf on Campus)』で女優デビューを果たしました。この作品では、彼女の自然な演技と魅力が注目を集め、以降、テレビと映画の両方で活躍の場を広げました。
2008年、レイチェルは大ヒット映画『トワイライト〜初恋〜』で吸血鬼ヴィクトリア役に抜擢され、国際的な知名度を獲得しました。この役は、彼女のキャリアにおける転機となり、続編『ニュームーン/トワイライト・サーガ』にも出演。しかし、3作目『エクリプス/トワイライト・サーガ』の撮影スケジュールが、彼女が契約していた別の映画『バーニーズ・バージョン ローマと共に』の撮影と重なり、降板を余儀なくされました。この決断は議論を呼び、彼女自身も失望を表明しましたが、プロフェッショナルとして前進しました。ヴィクトリア役は後にブライス・ダラス・ハワードが引き継ぎました。
『トワイライト』シリーズ以降、レイチェルはテレビドラマを中心に活躍。2011年にはABCの医療ドラマ『オフ・ザ・マップ』、2011〜2012年にはCBSの『A Gifted Man』に出演しました。特に、2013〜2015年に放送されたスティーヴン・キング原作のSFミステリードラマ『アンダー・ザ・ドーム』で演じたジュリア・シャムウェイ役は、彼女の代表作の一つとして広く認知されています。この作品では、強い意志を持つジャーナリスト役を熱演し、批評家からも高い評価を受けました。2019年には、FOXのリーガルドラマ『プルーブン・イノセント 冤罪弁護士』で主演を務め、冤罪事件に立ち向かう弁護士役で新たな一面を見せました。
映画では、2002年のジョージ・クルーニー監督作『コンフェッション』や2013年のアクションスリラー『バトルフロント』、2014年の『ミッシング・デイ』など、多ジャンルで活躍。近年はカナダのドラマ『Mary Kills People』(2018年)にも出演し、地元での活動も続けています。彼女のキャリアは、コンスタントな出演と挑戦的な役柄選びによって支えられています。
私生活
レイチェル・レフィブレはプライベートでは、温かみのある家庭を築いています。2013年頃からアメリカ人シェフのクリス・クラリーと交際を始め、後に結婚しました。夫妻には2人の子供がおり、家族と共にロサンゼルスに住んでいます。彼女はソーシャルメディア、特にインスタグラム(@rachellelefevre)で、家族との日常やチャリティ活動の様子を積極的にシェアしています。特に、子供の貧困問題に取り組む「BABY BALL」などのチャリティイベントへの参加に熱心で、社会貢献にも力を入れています。
レイチェルは、赤毛のロングヘアがトレードマークで、その外見が彼女の役柄に独特の個性を与えています。彼女自身、フランス語に近い発音「ラシェル・ルフェーブル」を好んでおり、自身のツイッターでミドルネームが「Marie」ではないと訂正するなど、細部にこだわる一面も見せています。性格的には行動的で親しみやすく、共演者やファンからも好感を持たれています。
出演作品
レイチェル・レフィブレの主な出演作品を以下にまとめます。彼女はテレビドラマと映画の両方で幅広く活躍し、特にミステリーやスリラー、SFジャンルで印象的な役柄を演じています。
TV
- ハイスクール・ウルフ(1999年):デビュー作。カナダのコメディドラマで若手女優として注目を集める。
- What About Brian(2006年):ABCのドラマで脇役として出演。
- Boston Legal(2008年):法律ドラマでゲスト出演。
- Swingtown(2008年):1970年代を舞台にしたドラマでリカーリング役。
- オフ・ザ・マップ(2011年):医療ドラマでレギュラー出演。
- A Gifted Man(2011〜2012年):CBSの超自然ドラマで主要な役。
- アンダー・ザ・ドーム(2013〜2015年):ジュリア・シャムウェイ役で主演。スティーヴン・キング原作の大ヒット作。
- Mary Kills People(2018年):カナダのドラマでシーズン2にレギュラー出演。
- プルーブン・イノセント 冤罪弁護士(2019年):主演として冤罪事件に挑む弁護士を演じる。
映画
- コンフェッション(2002年):ジョージ・クルーニー監督作でハリウッドデビュー。
- トワイライト〜初恋〜(2008年):ヴィクトリア役で世界的知名度を獲得。
- ニュームーン/トワイライト・サーガ(2009年):ヴィクトリア役を続投。
- バーニーズ・バージョン ローマと共に(2010年):助演として出演。
- 恐怖の黒電話(2011年):ホラー映画で主要な役。
- バトルフロント(2013年):アクションスリラーでジェイソン・ステイサムと共演。
- ミッシング・デイ(2014年):スリラー映画で活躍。
まとめ
レイチェル・レフィブレは、カナダ出身の才能ある女優として、テレビと映画の両方で着実にキャリアを築いてきました。『トワイライト』シリーズでのヴィクトリア役や『アンダー・ザ・ドーム』のジュリア役で世界中のファンを魅了し、赤毛と強い女性像で印象を残しています。私生活では、家族を大切にし、社会貢献にも積極的です。今後も多様なジャンルでの活躍が期待される女優です。
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