『ウルフ・コップ』は、2014年にカナダで製作されたアクション・ホラー・コメディ映画。ダメ警官ルーが狼男に変身し、犯罪に立ち向かいます。特殊メイクとゴア描写が特徴で、シッチェス映画祭で注目を集めました。監督はローウェル・ディーン。79分、R15+指定。
基本情報
- 邦題:ウルフ・コップ
- 原題:WOLF COP
- 公開年:2014年
- 製作国:カナダ
- 上映時間:79分
- 配給:松竹
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あらすじ
カナダの小さな町で警官を務めるルー・ガラム(レオ・ファファード)は、酒に溺れ、職務を怠るダメ男。ある夜、森での通報を受けて現場に向かうが、何者かに襲われ意識を失う。翌朝目覚めると、腹部に奇妙な傷が残り、ヒゲが異常に濃くなり、五感が研ぎ澄まされていることに気づく。やがて満月の夜、ルーは狼男に変身。驚異的な力と野性的な外見を得た彼は、昼間に人間の姿で変身の原因を探り、夜には狼男として町の犯罪者たちを追い詰める。相棒の女性警官ティナ(エイミー・マティシオ)や友人ウィリー(ジョナサン・チェリー)と協力し、ルーは町に潜む闇の勢力と対峙。変身の背後に隠された陰謀を暴くため、血まみれの戦いに身を投じる。
見どころ
- シッチェス映画祭で賞賛を集めたアクション・ホラー
- ゴア描写あり笑いありのタッチ
- CGを配した特殊メイク駆使による狼男への変身シーン
ファム・ファタル
サラ・リンド
キレカワのサラ・リンドはジェシカ・バラット役で出演。クレジットでは3人目にキャスティングされてます。
ジェシカはバーテンダーをしていて、赤い口紅、赤いピンヒール・シューズ、赤いブラウスが印象的 。メイクは濃いめでシンプル。かなり濃厚な美女に描かれています。
衣装の変化は少なく、53分でようやく2着目。ウルフを前にして赤ずきんちゃんの格好をし、黒のコートに赤のマフラー。ふかふかです。
そして、なんと籠を手に下げて狼とベッドイン。コートの中は紫のサテンのコルセット。ベッドインといっても主役の狼と檻の中。靴は冒頭のピンヒールでしょうか、暗くて分かりにくいのですが。
少し乳房もあらわにしていますが、顔と同時には 撮影されず、乳房がサラ・リンドのものかは不明。
ラブラブの後はそのまま仲良くタバコを吸います。このときに、黒色ガーターストッキングを穿いていることがわかります。
1時間7分でまた登場。
暗がりの荒地で女性警官に捕まります。メイクは変わっていませんが、髪の毛はおろしたまま。かなり着込んでいるようで、薄紫同系色のスエード地のマントとコート。マントは首で固定されコートと一体化。
コートはヘソあたりで止めて胸はバッサリ開いています。そこからグレーのシャツが見える感じ。黒いレザーの手袋をはめていて指は出ています。
女優の活躍
本作では、エイミー・マティシオ演じるティナと、サラ・リンド演じるジェシカが主要な女性キャラクターとして登場します。
エイミー・マティシオ(ティナ役)
ティナはルーの相棒である女性警官で、物語の重要な脇役。彼女はルーの怠惰な態度に呆れつつも、彼の変身後は協力者として活躍します。マティシオはティナの現実的でタフな性格を自然体で演じ、ルーの狼男としての暴走を冷静に支える姿が印象的。彼女の出演シーンは多く、物語の進行においてルーの調査を補佐する役割を担います。『エイリアン・インフェクション』などホラー作品での経験を活かし、恐怖とユーモアのバランスを巧みに表現。ティナの毅然とした態度が、ルーの成長を引き立てます。
サラ・リンド(ジェシカ・バラット役)
サラ・リンド演じるジェシカは、ミステリアスな女性として登場し、物語後半で重要な役割を果たします。リンドの演技は、妖艶さと危険さを兼ね備えたキャラクター造形が特徴。ジェシカの登場シーンは少ないものの、ルーとの関係性や物語の展開に大きな影響を与えます。彼女の存在は、ルーが直面する陰謀の鍵を握っており、リンドの繊細な表情と大胆な演技が光ります。『S・セガール劇場』などでのキャリアを持つリンドは、本作で独特の魅力を発揮。
女優の衣装・化粧・髪型
エイミー・マティシオ(ティナ)
ティナの衣装は、基本的に警官としての制服が中心。カーキ色のユニフォームに黒いブーツ、実用的なスタイルが彼女の堅実な性格を反映しています。物語終盤では、薄紫のスエード地マントとコートを着用し、寒冷なカナダの環境に対応した重厚な装い。髪型はシンプルなポニーテールで、化粧は最小限。ナチュラルなメイクがティナのタフでプロフェッショナルなイメージを強調します。暗がりでのシーンが多いため、衣装の色味は地味ながら、彼女の存在感は際立っています。
サラ・リンド(ジェシカ)
サラ・リンド演じるジェシカの衣装は、物語の進行に応じて変化し、視覚的に強い印象を与えます。序盤ではピンヒールの靴に黒のコート、赤いマフラーを合わせた「赤ずきんちゃん」を思わせるスタイルで登場。53分頃には紫のサテン製コルセットと黒のガーターストッキングを着用し、ルーとのシーンで妖艶さを強調。髪型はおろしたロングヘアで、緩やかなウェーブが女性らしさを演出。化粧は濃いめのアイラインとリップで、ミステリアスな雰囲気を醸し出します。暗いシーンが多く、詳細は見えにくいものの、彼女の衣装は物語のキーとなる場面で効果的に使われています。
解説
『ウルフ・コップ』は、1980年代のB級ホラー映画のテイストを現代に蘇らせた作品で、ホラーとコメディの絶妙なバランスが魅力です。監督のローウェル・ディーンは、低予算ながら特殊メイクやゴア描写を駆使し、狼男への変身シーンを迫力たっぷりに描いています。特に、顔の皮膚が剥がれ骨が露出する変身シーンは、CGと特殊メイクの融合により視覚的に強烈な印象を与えます。
シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション2015での上映をきっかけにカルト的な人気を博し、続編『アナザー・ウルフ・コップ』(2017年)も製作されました。物語は単純明快ながら、ルーのダメ男からヒーローへの成長や、狼男としての二重生活のユーモアが観客を引き込みます。レビューでは「犯罪者を虐殺する展開が痛快」「ギャグが秀逸」と評価される一方、効果音や一部演出の粗さが指摘されることも。平均スコア2.8点(Filmarks)と賛否両論ですが、深夜に気軽に楽しむホラーコメディとして支持されています。
本作のテーマは、狼男という古典的なモンスターを現代の警察ドラマに落とし込んだ点にあります。ルーの変身は、単なる怪物化ではなく、使命感の覚醒を象徴。低予算ながらも、アクション、ホラー、コメディを融合させた独自のスタイルは、B級映画ファンの心を掴みます。
キャスト
- レオ・ファファード(ルー・ガラム):主人公のダメ警官で狼男。変身後の痛快な活躍が魅力。
- エイミー・マティシオ(ティナ):ルーの相棒。現実的で頼りになる女性警官。
- サラ・リンド(ジェシカ・バラット):ミステリアスな女性で、物語の鍵を握る。
- ジョナサン・チェリー(ウィリー):ルーの友人で、コミカルなサポート役。
- ジェシー・モス:敵役の一人で、陰謀に関与。『タッカーとデイル』などに出演。
- エイダン・ディヴァイン:脇役として物語を補強。
登場人物 | 出演者 |
---|---|
ルー・ガルー / ウルフコップ | レオ・ファファード |
ティナ・ウォルシュ | エイミー・マティシオ |
ジェシカ・バラット | サラ・リンド |
ブラッドリー市長 | コリン・コンリー |
ギャングのリーダー | ジェシー・モス |
ウィリー・ヒギンズ | ジョナサン・チェリー |
チーフ | エイダン・デバイン |
検視官 | ジェームズ・ウィッティンガム |
テリー・ウォレス | ライランド・アレクサンダー |
ワイルド・アイズ | ジェイソン・シャバトスキー |
トイレのチンピラ1 | リンドン・ブレイ |
レジ係 | ビクター・ラム |
下品な女 | シェリル・マジル |
レポーター | ローラ・アブラムセン |
シャワルマの子分 | ジョシュ・ストレイト |
司書 | アリソン・ディーン |
マーティ・マスターズ | ピーター・スクーラー |
バーテンダー | ジェイ・ロバートソン |
ピギー | ブライアン・デュエック |
タフな子分 | グレン・ラポイント |
メス・コック | グラハム・ベル |
ピー・パンク | マイケル・マスラニー |
クズのカール | ジョージ・グラシック |
GSの監視ビデオに映る男 | ローウェル・ディーン |
バーの男 | ヌーシュ・ハビーブクッティ |
リードハンター | ロブ・ホスキンス |
クズ | ヒュー・パターソン |
スタッフ
- 監督・脚本:ローウェル・ディーン(『人造人間13号』)。B級ホラーのテイストを現代風にアレンジ。
- 特殊メイク:エメルソン・ジフル(『チャイルド・プレイ/誕生の秘密』)。変身シーンの迫力を担当。
- 配給:松竹メディア事業部(日本)。シッチェス映画祭での上映を機に公開。
- 製作年・国:2014年、カナダ。上映時間79分、R15+指定。
監督 | ローウェル・ディーン |
脚本 | ローウェル・ディーン |
衣装デザイン | ブレンダ・シェンハー |
衣装助手 | レベッカ・ドニソン |
衣装助手 | クリスティー・ノストバッケン |
プレップ衣装 | マグダレナ・シェンハー |
衣装監督 | ジョアンナ・ヴォルホッファー |
メイクアップ助手 | ジェームズ・フェレイラ |
ヘアスタイル主任 | ニーナ・マッカーサー |
スウィング・ヘアメイク | キャンディス・ウンバック |
メイクアップ主任 | パメラ・ウォーデン |
『ウルフ・コップ』は、低予算ながらもホラーとコメディを見事に融合させたカルト作です。エイミー・マティシオとサラ・リンドの女優陣は、それぞれ異なる魅力で物語を彩り、特殊メイクやゴア描写がB級映画の楽しさを引き立てます。ルーの狼男としての活躍と、ユーモアたっぷりの展開は、気軽に楽しみたい観客に最適。シッチェス映画祭での評価や続編の製作も、その独自性を証明しています。
レビュー 作品の感想や女優への思い