クリスティー・ブリンクリー

クリスティー・リー・ブリンクリーは、米国のモデル。1979年、1980年、1981年と3年連続でスポーツ・イラストレイテッド水着号の表紙を飾りました。カバーガールの顔として25年間を過ごし、500以上の雑誌の表紙を飾り、ファッションと非ファッションの両方で主要ブランドと契約を結びました。

その後、女優、イラストレーター、テレビパーソナリティ、作家、写真家、ライター、デザイナー、そして人権や動物の権利、環境のための活動家として活躍しました。1985年から1994年にかけてミュージシャンのビリー・ジョエルと4度の結婚をし、彼のミュージックビデオにも出演しました。4度目の結婚となった建築家のピーター・クックとの結婚は、2008年の離婚という大きな話題に終わりました。『Allure』や『Men’s Health』などの雑誌は、ブリンクリーを史上最も魅力的な女性の一人に選んでいます。

クリスティー・ブリンクリー

• 英語名：Christie Brinkley
• 本名：クリスティー・リー・ハドソン（旧姓ハドソン）
• 1954年2月2日（71歳）
• 出生地：米ミシガン州モンロー
• 職業：モデル、女優、起業家
• 活動期間：1973年から現在
• 身長：177cm
• 配偶者：ジャン・フランソワ・アロー（1973年結婚、1981年離婚）、ビリー・ジョエル（1985年結婚、1994年離婚）、リチャード・タウブマン（1994年結婚、1995年離婚）、ピーター・クック（1996年結婚、2008年離婚）
• 子供：アレクサ・レイ・ジョエル、セーラー・ブリンクリー・クックを含む3人
• SNSサイト：Instagram・Facebook・YouTube・X

生い立ち

クリスティー・ブリンクリーは1954年2月2日に米国ミシガン州モンローで生まれました。母親はマージョリー（旧姓ボウリング）、父親はハーバート・ハドソン。

一家はカリフォルニア州ロサンゼルスのカノガ・パークに移り住み、母のマージョリーは後にロサンゼルスのベル・エアでテレビ作家のドナルド・ブリンクリーと出会い、結婚しました。ドナルドはクリスティと弟のグレッグ・ブリンクリーを養子にしました。その間、一家はロサンゼルスのマリブ、そしてブレントウッド地区に住みました。ブリンクリーはポール・リビア・ジュニア・ハイスクールで教育を受け、9年生から12年生までル・リセ・フランセ・ド・ロサンゼルスに通いました。

経歴

始まり

クリスティー・ブリンクリーは1973年、パリの郵便局でアメリカ人写真家エロール・ソーヤーに見いだされました。彼は彼女の最初のモデル写真を撮り、パリのエリート・モデル・マネージメント・エージェンシーのジョン・カサブランカスに紹介しました。ブリンクリーは後にこう語っています：「私は基本的にカリフォルニア出身のサーファーガールでした。モデルには見えなかったわ」。エリートに紹介され、そこでファッション・フォトグラファーのパトリック・デマルシェリエとマイク・ラインハートに会ったブリンクリーは、アイリーン・フォードに電話してブリンクリーのことを伝え、カリフォルニアに戻り、ニーナ・ブランチャード（ロサンゼルスのアイリーン・フォード関連会社）とのランチミーティングが終わるころには、3つの全米広告キャンペーンにブッキングされていました。

ブレイクと継続的な成功

クリスティー・ブリンクリーは『Glamour』誌の表紙を何度も飾った後、化粧品ブランドCoverGirlと史上最長の25年契約を結びました。2005年、CoverGirlは再びブリンクリーと契約し、雑誌の広告や成熟肌用製品のテレビコマーシャルに起用しました。1989年、ブリンクリーは、シェリル・ティグス、ベヴァリー・ジョンソンとともに、マッチボックス・トイ社の「リアル・モデル・コレクション」と呼ばれる人形のモデル3人のうちの1人となりました。

1979年、1980年、1981年と3年連続でスポーツ・イラストレイテッド誌の水着特集の表紙を飾りました。ブリンクリーは、最初のスポーツ・イラストレイテッド・カレンダーに独占的に起用され、彼女自身のカレンダーも2冊発表しました。2005年、ブリンクリーは『スポーツ・イラストレイテッド』40周年記念号の特別企画「ホール・オブ・フェイム」で特集され、同誌の歴史の中で最も尊敬される人物をたたえ、2014年には50周年記念号「ザ・レジェンド」で再び特集されました。

エディトリアル・モデルとして、ブリンクリーはUS、ヴォーグ、ニューズウィーク、ローリングストーン、エスクァイア、ハーパース・バザー、コスモポリタン、グラマー、ベストセラーとなったライフなど500以上の雑誌の表紙を飾ってきました。また、シャネルNo.19、プレル、マスターカード、ブレック、ダイエット・コーラ飲料、アンハイザー・ブッシュ、ゴット・ミルク、ヘルシー・チョイス、マックス・ファクター、日産自動車、ノキゼマ、レブロン、クレアロル、ボルゲーゼ・コスメティックス、ダンスキン、ニュースキン、ヤードリー・オブ・ロンドン、ハルストン、ヴォーグ・パターンズ、ゴッテックス、ブラック・ベルベットなどと主要契約を結んでいます。ブリンクリーは世界6大陸、30カ国以上で撮影されています。

演技とTV出演

クリスティー・ブリンクリーは、1983年の映画『ナショナル・ランプーンの休暇』で、チェビー・チェイスの相手役「赤いフェラーリの女の子」として初めて演技をしました。1997年の続編『ベガス・バケーション』でその役を再演し、その後この映像を使った2008年のDirecTVのCMでなりすまし、2015年のインフィニティのCMで再びインフィニティの妻役（このなりすましのためにオープンカーに乗っているブロンドはモデルのスカーレット・バーク）、そして2019年にはABCの番組『それいけ! ゴールドバーグ家』に再び出演しました。2011年には、映画監督デニス・マイケル・リンチが製作したドキュメンタリー映画『King of the Hamptons』に本人役で出演しました。この映画は2010年ハンプトンズ国際映画祭でプレミア上映されました。

ブリンクリーが出演したNBCの『あなたにムチュー』は、『コスビー・ショー』のフィナーレ以来、同局の30分番組で最高視聴率を記録しました。彼女は『Celebrity Weddings InStyle』の司会を務め、Lifetime史上最高の視聴率を記録しました。ブリンクリーは1983年に『トゥデイ・ショー』に出演し、4部構成で美の秘訣を紹介しました。1992年には、CNNで毎日30分番組『Living in the 90s – With Christie Brinkley』を開始しました。

ブリンクリーは、スポーツ・イラストレイテッド誌の水着特集や、恋人ビリー・ジョエルのMV（「Uptown Girl」、「Keeping the Faith」、「All About Soul」、「River of Dreams」、「A Matter of Trust」、「Leningrad」）、ミック・ジョーンズの「Just Wanna Hold」などに出演。NBCの『パークス・アンド・レクリエーション』ではジェリー・ゲルギッチの妻ゲイル・ゲルギッチ役でレギュラー出演しました。2012年12月、ブリンクリーは『アンダーソン・ライヴ』の共同司会を務め、番組中に『ダンシング・ウィズ・ザ・スターズ』OBのジル・マリーニとダンスを披露しました。

2011年4月8日、ブリンクリーはニューヨークでロングラン・ミュージカル『シカゴ』のロキシー・ハート役で初舞台を踏みました。8月、ケンブリッジ・シアターで上演されたロンドン公演に1カ月間出演した後、ブロードウェイで再演し、ロサンゼルス、サンディエゴ、ボストン、ハートフォードなどの都市で『シカゴ』のナショナル・ツアー・カンパニーと合計182回の公演を行いました。2019年4月、ブリンクリーはザ・ベネチアン・ラスベガスのベネチアン・シアターで『シカゴ』のロキシー・ハート役を再演しました。

2019年8月5日、ブリンクリーがABCのTV番組「それいけ! ゴールドバーグ家」の第7季プレミアにアリア・ウェルシュというキャラクター役でゲスト出演するとDeadlineが報じました。2019年、ブリンクリーは『ダンシング・ウィズ・ザ・スターズ』第28季に出場するセレブの一人として発表されました。しかし、プレミアの少し前に手首と腕にけがを負い、緊急手術が必要となりました。その結果、娘のセーラが代わりに出場しました。2022年、ブリンクリーは『The Masked Singer』第7季にチーム・カドリーの「Lemur」として出場しました。

ビジネス

1997年以来、クリスティー・ブリンクリーはファスナー・ノリスとともに、家庭用フィットネス器具「トータル・ジム」を宣伝するケーブルテレビのインフォマーシャルに長期にわたって出演しています。2008年、ブリンクリーとカーロン・コルカーは、アメリカのボーイズ・アンド・ガールズ・クラブでXbox 360を使ってナショナル・ファミリー・フィットネス・デーを宣伝しました。ブリンクリーは、美容製品のライン「Christie Brinkley Authentic Skin Care」、ヘアエクステンションのライン「Hair2Wear」、オーガニックスパークリングワインのラベル「Bellissima Prosecco」、メガネ・アイウェア「Christie Brinkley Eyewear」を宣伝しています。2019年の彼女の金融資産は推定8,000万米ドルで、主にハンプトンズにある不動産の所有者です。

その他の仕事

1983年、クリスティー・ブリンクリーは健康と美容に関する本『Christie Brinkley’s Outdoor Beauty and Fitness Book』を執筆し、イラストを描きました。1993年、ビリー・ジョエルのトリプル・プラチナ・アルバム『River of Dreams』のカバー・アートを担当しました。これにより、ローリング・ストーン誌は彼女に「その年のベスト・アルバム・カバー」の栄誉を与えました。ブリンクリーはシンプリシティ・パターンのために洋服のパターンをデザインし、1994年3月にはブランド・ヌーヴォー・アイウェアのために、クリスティー・ブリンクリー・パースペクティブと呼ばれる度付きメガネとサングラスのラインをデザインし、世界中で販売されました。1998年春には、自身のシグネチャー・フレグランス「Believe」を発表しました。彼女のジュエリー・コレクションはスワンクが製造しています。

パブリック・イメージ

1991年、「Allure」が初めて平均的なアメリカ人（男女）の美意識と好みを探る調査を実施したとき、クリスティー・ブリンクリーはブロンドの髪、青い目、スリムな体形、柔らかな顔立ちで、理想的なオールアメリカン・ルックだと思われていました。

1998年、プレイボーイの読者はブリンクリーを「20世紀で最もセクシーな女性100人」に選びました。ブリンクリーは、AskMen.comの「Top 10 Supermodels Of All Time」で3位にランクされました。2011年、Men’s Health誌は彼女を「史上最もホットな女性100人」の1人に選び、16位にランクインさせました。2013年、Pop-topia.comは彼女を「50代の最もホットなハリウッド女性10人」の1位に選びました。

私生活

1973年、クリスティー・ブリンクリーはフランス人アーティストのジャン＝フランソワ・アローと結婚しましたが、1981年に離婚しました。1982年、ブリンクリーはモエ・シャンドン・シャンパーニュ財閥の後継者オリヴィエ・シャンドン・ド・ブライユと恋愛関係になりました。二人はニューヨークのスタジオ54で、ブリンクリーが出演したカレンダーのプロモーションパーティで出会いました。シャンドンはその1年後、プライベートで行われたシーズン前のカーレースでの事故で亡くなりました。

彼女の2度目の結婚は1985年、ミュージシャンのビリー・ジョエルとでした。二人は1983年にカリブ海のセント・バーツ島で出会い、1985年3月23日にハドソン川のヨットで結婚式を挙げました。招待客には歌手のポール・サイモンやバンド「ストレイ・キャッツ」のメンバーもいました。1985年12月29日にアレクサ・レイ・ジョエルが生まれました。ブリンクリーとビリー・ジョエルは今でも親しい友人です。

1994年、ブリンクリーは共通の友人から不動産開発業者のリチャード・タウブマンを紹介されました。彼は彼女とビリー・ジョエルがまだ結婚していた1994年5月にプロポーズしました。彼女は1994年12月22日、コロラド州テルライドで、1994年4月1日にヘリコプター墜落事故で二人が遭難した場所の近くでタウブマンと結婚しました。ブリンクリーは40歳、タウブマンは46歳でした。彼女は結婚式で男の子を妊娠していることを発表しました。1995年6月2日にジャック・パリス・ブリンクリーという一人の息子が誕生し、結婚生活は1995年に終了しました。1994年、ブリンクリーはコロラド州テルライドでのスキー旅行中に起きたヘリコプター墜落事故から生還しました。その結果、彼女は長年股関節の痛みに悩まされ、2021年に股関節全置換術を受けるに至りました。

ブリンクリーの4度目の結婚は1996年で、建築家のピーター・ハルゼイ・クックとでした。クックとブリンクリーの出会いは、彼がモデルをしていた1979年でした。その後、共通の友人から再び紹介され、1996年8月に婚約を発表しました。1996年9月21日に結婚しました。二人の間には1998年7月2日生まれの娘セーラー・ブリンクリー・クック（彼女もモデルになっています）がいます。ブリンクリーの代理人は2006年7月、ブリンクリーとピーター・クックが別居する予定であることを発表しました。夫妻は2008年7月に和解に達しましたが、離婚が2008年9月12日に成立したのか、10月3日に成立したのかは証言が異なります。2015年9月、ジョン・メレンキャンプがブリンクリーと新たな関係にあると大きく報じられました。2016年8月、二人は約1年間の交際の末、別居を発表しました。

興味

クリスティー・ブリンクリーはニューヨーク州ロングアイランドのサグハーバーに住んでおり、以前はロングアイランドのブリッジハンプトンとアマガンセットに住んでいました。彼女と子供たちはアイスホッケーチーム、ニューヨーク・アイランダースのファンです。ブリンクリーは試合会場で注目されたことをきっかけに、チームのプロモーションを手がけるようになりました。2007年には、NHL.comにブログを書いたり、コマーシャルを撮影したりして、応援していることをアピールしました。ブリンクリーは、馬術競技のひとつであるカッティング（2分半で牛の群れからできるだけ多くの牛を切り離す競技）のクラブ設立に貢献しました。

1998年以来、ブリンクリーはヒラリー・クリントン、バラク・オバマ、民主党全国委員会、民主党上院議員キャンペーン委員会、民主党議会キャンペーン委員会、America Coming Together、Moveon.orgなど、米国民主党の組織や候補者に100万ドル近くを寄付しています。ニューヨーク代表団では、2000年にロサンゼルスで開催された民主党全国大会で代表を務めました。反核活動にも参加し、ブルックヘブン国立研究所にある高フラックスビーム炉（HFBR）の再稼働に反対するキャンペーンを行いました。

リングリング・ブラザーズ＆バーナム＆ベイリー・サーカスに反対を表明したこともあります。13歳のときにベジタリアンになり、その後家族全員をベジタリアンにしました。

出演作品