ベティ・バックリー(Betty Buckley)は米国の女優、歌手。トニー賞受賞者として知られ、ブロードウェイのミュージカルで輝かしい活躍を続けています。特に『キャッツ』でのグリザベラ役で1983年にトニー賞助演女優賞を受賞し、「メモリー」の歌唱は伝説となっています。テレビドラマ『エイト・イズ・イナフ』や映画『キャリー』にも出演し、多才なパフォーマーとして活躍しています。78歳を迎えた現在もコンサートや舞台で精力的に活動を続け、声の表現力と演技力で観客を魅了し続けています。
プロフィール
- 名前:ベティ・バックリー(Betty Buckley)
- 生年月日:1947年7月3日(78歳)
- 出生地:アメリカ合衆国テキサス州ビッグ・スプリング
- 配偶者:ピーター・フラッド(1972年-1979年)
- 両親:ベティ・ボブ、アーネスト・リン・バックリー
- 兄弟姉妹:ノーマン・バックリー、パトリック・バックリー、マイケル・バックリー
- 受賞歴:トニー賞ミュージカル助演女優賞
生い立ち・教育
ベティ・バックリーはテキサス州ビッグスプリングで生まれ、フォートワースで育ちました。父親は元空軍大佐で工学部の学部長を務めたアーネスト・バックリー、母親は元タップダンサーでジャーナリストのベティ・ボブ・ディルツです。4人兄妹の長女で、弟のノーマン・バックリーは映画・テレビのプロデューサー・監督として活躍しています。
幼少期から音楽とダンスに親しみ、2歳で教会で歌い始め、3歳でダンスレッスンを開始しました。11歳の時にミュージカル『パジャマ・ゲーム』を観てミュージカル女優を志します。母親の支援を受け、父親の反対を押し切って舞台活動を始めました。アーリントン・ハイツ高校に通い、15歳で『ジプシー』に出演するなど早くからプロの道を歩み始めました。
高校を16歳で卒業後、テキサス・クリスチャン大学(TCU)に入学します。ジャーナリズムを専攻し、1968年に学士号を取得しました。在学中は1966年にミス・フォートワースに選ばれ、ミス・テキサスで準優勝するなど美貌でも注目を集めました。大学卒業後、USOツアーで韓国と日本を回る経験もしています。
経歴
1969年にブロードウェイデビューを果たします。ミュージカル『1776』でマーサ・ジェファーソン役を演じ、注目を集めました。その後、『ピピン』に出演し、ボブ・フォッシの演出を経験します。
1982年、ミュージカル『キャッツ』のオリジナルブロードウェイ版でグリザベラ役を演じ、「メモリー」の感動的な歌唱で大絶賛を浴びます。この役で1983年にトニー賞ミュージカル助演女優賞を受賞し、スターの地位を確立しました。18ヶ月間この役を務めました。
1988年には『キャリー』のミュージカル版でキャリーの母親マーガレット・ホワイト役を演じました。1994年から1996年にかけて『サンセット大通り』でノーマ・デスモンド役をロンドンとニューヨークで演じ、オリヴィエ賞にノミネートされました。1997年には『トライアンフ・オブ・ラブ』でトニー賞主演女優賞にノミネートされています。
映画では1976年の『キャリー』でミス・コリンズ役としてデビューし、印象を残しました。1983年の『テンダー・マーシー』ではカントリー歌手の役を演じ、歌唱も披露しています。他に『フランティック』『アナザー・ウーマン』『ワイアット・アープ』『ハプニング』『スプリット』などに出演。2016年の『スプリット』ではサターン賞にノミネートされました。
テレビでは1977年から1981年まで『エイト・イズ・イナフ』でアビー役を演じ、人気を博しました。他に『OZ』『プリティ・リトル・ライアーズ』『スーパーガール』『プリーチャー』など多数の作品に出演しています。近年も『イマジナリー』などの映画に出演を続けています。
コンサート活動も盛んで、ジャズやスタンダード曲を情感豊かに歌い上げ、「ブロードウェイの声」と称賛されています。多数のアルバムをリリースし、グラミー賞にも2度ノミネートされています。2012年にはアメリカン・シアター・ホール・オブ・フェームに迎えられました。
服飾・美容
ベティ・バックリーは舞台映えする華やかなスタイルで知られています。ブロードウェイの衣装では優雅でドラマチックなドレスを着こなし、年齢を重ねても洗練された美しさを保っています。自然なメイクと豊かな髪を活かしたルックが特徴です。
私生活ではテキサスらしいカジュアルで実用的なファッションを好み、乗馬用の服装も楽しんでいます。美容については自然体を大切にし、声のトレーニングや身体のケアを日常的に行っています。加齢をポジティブに受け止め、内面的な輝きを大切にする姿勢が多くの女性から支持されています。
私生活
1972年に演出家・演技コーチのピーター・フラッドと結婚しましたが、1979年に離婚しています。子供はいません。離婚後も友人関係を続けていたと言われています。
現在はテキサス州パーカー郡の牧場で暮らしています。馬への情熱が深く、NCHAカッティングホース競技に参加するなど、乗馬を趣味として楽しんでいます。音楽と馬が人生の大きな喜びであると語っています。
仏教(特にジャイナ仏教)の影響を受け、精神的な平穏を大切にしています。長年にわたり後進の指導にも取り組み、歌唱や演技のワークショップを開催しています。2つの名誉博士号(ボストン・コンサーバトリーとメアリーマウント・マンハッタン・カレッジ)を受章しています。
主な出演作品
ミュージカル(主なブロードウェイなど)
- 1776(1969年) – マーサ・ジェファーソン
- ピピン(1970年代) – キャサリン
- キャッツ(1982年) – グリザベラ(トニー賞受賞)
- ザ・ミステリー・オブ・エドウィン・ドルード(1985年)
- サンセット大通り(1994-1996年) – ノーマ・デスモンド
- トライアンフ・オブ・ラブ(1997年)
- ハロー、ドリー! 全米ツアー(2018-2019年) – タイトルロール
映画
- キャリー(1976年) – ミス・コリンズ
- テンダー・マーシー(1983年) – ディキシー
- フランティック(1988年) – ソンドラ・ウォーカー
- アナザー・ウーマン(1988年) – キャシー
- ワイアット・アープ(1994年) – バージニア・イアープ
- ハプニング(2008年) – ジョーンズ夫人
- スプリット(2016年) – カレン・フレッチャー医師
- イマジナリー(2024年) – グロリア
- Eternity(2025年)
テレビドラマ・シリーズ
- エイト・イズ・イナフ(1977-1981年) – アビー・ブラッドフォード
- OZ(2001-2003年) – スザンヌ・フィッツジェラルド
- プリティ・リトル・ライアーズ(ゲスト)
- スーパーガール(2017-2021年) – パトリシア・アリアス
- プリーチャー(2018年)
ベティ・バックリーのキャリアは60年以上に及び、舞台、スクリーン、音楽の分野で多大な功績を残しています。その豊かな声と深い表現力は今も多くの人々を魅了し続けています。



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