クリスティナ・アップルゲイト(Christina Applegate)は米国カリフォルニア州ロサンゼルス出身の女優。1987年から1997年まで放送された人気シットコム「Married… with Children」で主人公の娘ケリー・バンドーを演じ、一躍スターとなりました。以降、ドラマ「Samantha Who?」「Up All Night」、映画「Sweet November」「Anchorman: The Legend of Ron Burgundy」などで活躍。エミー賞を3度受賞し、2010年代に多発性硬化症の診断を受けながらもキャリアを続けています。慈善活動にも積極的で、女優として多才な才能を発揮しています。
プロフィール
- 名前:クリスティナ・アップルゲイト(Christina Applegate)
- 生年月日:1971年11月25日(53歳)
- 出生地:カリフォルニア州ハリウッド
- 国籍:米国
- 配偶者:ジョナサン・シェック(2001~2007年)
- SNSサイト:Instagram・X
生い立ち・教育
クリスティナ・アップルゲイトは、1971年11月25日にアメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルスで生まれました。彼女の母親はロバート・アップルゲイトで、女優のロベルタ・アップルゲイト(旧姓:スプレッドベリー)でした。父親は音楽家でレコードプロデューサーのロバート・W・アップルゲイトで、両親はクリスティナが生まれる前に離婚していました。母親のロベルタは女優として活動しており、クリスティナは幼少期からエンターテイメント業界に親しみました。母親の影響で、彼女は3歳の頃から子役としてデビューしています。
クリスティナは母親と一緒に暮らしており、母親の女優業を手伝う形で業界に入りました。幼い頃からテレビや映画のセットに慣れ親しみ、自然と演技の道を選びました。家族は中流階級で、母親はシングルマザーとしてクリスティナを育て上げました。
クリスティナは正式な学校教育をほとんど受けていません。子役としてのキャリアが忙しかったため、ホームスクーリングやオンセットでの教育が主でした。高校卒業資格は取得していませんが、業界での経験が彼女の教育となりました。後年、彼女は自伝的に教育の重要性を語っています。
こうした生い立ちが、彼女のタフで独立心の強い性格を形成したと言われています。幼少期の経験は、後のキャリアで大きな基盤となりました。
経歴
クリスティナ・アップルゲイトの経歴は、子役時代から始まり、シットコムスターとしてのブレイク、ドラマや映画への進出、そして健康問題を乗り越えた活躍まで、多岐にわたります。3歳で初のテレビ出演を果たし、1980年代初頭にいくつかのCMやゲスト出演を経験しました。1987年、15歳の時に「Married… with Children」のケリー役に抜擢され、全11シーズンにわたり出演。この役で彼女はセクシーで風変わりなキャラクターを演じ、国民的スターとなりました。
- 1990年代の活躍:シットコム終了後、映画界に進出。「Don’t Tell Mom the Babysitter’s Dead」(1991年)で主演を務め、コメディ女優としての地位を確立。1990年代後半には「Sweet November」(2001年)や「The Sweetest Thing」(2002年)などのロマンティックコメディに出演。
- 2000年代の転機:2005年、ABCのシットコム「Samantha Who?」で主演し、エミー賞主演女優賞を受賞(2009年)。記憶喪失の女性を演じ、批評家から高評価を得ました。また、映画「Anchorman」シリーズ(2004年、2013年)で人気を博しました。
- 2010年代以降:NBCの「Up All Night」(2011-2012年)で母親役を演じ、エミー賞にノミネート。2010年に多発性硬化症(MS)と診断され、一時活動を休止しましたが、2019年のNetflixシリーズ「Dead to Me」で復帰し、再びエミー賞を受賞(2020年)。慈善活動として、MS関連の基金を設立し、支援を続けています。
- 受賞歴:エミー賞を3回(助演女優賞1回、主演女優賞2回)、ゴールデングローブ賞に複数ノミネート。トニー賞にもノミネートされたミュージカル女優としても活躍。
彼女の経歴は、子役からベテラン女優への変遷を示しており、健康課題を克服した精神力が称賛されています。現在もNetflixなどのストリーミング作品で活躍中です。
私生活
クリスティナ・アップルゲイトの私生活は、キャリアの華やかさと対照的に、家族中心で波乱含みです。1997年、俳優のジョン・ポール・ピットロと結婚しましたが、2002年に離婚。2003年、元俳優でカメラマンのマーティン・ジェンキンスと出会い、交際を始めました。二人は2005年に婚約し、2010年2月17日に結婚。2011年1月27日、長女サディ・グレイス・レーンを出産し、母親となりました。家族はロサンゼルスに住んでおり、クリスティナは子育てを最優先にしています。
- 健康問題:2010年、37歳の時に多発性硬化症と診断。症状として視力障害や歩行困難を経験し、公に闘病を宣言。治療として幹細胞移植を受け、症状を管理しています。この経験は彼女の人生観を変え、書籍「Home Before Dark」(2024年予定)で語る予定。
- 慈善活動:MSの啓発と支援のため、2010年に「Right Action for Women」を設立。女性の健康問題に焦点を当て、寄付を集めています。また、乳がん啓発キャンペーンにも参加し、2008年に自身の乳房切除手術を公表(予防措置)。
- 趣味と性格:動物愛護家で、犬を複数飼っています。菜食主義者で、環境問題に関心。ユーモアあふれる性格で知られ、インタビューでは率直に語ります。プライバシーを重視し、家族との時間を大切にしています。
私生活の出来事は、彼女の強靭さを象徴しており、ファンからの支持を深めています。健康管理をしながら、キャリアを継続中です。
出演作品
クリスティナ・アップルゲイトは、テレビ、映画、舞台で数多くの作品に出演しています。主にコメディ分野で活躍し、時にはシリアスな役もこなします。以下に主な作品を挙げます。
TV番組
- Married… with Children(1987-1997年、ケリー・バンドー役、主演)
- Samantha Who?(2007-2009年、サマンサ・ニューサム役、主演、エミー賞受賞)
- Up All Night(2011-2012年、アヴァ・シカ役、主演)
- Dead to Me(2019-2022年、ジェン・ハーディング役、主演、エミー賞受賞)
- Friends(1999-2000年、ゲスト出演、アミー・グリーン役)
映画
- Don’t Tell Mom the Babysitter’s Dead(1991年、スウィーティ・ピエール役、主演)
- Sweet November(2001年、セーラ・サンフォード役、主演)
- Anchorman: The Legend of Ron Burgundy(2004年、ヴェロニカ・コーニングストーン役)
- The Sweetest Thing(2002年、クリスティン・ウォルター役、主演)
- Hall Pass(2011年、グレイス役)
- お!バカんす家族(2015年、デイビー役)
舞台・ミュージカル
- Sweet Charity(2005年、ブロードウェイ復活公演、チャリティ役、トニー賞ノミネート)
- The Sweetest Swing in Baseball(2007年オフ・ブロードウェイ)
その他の出演
- アニメ声優として「The Bad Guys」(2022、キャロライン・シャープ役)、ゲスト出演多数(「Jesse」「Catastrophe」など)。
- プロデューサーとして「Samantha Who?」に関与。
これらの作品を通じて、彼女はコメディの女王として位置づけられ、多様な役柄を演じ分けています。総出演数は100を超え、キャリアの豊かさを示しています。
レビュー 作品の感想や女優への思い