エヴァ・アムリ（Eva Amurri）は米国の女優・ライフスタイルブロガー。スーザン・サランドンの娘として知られ、『The Banger Sisters』や『Californication』などに出演。ブログ「Happily Eva After」も運営。
プロフィール
- 名前：エヴァ・アムリ（Eva Amurri）
- 本名：エヴァ・マリア・オリビア・アムリ（Eva Maria Olivia Amurri）
- 生年月日：1985年3月15日（40歳）
- 出生地：米国ニューヨーク州ニューヨーク
- 国籍：米国
- 職業：女優
- 著名な家族：スーザン・サランドン（母親）、フランコ・アムリ（父親）
- SNSサイト：Instagram・X
生い立ち・教育
エヴァ・マリア・オリビア・アムリ（Eva Maria Olivia Amurri）は、1985年3月15日、ニューヨーク市に生まれました。父親はイタリア人映画監督のフランコ・アムリ、母親はアカデミー賞受賞女優のスーザン・サランドンです。両親は正式な婚姻関係にはなく、エヴァは主に母サランドンとその長年のパートナーであった俳優ティム・ロビンスに育てられました。この創造的な環境は、幼少期から彼女の芸術への興味を育みました。彼女には母方の異父弟であるジャックとマイルズ、父方の異母きょうだいであるレオーネとオーガスタ、そして継姉妹のタルラとルビーがいます。
エヴァはニューヨークのマンハッタンにあるフレンズ・セミナリーで中学校時代を過ごし、その後ブルックリンのセント・アンズ・スクールを卒業しました。高等教育では、ブラウン大学に進学し、演劇芸術の学位を取得しました。学業と演技の両立を図りながら、彼女は自身のキャリアを築くための基盤を固めました。幼少期には母親の撮影現場に頻繁に同行し、映画製作の裏側を間近で見る機会に恵まれました。この経験が、彼女の演技への情熱をさらに深めるきっかけとなりました。
また、エヴァはイタリア語に堪能であり、父親のイタリア文化の影響を受けました。彼女はトムボーイとして育ち、母親が自ら髪を切るなど、ユニークな家庭環境の中で育ちました。子供の頃は甘いものが大好きで、撮影現場からお菓子をこっそり持ち帰ることもあったといいます。
経歴
エヴァの俳優としてのキャリアは、1992年の映画『Bob Roberts』での小さな役で始まりました。この作品は、当時彼女の母の partner だったティム・ロビンスが監督・主演を務めたもので、7歳のエヴァにとって初のスクリーン出演となりました。1995年には、母親がアカデミー賞を受賞した『Dead Man Walking』で、母演じるシスター・ヘレン・プレジャンの幼少期を演じました。この作品で、彼女は母との共演を果たし、注目を集めました。1999年には『Earthly Possessions』や『Anywhere But Here』で小さな役を演じ、経験を積みました。
2002年のコメディ映画『The Banger Sisters』で、彼女は母親の演じるキャラクターの娘役を演じ、これがキャリアの転機となりました。この作品での演技は批評家から高く評価され、2003年にヤング・アーティスト賞で最優秀助演若手女優賞を受賞しました。2004年には、ティーンコメディ『Saved!』で反抗的なユダヤ人女子高生カサンドラ役を演じ、さらなる注目を集めました。この役は、クリスチャンの学校に通う唯一のユダヤ人生徒というユニークな設定で、彼女の演技力が光りました。
TV番組では、2001年の『Friends』シーズン7エピソード15「The One with Joey’s New Brain」で母サランドンと共演し、劇中で彼女に平手打ちされるシーンが話題となりました。2009年には『Californication』のシーズン3で、ストリッパーでありながら大学生で主人公ハンク・ムーディの恋愛対象となるジャッキー役を演じ、視聴者に強い印象を与えました。その他、『How I Met Your Mother』（2009年、シェリー役）、『House』（2010年、ニコール役）、『New Girl』、『The Mindy Project』、『Undateable』など、多数の人気テレビシリーズにゲスト出演しています。
映画では、2007年の『The Education of Charlie Banks』や『The Life Before Her Eyes』、2008年の主演作『Middle of Nowhere』など、インディペンデント映画を中心に活躍。2011年のスリラー『Isolation』や2012年のコメディ『That’s My Boy』では再び母サランドンと共演し、若き日のキャラクターを演じました。彼女のキャリアは、40以上の映画やテレビシリーズに及び、多様な役柄でその才能を発揮しています。
また、エヴァは女優業以外にも才能を発揮し、2015年にライフスタイルブログ「Happily Eva After」を立ち上げました。このブログでは、育児、ファッション、セルフケア、メンタルヘルスなどをテーマに発信し、幅広い読者から支持を得ています。彼女はソーシャルメディアを活用して自身の経験や価値観を共有し、特にメンタルヘルス啓発や女性のエンパワーメントに力を入れています。
私生活
エヴァは2011年10月29日、元メジャーリーグサッカー選手でNBCスポーツの元キャスター、カイル・マルティーノとサウスカロライナ州チャールストンで結婚しました。2日間にわたる盛大な結婚式は、華やかな社交イベントとして注目されました。夫妻には3人の子供がいます。娘のマーロウ・メイ（2014年8月9日生まれ）、息子のメジャー・ジェームズ（2016年10月19日生まれ）、そして息子のマテオ・アントニ（2020年3月13日生まれ）です。しかし、2015年8月にエヴァは妊娠9週目での流産を経験し、その心境を公に語りました。2019年11月、第三子の妊娠を発表したわずか2か月後に、夫妻は離婚を発表。2020年3月に離婚が成立し、現在はコネチカット州ウェストポートで子供たちと暮らしています。
2023年2月21日、エヴァはシェフのイアン・ホックとの婚約をパリで発表しました。2年間の交際を経ての婚約で、彼女はソーシャルメディアを通じて喜びを共有しました。エヴァは自身のブログやインスタグラムで、育児や共同養育の課題、自己啓発について率直に語り、ファンとの強い繋がりを築いています。また、彼女は慈善活動にも積極的で、子供の福祉や教育、メンタルヘルス関連の団体を支援し、ブログを通じて社会貢献を呼びかけています。
出演作品
以下はエヴァ・アムリの主要な出演作品の一部です。
映画
- Bob Roberts（1992年）：映画デビュー作、ティム・ロビンス監督
- Dead Man Walking（1995年）：シスター・ヘレン・プレジャン（幼少期）役。
- Anywhere But Here（1999年）：小さな役。
- The Banger Sisters（2002年）：ジンジャー・キングスリー役、母サランドンと共演。
- Saved!（2004年）：カサンドラ役、主要なブレイク役。
- The Education of Charlie Banks（2007年）：メアリー役。
- The Life Before Her Eyes（2007年）：モーリーン役。
- Middle of Nowhere（2008年）：グレース・ベリー役、主演。
- Isolation（2011年）：スリラー映画、主演。
- That’s My Boy（2012年）：若きメアリー・マクギャリクル役、母サランドンと共演。
- New York, I Love You（2008年）：アンソロジー映画の一編に出演。
- Mother’s Day（2016年）：母サランドンと再び共演。
TV
- Friends（2001年、シーズン7エピソード15「The One with Joey’s New Brain」）：ゲスト出演、母サランドンに平手打ちされる役。
- Californication（2009年、シーズン3）：ジャッキー役、主要なゲスト出演。
- How I Met Your Mother（2009年、シーズン5「The Playbook」）：シェリー役。
- House（2010年、シーズン6「The Choice」）：ニコール役。
- New Girl（2013年）：ゲスト出演。
- The Mindy Project：ゲスト出演。
- Undateable：ゲスト出演。
- The Secret Life of Marilyn Monroe（2015年）：TVミニ番組。
- Monarch：TV番組。
まとめ
エヴァ・アムリは、母親スーザン・サランドンの影響を受けながらも、自身の才能でハリウッドに独自の足跡を残した女優です。ブラウン大学での学業、映画やテレビでの多様な役柄、ライフスタイルブログを通じた発信力、そして慈善活動への献身は、彼女の多面的な魅力を示しています。私生活での試練を乗り越え、育児や社会貢献に情熱を注ぐ姿は、多くの人々に共感とインスピレーションを与えています。
レビュー 作品の感想や女優への思い