インビジブル 暗殺の旋律を弾く女
- 原題:In Darkness
- 公開年:2018年
- 製作国:米国、英国
- 上映時間:101分
- 配給:日活
- 視聴:U-next
予告編はこちら。
見どころ
- 謎に満ちた盲目の女を演じるナタリー・ドーマーの存在感が抜群。
- しっかり練られたストーリー、散りばめられた伏線の連続に目が離せない。驚きのラストには度肝を抜かれる。
あらすじ
ヨーロッパの黒社会を仕切る男の娘が事故で死亡。現場にいたのは、真相を知るヒットマンの男だけ。だが階下にピアニストの女がいたことがわかり、男は彼女を抹殺すべく監視を開始。やがて彼女が盲目で、しかも別の組織に狙われていることが判明し…。
ファム・ファタル
『インビジブル 暗殺の旋律を弾く女』で盲目のピアニストかつ女性アサシン(暗殺者)の主役ソフィアをナタリー・ドーマーがパワフルに演技。ナタリーの出演時間が多くて見惚れてしまい、他の女優たちがほとんど記憶に残っていません(^o^)
2024年に知った女優で彼女がもっとも美しいです。目鼻口頬すべてのパーツが綺麗で、顔面や頭部を含めた全体のラインもハイセンス。なむ最大の推しであるシャーリーズ・セロンやミシェル・ファイファーを凌いでいます。
9分20秒頃、出先から自宅へ戻った主人公ソフィアはべットに座って黒い革靴を脱ぎます。しばらくして、エミリー・ラタコウスキーが演じるベロニクのスカーフをマンションで拾ったソフィアは、無心でその匂いを嗅ぎます。
26分20秒頃。白のブラウスに黒色レースの半袖シャツを重ね着しているソフィア。部屋で立ち上がるときにグラスを落とす場面があります。このとき、生足に黒のパンプス。ストラップがついてるので可愛いです。
1時間5分頃からはじまるベッドシーンでは、乳房や背中のヌードシーンを拝めます。
ナタリー・ドーマーは、本作に「ありがた迷惑な」ベッドシーンがあると批評家に判断され、動揺していると語ったことがあります。これに対し、ナタリーは、2019年7月に『ガーディアン』紙のインタビューでこの場面を擁護。「スリラーのパワープレーにはセクシュアリティが必要。この映画では、私にとって愛し合うセックスシーンは、私のキャラクターがエド・スクレイン演じる役とつながる方法のメタファー。主役が明確な繋がりをもたなければ、うまくいかない。スクリーン上では、壊れた2人の間に肉体的なつながりがなければならない。それが私の意図」。
確かに、セックスシーンは登場人物のつながりを作るために必要だったし、ヌードはタトゥーを見せるために意味がありましたね。
感想
『インビジブル 暗殺の旋律を弾く女』は気持ちよく驚かされた映画でした。脚本が丁寧にできています。途中から、ストーリーはいい意味でちょっとひねった展開に。過去へのフラッシュバックは、本当のストーリーをより深く知るための素晴らしい洞察になっています。ナタリー・ドーマーは完璧に役を演じているし、重要な場面での音楽も素晴らしかったです。
解説
ソフィアが住んでいるのはロンドンのマイダ・ヴェールで、ラウダデール・ロードの花屋をカフェに改装するなど、映画の撮影が行われました。ソフィアとヴェロニクの建物はケンジントンのブランハム・ガーデンズにあります。その他、ブロンプトン墓地、イーリング病院、テムズ堤防、ニュージーランド・ハウス、ナショナル・ギャラリーなどで撮影が行われました。
2018年2月、バーティカル・エンターテインメントが本作の米国配給権を獲得し、米国では2018年5月25日に公開。英国ではシアー・エンターテインメントが2018年7月6日に公開しました。
キャスト
- ソフィア…ナタリー・ドーマー
- マルク…エド・スクレイン
- ベロニク…エミリー・ラタコウスキー
- オスカー・ミルズ警部補…ニール・マスケル
- ゾラン・ラディッチ…ヤン・バイヴォエ
- ニール…ジェームズ・コスモ
- アレックス…ジョエリー・リチャードソン
- ジェーン…アンバー・アンダーソン
- 作曲家…マイケル・ボット
- ターニャ…ドーニャ・クロール
- デスク軍曹…サイモン・ハーヴェイ
- ゴラン…スルボ・マルコヴィッチ
- 若き日のニール…イーサン・コスモ
- ニーナ…モルガン・ポランスキー
- 看護師…ドナ・バーリン
- 正教会司祭…オレガー・フェドロ
- チューブパンター…ロバート・ベネデッティ・ホール
- ティーンエイジャー1…ビリー・クック
- 絞殺された女…ローラ・プレスグルヴィッチ
- 婦人警官…トレイシー・アン・グリーン
- シスター…イザベラ・アイリス
- 若きソフィア…レクシー・ベンボウ=ハート
- リリー…デイジー・バート
- ソフィアの父…アレハンドロ・デ・メサ
- WPC2…ソフィア・バークレイ
- 病院スタッフ…ロス・カーター
- ガラ ゲスト…バーン・コラソ
- ロシア人誘拐犯…アンドリアス・ダヴィデナス
- ロシア人誘拐犯2…レナース・ラトコフスキー
- 警察官…ダニエル・エガン
- 警察官2…マット・サップスフォード
- 抗議者…ファタ・ゲディ
- 抗議者2…チェルシー・オコナー
- 喪主…ステファン・コピエツキ
- 喪主2…アニック・ウィゲット
- オートバイの乗客…シリル・マンシュイ
- ラディックのボディガード…ジェム・カイ・オルセン
- 死体安置所技師…マイケル・ティクス
ナタリー・ドーマーとジョエリー・リチャードソンは、『THE TUDORS〜背徳の王冠〜』(2007年)でヘンリー8世の6人の妻の一人を演じました。ドーマーはアン・ブーリン役、リチャードソンはキャサリン・パー役。
登場人物アレックスは「45歳でサイズ10」と語っています。このキャラクターを演じるジョエリー・リチャードソンは1965年生まれで、映画が公開された年は53歳でした。
スタッフ
- 衣装デザイン…ナット・ターナー
- 衣装 追加ユニット…アーシュラ・クロッカー
- 衣装監督…ローラ・ヴェナブルズ
- スタイリスト(エミリー・ラタコウスキーとジョエリー・リチャードソン)…ヘレン・ウールフェンデン
ナタリー・ドーマーとアイルランド人婚約者アンソニー・バーン監督の初共演作。それぞれ主演と監督を務めたほか、脚本も手がけました。
レビュー 作品の感想や女優への思い