IU（アイユー、本名：イ・ジウン、1993年5月16日生まれ）は、韓国のシンガーソングライター兼女優です。2008年に15歳で歌手デビューし、「国民の妹」として愛される。音楽と演技で活躍し、『ホテルデルーナ』や『ベイビー・ブローカー』など話題作に出演。慈善活動にも積極的で、グローバルな人気を誇るマルチタレントです。
プロフィール
- 名前：IU（アイユー）
- 出生名：イ・ジウン
- 生年月日：1993年5月16日（32歳）
- 出身地：大韓民国の旗 韓国 ソウル特別市広津区陵洞
- ジャンル：K-POP、R&B、アコースティック、ポップ
- 職業：シンガーソングライター、音楽プロデューサー、女優
- 活動期間：2008年～
- レーベル：Kakaoエンターテインメント、Warner Music Taiwan、Universal Music Japan
- 事務所：EDAMエンターテインメント
- 公式サイト：公式プロフィール
各種表記
- ハングル：아이유
- 発音：アイユ
- 日本語読み：あいゆー
各種表記（本名）
- ハングル：이지은
- 漢字：李知恩
- 発音：イ・ジウン
- 英語表記：Lee Ji-Eun
生い立ち・教育
IU（本名：イ・ジウン）は、1993年5月16日、韓国ソウル特別市で生まれました。彼女の幼少期は経済的に厳しい環境でした。両親が借金の保証人となったことで多額の負債を抱え、IUと弟は一時期、家族と離れて祖母や親戚の家で暮らしました。当時の住環境は劣悪で、トイレがなくゴキブリが出るような場所だったとされています。この困難な時期に、親戚から「本当に歌手になれると思っているのか」と心ない言葉を投げかけられたこともありましたが、こうした経験が彼女の強い意志を育みました。幼い頃から歌手を夢見て、「お金持ちになりたい」という現実的な動機が彼女を突き動かしました。
中学1年生の頃から歌手を目指し、積極的にオーディションに参加しました。しかし、1年間で約20回のオーディションに挑戦するも全て落選。JYPエンターテインメントなど大手事務所のオーディションも受けましたが、結果を出すことはできませんでした。それでも諦めず、2007年にLOENエンターテインメント（現：Kakaoエンターテインメント）に練習生として入社。練習期間は1年未満と短く、持ち前の才能と努力でデビューのチャンスを掴みました。
教育面では、IUはソウルにある東徳女子高等学校を卒業しました。芸能活動が忙しくなる中、学業との両立は容易ではありませんでしたが、彼女は努力を重ねて高校を無事に卒業。大学進学はせず、芸能活動に専念することを選択しました。この決断は、彼女が音楽と演技のキャリアを追求するための基盤となりました。
経歴
IUは2008年9月、15歳の時にシングルアルバム『Lost and Found』で歌手デビューを果たしました。デビュー曲「Lost」は注目を集めましたが、本格的なブレイクは2010年のアルバム『Real』のリードシングル「Good Day」によって訪れました。この曲は韓国のガオンチャートで5週連続1位を記録し、2019年にはビルボードの「2010年代のK-POPベスト100曲」で1位に選ばれるなど、彼女の代表曲となりました。この成功により、IUは「国民の妹」として韓国で広く愛される存在となりました。
2011年には、音楽活動と並行して俳優としてのキャリアをスタート。青春ドラマ『ドリームハイ』で女優デビューを果たし、ペ・ヨンジュンとJ.Y.Parkが企画したこの作品で注目を集めました。同年、自身が作曲した「私の手をとって」がドラマ『最高の愛 恋はドゥグンドゥグン』のOSTに採用され、音楽と演技の両方で才能を発揮。2013年には初主演ドラマ『最高です！スンシンちゃん』で高視聴率を記録し、KBS演技大賞新人賞を受賞。演技力に対する初期の批判を乗り越え、着実に評価を高めました。
音楽面では、2015年のミニアルバム『CHAT-SHIRE』や2017年のフルアルバム『Palette』が大成功を収めました。『Palette』収録曲「夜の手紙」は2017年のヒット曲となり、ゴールデンディスクアワードのデジタル音源部門大賞を受賞。ビルボードやニューヨーク・タイムズでも高く評価され、IUは作詞・作曲・プロデュースを手掛けるアーティストとしての地位を確立しました。2018年にはデビュー10周年を記念したシングル「BBIBBI」をリリースし、アジア7都市でのコンサートツアーを成功させました。
女優としては、2016年の『麗～花萌ゆる8人の皇子たち～』や2019年の『ホテルデルーナ～月明かりの恋人～』で主演を務め、国内外で高い人気を獲得。2022年には是枝裕和監督の映画『ベイビー・ブローカー』に出演し、カンヌ映画祭で注目を集めました。2025年にはNetflixドラマ『おつかれさま』でパク・ボゴムと共演し、さらなる演技の幅を見せています。
慈善活動にも積極的で、災害支援や教育支援のために多額の寄付を行い、ファンクラブ「UAENA」と共同で「IUAENA」名義で活動。彼女の温かい人柄は、芸能界でもBTSのジョングクなど多くの著名人に支持されています。
私生活
IUの私生活は、彼女の慎重な姿勢もあり、多くが公にされていません。2015年にシンガーソングライターのチャン・ギハとの交際が報じられましたが、2017年に破局。2022年末には俳優イ・ジョンソクとの交際が明らかになり、韓国を代表するビッグカップルとして注目を集めました。度々破局説が浮上するも、2025年時点で関係者は「二人は仲良く過ごしている」と否定しています。IUは私生活について公に多くを語らず、プロフェッショナルな姿勢を保っています。
IUはSNSを通じてファンと積極的に交流し、特にインスタグラムでは日常や仕事の様子を共有。2025年には、ドラマ『おつかれさま』の撮影で縁を結んだ済州島の絵作家たちとの約束を守り、展示会を訪れた写真を投稿し、温かい人柄が話題となりました。彼女のファンクラブ「UAENA」は幅広い年齢層に支持され、ネオンイエローを公式カラーとしています。
出演作品
IUの代表的な出演作品を以下にまとめます。
TV
- ドリームハイ（2011年）…女優デビュー作。歌手を目指す高校生役で注目を集める。
- 最高です！スンシンちゃん（2013年）…初主演ドラマ。高視聴率を記録し、KBS演技大賞新人賞を受賞。
- キレイな男（2013年）…チャン・グンソクと共演。ラブコメディでコミカルな演技を披露。he
- プロデューサー（2015年）…キム・スヒョンと共演し、放送業界の裏側を描く。
- 麗～花萌ゆる8人の皇子たち～（2016年）…時代劇で初主演。イ・ジュンギらと共演し、国際的な人気を獲得。
- マイ・ディア・ミスター～私のおじさん～（2018年）…深い人間ドラマで演技力が絶賛される。
- ホテルデルーナ～月明かりの恋人～（2019年）…ファンタジーロマンスで主演。視聴率と話題性で大成功。
- おつかれさま（2025年）…Netflixオリジナルドラマ。パク・ボゴムと共演し、済州島を舞台に温かい物語を展開。
映画
- ペルソナ（2019年）…Netflixの短編映画集。4人の監督がIUを異なる視点で描く。
- ベイビー・ブローカー（2022年）…是枝裕和監督作品。未婚の母役でカンヌ国際映画祭に出品され、高評価を受ける。
- ドリーム～狙え、人生逆転ゴール！～（2023年）…映画初主演。サッカー選手の物語でコメディと感動を届ける。
- おつかれさま（2025年）…Netflixドラマの関連イベントとして公開された展示会にも関与。
音楽関連
IUは音楽番組やバラエティにも多数出演。『無限に挑戦』（2015年）ではパク・ミョンスとコラボした「レオン」が全音源チャート1位を獲得。コンサートツアーでは、2018年の「Dlwlrma」や2019年の「Love, poem」で国内外9万人を動員し、女性ソロアーティスト初の360度公演をソウルで開催しました。
まとめ
IUは、貧しい幼少期を乗り越え、努力と才能で韓国を代表するアーティスト兼女優となりました。音楽では『Good Day』や『Palette』で、演技では『ホテルデルーナ』や『ベイビー・ブローカー』で成功を収め、国内外で愛されています。慈善活動やファンとの温かい交流も彼女の魅力の一端です。今後もマルチタレントとしての活躍が期待されます。
レビュー 作品の感想や女優への思い