ケイトリン・デヴァー(Kaitlyn Dever)は米国の女優。テレビドラマや映画での多才な演技で知られています。日本語では「ケイトリン・ディーヴァー」と表記されることもあり、そのキャリアは若くして数々の賞にノミネートされるなど、注目を集めています。
特に、テレビドラマ『ジャスティファイド』(2011年~2015年)、『ラストマン・スタンディング』(2011年~2021年)、『アン・ビリーバブル たった1つの真実』(2019年)、『ドープシック』(2021年)、そして『ザ・ラスト・オブ・アス』(2025年~)での役柄で高い評価を受けています。また、映画『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』(2019年)や『ノー・ワン・ウィル・セイヴ・ユー』(2023年)など、幅広いジャンルでの主演・助演も果たし、ゴールデングローブ賞やエミー賞にノミネートされるなど、若手女優としての地位を確立。音楽活動にも取り組み、妹のマディ・デヴァーとともに音楽デュオ「デヴァーズ(旧ビューラベル)」としても活動しています。
プロフィール
- 名前:ケイトリン・デヴァー(Kaitlyn Dever)
- 生年月日:1996年12月21日(28歳)
- 出生地:米国アリゾナ州フェニックス
- 国籍:米国
- 職業:女優
- ジャンル:映画・TV
- 活動期間:2009年~現在
- SNSサイト:Instagram・X
生い立ちと教育
ケイトリン・デヴァーは1996年12月21日にアメリカ合衆国アリゾナ州フェニックスで生まれました。両親のキャシーとティム・デヴァーのもとで育ち、2人の妹、ジェーン・デヴァーとマディ・デヴァーがいます。幼少期にテキサス州ダラスへ移り住み、そこで演技への情熱を育みました。5歳の頃から演劇学校に通い、演劇とバレエの稽古を積み重ね、ダラス・ヤング・アクターズ・スタジオで才能を磨きました。このスタジオでの経験が、彼女の演技の基礎を築く重要なステップとなりました。2007年、11歳の時に家族とともにカリフォルニア州ロサンゼルスへ移り住み、本格的に女優としてのキャリアを追求する環境を整えました。彼女の両親は音楽にも強い影響を与え、車での移動中にアラニス・モリセットのアルバム『Jagged Little Pill』を聴かせたり、父親がハーモニーの歌い方を教えるなど、彼女の芸術的感性を育みました。8歳の時にクリスマスプレゼントとしてギターを受け取り、ピアノからギターへと楽器を切り替えたことも、彼女の音楽的才能の開花につながりました。
経歴
ケイトリン・デヴァーの女優としてのキャリアは、2009年のテレビ映画『An American Girl: Chrissa Stands Strong』でのデビューから始まりました。この作品で映画初出演を果たし、以降、着実にキャリアを積み重ねています。2011年には、テレビドラマ『ラストマン・スタンディング』にレギュラー出演し、広く知られるようになりました。同年、クリント・イーストウッド監督の『J・エドガー』で映画デビューを果たし、キャメロン・ディアス主演の『バッド・ティーチャー』にも出演しました。2013年には『ショート・ターム』や『いま、輝くときに』で助演として注目を集め、2014年には『アラサー女子の恋愛事情』でクロエ・グレース・モレッツやキーラ・ナイトレイと共演し、米バラエティ誌の「注目すべき俳優10人」に選ばれました。
2019年、青春コメディ『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』で主演を務め、批評家から高い評価を受け、BAFTAライジングスター賞にノミネートされました。同じく2019年の『アン・ビリーバブル たった1つの真実』では、性的暴行の被害者を演じ、ゴールデングローブ賞にノミネートされるなど、その演技力が高く評価されました。2021年には『ドープシック』で麻薬性鎮痛剤の危機に立ち向かう鉱山労働者を演じ、エミー賞にノミネートされました。2023年の『ノー・ワン・ウィル・セイヴ・ユー』では、ほぼ台詞のない演技で物語を牽引し、表情だけで感情を表現する能力が称賛されました。2025年には『ザ・ラスト・オブ・アス』シーズン2でアビー役を演じ、さらなる活躍が期待されています。また、2025年にNetflixで公開された『Apple Cider Vinegar』では、詐欺師ベル・ギブソンを演じ、複雑な役柄を見事に演じきりました。
私生活
ケイトリン・デヴァーは、家族との強い絆を大切にし、特に妹のマディ・デヴァーとの音楽活動は彼女の私生活の重要な一部です。幼少期から音楽に親しみ、姉妹で「ホット・ピンク」や「アニメ・パール」として地元のタレントショーや小さなクラブでパフォーマンスを行いました。2016年に姉妹で「ビューラベル(Beulahbelle)」を結成し、後に「デヴァーズ」と改名しました。ジェイソン・ライトマン監督との交流を通じて、ナンシー・シナトラの「You Only Live Twice」をカバーするなど、音楽活動も精力的に行っています。彼女の音楽的インスピレーションには、ABBAやザ・キュアーなどが含まれ、芸術家としての多面性がうかがえます。私生活では、ロサンゼルスを拠点に活動し、プライバシーを保ちつつも、SNSを通じてファンと交流することがあります。
出演作品
- An American Girl: Chrissa Stands Strong(2009年、テレビ映画) – 映画デビュー作
- バッド・ティーチャー(2011年、映画) – キャメロン・ディアスと共演
- J・エドガー(2011年、映画) – クリント・イーストウッド監督作品
- ラストマン・スタンディング(2011年~2021年、テレビドラマ) – レギュラー出演
- ジャスティファイド(2011年~2015年、テレビドラマ) – 重要な役柄
- いま、輝くときに(2013年、映画) – 助演として出演
- ショート・ターム(2013年、映画) – 高い評価を受けた助演
- アラサー女子の恋愛事情(2014年、映画) – クロエ・グレース・モレッツ、キーラ・ナイトレイと共演
- メン、ウーマン&チルドレン(2014年、映画) – ジェイソン・ライトマン監督作品
- デトロイト(2017年、映画) – キャスリン・ビグロー監督作品
- ビューティフル・ボーイ(2018年、映画) – ティモシー・シャラメと共演
- ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年、映画) – 主演、BAFTAライジングスター賞ノミネート
- アン・ビリーバブル たった1つの真実(2019年、テレビドラマ) – ゴールデングローブ賞ノミネート
- ディア・エヴァン・ハンセン(2021年、映画) – ゾーイ・マーフィー役
- ドープシック(2021年、テレビドラマ) – エミー賞ノミネート
- チケット・トゥ・パラダイス(2022年、映画) – 助演として出演
- ロザライン(2022年、映画) – 主演
- ノー・ワン・ウィル・セイヴ・ユー(2023年、映画) – ほぼ台詞なしの主演
- Apple Cider Vinegar(2025年、テレビミニシリーズ) – ベル・ギブソン役
- ザ・ラスト・オブ・アス(2025年~、テレビドラマ) – アビー役
レビュー 作品の感想や女優への思い