リンダ・カーデリーニは米国の女優。『フリークス学園』や『ER緊急救命室』、『デッド・トゥ・ミー』などのテレビドラマや、『スクービー・ドゥー』、『グリーンブック』などの映画で知られています。ロヨラ・メリーマウント大学を卒業し、多彩な役柄で活躍中。
プロフィール
- 名前:リンダ・カーデリーニ(Linda Cardellini)
- 本名:Linda Edna Cardellini
- 生年月日:1975年6月25日(50歳)
- 出生地:米国カリフォルニア州レッドウッドシティ
- 国籍:米国
- 活動期間:1996年~
- SNSサイト:Instagram・Facebook・X
生い立ち・教育
リンダ・エドナ・カーデリーニ(Linda Edna Cardellini)は、1975年6月25日、アメリカ合衆国カリフォルニア州レッドウッドシティに生まれました。アイルランド系とイタリア系の血を引く家庭で、4人兄弟の末っ子として育ちました。幼少期はサンフランシスコのベイエリアで過ごし、活発で好奇心旺盛な子どもだったといいます。10歳の時に学校のクリスマス劇に参加したことをきっかけに演技に興味を持ち始め、地元の劇団や学校の演劇活動に積極的に参加しました。この経験が彼女の女優としてのキャリアの第一歩となりました。
高校時代も演劇に打ち込み、1993年に地元のエドガー・アラン・ポー高校を卒業後、進路について大きな決断を迫られました。舞台を中心に活動するためにニューヨークへ行くか、テレビや映画の仕事を目指してロサンゼルスへ移るかを選択する必要がありました。最終的に彼女はロサンゼルスを選び、女優としての夢を追求しました。ロサンゼルス移住後、彼女はロヨラ・メリーマウント大学に進学し、2000年にシアター・アーツ科を卒業しました。2007年には同大学から優秀な卒業生として表彰され、彼女の努力と才能が認められました。この教育背景が、彼女の演技に深みと多様性をもたらす基盤となったことは間違いありません。
経歴
リンダ・カーデリーニの女優としてのキャリアは、1996年にテレビドラマ「Bone Chillers」でデビューしたことから始まりました。このホラー・コメディシリーズでサラ役を演じ、若手女優としての第一歩を踏み出しました。その後、1999年から2000年にかけて放送されたティーンドラマ『フリークス学園(Freaks and Geeks)』でリンジー・ウィアー役を演じ、批評家から高い評価を受けました。この作品は短命に終わったものの、カルト的な人気を博し、彼女の名を広く知らしめました。
2002年には、実写映画『スクービー・ドゥー』でヴェルマ・ディンクリー役を演じ、商業的な成功を収めました。この役は彼女の知名度を一気に高め、続編の『スクービー・ドゥー2 モンスターズ・アンリーシュド(2004年)でも同役を再演しました。同時期には、『リーガリー・ブロンド(2001年)や『ブロークバック・マウンテン(2005年)など、さまざまなジャンルの映画に出演し、幅広い演技力を示しました。
テレビドラマでは、2003年から2009年まで放送された『ER緊急救命室』の第10シーズンからシングルマザーの看護師サマンサ・タガート役でレギュラー出演し、安定した演技で視聴者の心をつかみました。その後も『マッドメン(2013~2015年)でシルヴィア・ローゼン役、『ブラッドライン(2015~2017年)でメグ・レイバーン役を演じ、ドラマチックな役柄で高い評価を受けました。特に、2019年から2022年までNetflixで配信されたダークコメディ『デッド・トゥ・ミー』ではジュディ・ヘイル役を演じ、プライムタイム・エミー賞の主演女優賞にノミネートされるなど、キャリアの新たなピークを迎えました。
映画では、『グリーンブック(2018年)でドロレス役を演じ、アカデミー賞作品賞を受賞した作品に貢献。『ラ・ヨローナ~泣く女~(2019年)では主演を務め、ホラー映画でも存在感を発揮しました。また、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)では『アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン(2015年)や『アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年)でローラ・バートン役を、2023年の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』ではリラの声を担当し、幅広い観客に愛されています。
私生活
リンダ・カーデリーニは私生活では比較的プライバシーを守る姿勢を取っていますが、いくつかの情報が公にされています。2011年、彼女は長年のパートナーであるスティーヴン・ロドリゲスとの間に妊娠を発表し、2012年2月29日に娘のリラ・ローズが生まれました。ロドリゲスとは2013年に婚約しましたが、結婚に関する詳細は公表されていません。彼女は家族との時間を大切にし、忙しい撮影スケジュールの合間を縫って娘との時間を優先していると語っています。
カーデリーニはインタビューで、母親としての経験が彼女の演技に新たな視点をもたらしたと述べており、特に感情的な役柄を演じる際にその影響を感じるとのことです。また、彼女はソーシャルメディア(Instagram: @lindacardellini)を通じてファンと交流し、仕事や日常の一コマを時折シェアしていますが、過度に私生活を公開することは避けています。
出演作品
リンダ・カーデリーニの出演作品は多岐にわたり、テレビドラマ、映画、声優としての活動が含まれます。以下は代表的な作品の一部です:
TV
- フリークス学園(Freaks and Geeks)(1999~2000年):リンジー・ウィアー役
- ER緊急救命室(2003~2009年):サマンサ・タガート役
- マッドメン(2013~2015年):シルヴィア・ローゼン役
- ブラッドライン(2015~2017年):メグ・レイバーン役
- デッド・トゥ・ミー(2019~2022年):ジュディ・ヘイル役(エミー賞ノミネート)
映画
- リーガリー・ブロンド(2001年):シャンタル役
- スクービー・ドゥー(2002年)および『スクービー・ドゥー2(2004年):ヴェルマ・ディンクリー役
- ブロークバック・マウンテン(2005年):キャシー役
- グリーンブック(2018年):ドロレス役
- ラ・ヨローナ~泣く女~(2019年):アンナ役(主演)
- アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン(2015年)、『アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年):ローラ・バートン役
- ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年):リラ役(声優)
その他
- マペット・ナウ(2020年):ゲスト出演
- パーソン・オブ・インタレスト(2011年):ゲスト出演
彼女のキャリアは、ティーン向けコメディから社会派ドラマ、ホラー、アクションまで多様なジャンルを網羅しており、カメレオン女優としての評価も高いです。最新の出演作としては、2023年の『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』などがあり、今後も彼女の活躍が期待されています。
まとめ
リンダ・カーデリーニは、幼少期の劇団活動から始まり、ロヨラ・メリーマウント大学での学びを経て、女優として確固たる地位を築きました。『フリークス学園』や『ER緊急救命室』で注目を集め、『デッド・トゥ・ミー』でエミー賞ノミネートを受けるなど、テレビと映画の両方で成功を収めています。私生活では母親としての一面も持ち、家族を大切にしながら多忙なキャリアを維持。彼女の多彩な演技と人間的な魅力は、今後も多くの観客を惹きつけることでしょう。
レビュー 作品の感想や女優への思い