レイチェル・アン・マクアダムス（Rachel Anne McAdams）は、カナダ出身の女優。『ミーン・ガールズ』や『きみに読む物語』でブレイクし、幅広いジャンルで活躍。アカデミー賞やトニー賞にノミネートされ、国際的に高い評価を受ける。
プロフィール
- 名前：レイチェル・マクアダムス（Rache McAdams）
- 出生名：レイチェル・アン・マクアダムス（Rachel Anne McAdams）
- 生年月日：1978年11月17日（46歳）
- 出生地：カナダ・オンタリオ州ロンドン
- 出身校：ヨーク大学（BFA）
- 職業：女優
- 活動期間：2001年〜現在
- パートナー：ジェイミー・リンデン（2016年〜現在）
- 子供：2人
生い立ち・教育
レイチェル・アン・マクアダムスは、1978年11月17日にカナダのオンタリオ州ロンドンで生まれ、近郊のセント・トーマスで育ちました。家族構成は、父親のランス・マクアダムスがトラック運転手、母親のサンドラ・マクアダムスが看護師で、弟のダニエルと妹のケイリーンがいます。家族のルーツはイギリスにあり、伝統的なカナダの労働者階級の家庭で育ちました。幼少期から活発で、バレーボール、バドミントン、サッカーなどのスポーツに親しみ、生徒会活動や課外活動にも積極的に参加していました。また、7歳から演劇に興味を持ち始め、12歳で地元の児童劇団に参加し、演劇フェスティバルでパフォーマンス賞を受賞するなど、早くから才能を発揮しました。
4歳からフィギュアスケートを始め、競技者として活動していましたが、演劇への情熱が強まり、徐々にそちらに傾倒していきました。夏休みにはマクドナルドでアルバイトを経験し、普通のティーンエイジャーとしての生活も送っていました。教育面では、トロントのヨーク大学に進学し、演劇を専攻。2001年に演劇学士（BFA）を取得し、プロの女優としての基礎を固めました。ヨーク大学在学中もサマーキャンプシアターに参加し、13歳の時に初めて舞台経験を積んだことが、彼女のキャリアの原点となりました。
経歴
レイチェル・マクアダムスの俳優としてのキャリアは、1998年にディズニー映画『The Famous Jett Jackson』でデビューしたことから始まりました。その後、カナダのTV番組や映画に出演し、着実に経験を積みました。2002年に公開されたコメディ映画『ホット・チック』でハリウッドに進出し、注目を集めました。この作品でのコミカルな演技が評価され、彼女の名が徐々に知られるようになりました。
2004年はマクアダムスにとって飛躍の年でした。ティーンコメディ『ミーン・ガールズ』で学園の女王レジーナ・ジョージ役を演じ、そのカリスマ性と演技力で一躍スターに。同年、ニコラス・スパークスの小説を原作としたロマンティックドラマ『きみに読む物語』でライアン・ゴズリングと共演し、ヒロインのアリー役で世界的な人気を獲得しました。この作品での感動的なキスシーンは特に話題となり、MTVムービー・アワードのベスト・キス賞を受賞。また、『ミーン・ガールズ』での演技によりブレイクスルー女優賞も受賞し、メディアから「ハリウッドの新星」として称賛されました。
2005年には、『ウェディング・クラッシャーズ』でオーウェン・ウィルソンと共演し、コメディでの軽快な演技を見せました。同年のサスペンス映画『レッド・アイ』では、緊迫感あふれる演技で新たな一面を披露。さらに、『ファミリー・ストーン』では家族ドラマでの繊細な演技が高く評価されました。この時期、彼女はBAFTAのライジングスター賞にもノミネートされ、国際的な注目を集めました。
その後も『きみがぼくを見つけた日』（2009年）、『シャーロック・ホームズ』（2009年）およびその続編『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』（2011年）でアイリーン・アドラー役を演じ、アクションやミステリーにも挑戦。2015年の『スポットライト 世紀のスクープ』では、実在のジャーナリストを演じ、アカデミー賞助演女優賞にノミネートされるなど、演技の幅を広げました。近年では、マーベル映画『ドクター・ストレンジ』（2016年）および『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』（2022年）でクリスティーン・パーマー役を演じ、ブロックバスター映画にも進出。
また、2024年にはブロードウェイの舞台『Mary Jane』に出演し、トニー賞にノミネートされるなど、舞台女優としても活躍しています。
私生活
レイチェル・マクアダムスの私生活は、メディアの注目を集めつつも、比較的プライバシーを守る姿勢を貫いています。2004年の『きみに読む物語』の撮影中に共演者のライアン・ゴズリングと交際を開始。同じカナダ出身で同郷の二人は、撮影当初は衝突もあったものの、役作りを通じて親密になり、2005年から2008年まで交際を続けました。一時期破局したものの復縁し、ファンの間でも話題となりましたが、最終的に破局しました。
その後、2010年から2013年頃まで、映画『ミッドナイト・イン・パリ』で共演したマイケル・シーンと交際。2013年からは映画プロデューサーのパトリック・サンブルックと交際し、2016年にパートナーのジェイミー・リンデン（脚本家）との間に第一子となる息子を出産。さらに、2020年頃に第二子を出産したと報じられていますが、結婚に関しては公に発表していません。
マクアダムスはベジタリアンとして知られ、環境問題にも関心が高いです。友人と共に「green is sexy」というエコロジー関連のウェブサイトを運営し、持続可能なライフスタイルを提唱しています。また、忙しい俳優業の合間にはカナダでの静かな生活を大切にしており、家族との時間を重視している様子がうかがえます。
出演作品
レイチェル・マクアダムスの出演作品は多岐にわたり、コメディ、ドラマ、ロマンス、アクション、サスペンス、舞台と幅広いジャンルを網羅しています。以下は主な出演作品の一部です。
映画
- ホット・チック（2002年）：ハリウッドデビュー作で、コメディでの存在感を示す。
- ミーン・ガールズ（2004年）：レジーナ・ジョージ役でブレイク。
- きみに読む物語（2004年）：アリー役で世界的スターに。MTVムービー・アワード受賞。
- ウェディング・クラッシャーズ（2005年）：ロマンティックコメディでの軽快な演技。
- レッド・アイ（2005年）：サスペンスでの緊張感ある演技。
- ファミリー・ストーン（2005年）：家族ドラマでの繊細な演技。
- きみがぼくを見つけた日（2009年）：SFロマンスでの主演。
- シャーロック・ホームズ（2009年）：アイリーン・アドラー役。
- シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム（2011年）：アイリーン・アドラー役。
- ミッドナイト・イン・パリ（2011年）：ウディ・アレン監督作でカンヌ映画祭オープニング作品。
- アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜（2013年）：ロマンティックコメディのヒロイン。
- スポットライト 世紀のスクープ（2015年）：アカデミー賞助演女優賞ノミネート。
- ドクター・ストレンジ（2016年）：クリスティーン・パーマー役。
- ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス（2022年）：クリスティーン・パーマー役。
- ゲーム・ナイト（2018年）：コメディでの主演。
- ユーロビジョン歌合戦 〜ファイア・サーガ物語〜（2020年）：Netflix映画でのコミカルな演技。
- HERE 時を越えて（公開予定）：トム・ハンクスとの共演作。
舞台
- Mary Jane（2024年）：ブロードウェイデビュー作でトニー賞ノミネート。
小括
マクアダムスは、役柄ごとに異なる魅力を発揮し、コメディからシリアスなドラマまで幅広く対応できる女優として評価されています。特に『ミーン・ガールズ』や『きみに読む物語』でのアイコニックな役柄は、彼女のキャリアを象徴する作品として今も愛されています。
まとめ
レイチェル・マクアダムスは、カナダ出身の多才な女優として、映画や舞台で幅広い役柄を演じ分け、観客を魅了し続けています。幼少期から演劇に情熱を注ぎ、ヨーク大学での学びを経て、ハリウッドでの成功を掴みました。『ミーン・ガールズ』や『きみに読む物語』でのブレイク以降、様々なジャンルで活躍し、アカデミー賞やトニー賞へのノミネートなど、高い評価を受けています。私生活では環境問題への関心や家族との時間を大切にする姿勢が伺え、プライベートとキャリアのバランスを保ちながら活動を続けています。今後も彼女の新たな挑戦と演技に期待が寄せられます。
レビュー 作品の感想や女優への思い