目撃者彼女が見たもの

原題：Eyewitness
製作国：カナダ
公開年：2017年
上映時間：87分
製作会社：ダロ・フィルム・ディストリビューション
配給会社：ライフタイム・ムービー・ネットワーク、ダロ・フィルム・ディストリビューション、リール・ワールド・マネージメント
撮影地：カナダ、オンタリオ州オタワ
キーワード：婚約者、実業家、弁護士、目撃者、証言者、庭師、脱獄

予告編はこちら。

Eyewitness (2016) - Trailer

Alternative title: Trapped by my Father's KillerDirected by: Andrew C. ErinYear: 2016Country: USAGenre(s): Female Thrill...

見どころ

実業家の父と婚約者を殺害された主人公の証言により殺人犯として逮捕された庭師の男が、執念で真実を明らかに。
推理を楽しむとともに主人公の心境の変化に注目。

あらすじ

ダイアナは5年前に自宅豪邸のガレージで実業家の父と婚約者を殺されました。いまだ立ち直れずに孤独に暮らしているダイアナに、弟夫婦や弁護士は家の売却を勧めます。そんななか、服役中だった庭師のルイスが脱獄したとの一報が入ります…。

ファム・ファタル

リンディ・ブース主演。5年前に自宅豪邸のガレージで実業家の父と婚約者を殺されたダイアナ・ラトリッジというキャラクター。

この設定上、元気のない受け身な女性を演じていますが、随所に見せる笑顔が可愛いです。目撃者という役柄も関わって、彼女の大きな目が印象的でした。

感想

二重殺人の濡れ衣を着せられ、不当に投獄されたと思われる脱獄囚が復讐を企てるという、ときにサスペンスフルですが、しばしば予測可能な犯罪スリラー。残念ながら、ほとんどの視聴者は、ある場面で謎の答えがあまりにも大胆に予告されていることに気づくでしょう。ただ、最終的なクライマックスが少々繰り返しになったとしても、そこにたどり着くまではいくらか楽しい出来栄え。

リンディ・ブースとクレイグ・オレイニクが演じる中心人物は少々不揃いですが、その理由は作為的で単純なあらすじに機能的な欠点があるように思えます。同様に、オレイニク演じる主人公は、娘が養子に出される前に謎を解かなければならないという時間的なプレッシャーも弱いもの。

技術的にはテレムービーとしては上出来ですが、脇役の演技が少々陳腐で、凝ったあらすじがなく、上映時間を長くするために不必要な水増しが使われています。時折、緊迫感がありながらも非常に予測しやすいデスクトップ・ミステリーは、あまりにもきれいにまとまりすぎていて、結末に少し物足りなさを感じるかもしれません。

解説

（ネタバレあり）

ダイアナ・ラトリッジ（演：リンディ・ブース）は、5年前に裕福な実業家の父マックス・ラトリッジと婚約者ブライアン・ターナー（マックスの弟子）が実家のガレージで起こされた二重殺人事件から精神的に立ち直れないでいます。他の証拠に加えて、この殺人事件で実刑判決を受けた服役中の庭師ルイス・アレンを有罪にしたのは、おもにダイアナの証言でした。ダイアナは父とブライアンとのつながりを求めて、孤立した広大な家に今もひとりで住んでいます。マックスの事業を引き継ぐのは理にかなったことですが、対応しきれずに仕事を休んでいます。彼女の最大の支えは、ナイトクラブを経営する兄クリス・ラトリッジ、クリスの妻トゥルーディ・ラトリッジ、そして殺人事件後に交際をはじめた家族の弁護士マーティン・ローリング。彼女が人生を前に進めるよう、弁護士マーティンと、半分オーナーである兄クリスは、ダイアナに家を売るよう説得しようとしています。ダイアナは、庭師ルイスが刑務所から脱獄したことで、再び殺人事件を思い出してしまいます。ルイスは気づかれることなく家に忍び込み、ダイアナを人質に取ります。ところが、彼はダイアナを殺したいとか、彼女に復讐したいとかではなく、真犯人を見つける手助けをさせたいようです。もしルイスが彼女に危害を加えるつもりがなく、殺人を犯していないことを納得させることができたとしたら、警察やラトリッジ家に近い人物で、より大きな動機をもっている真犯人を探すことになり、ルイスを追う者たちから逃げながら、まだ家に残っている証拠品を調べることとなります。

キャスト

登場人物	出演者
ダイアナ・ラトリッジ	リンディ・ブース
ルイス・アレン	クレイグ・オレジニック
クリス・ラトリッジ	ジョン・マクラーレン
トゥルーディ・ラトリッジ	アレクシス・メイトランド
マーティン・ローリング	トマス・チョバネック
ブライアン・ターナー	マイク・タープ
マックス・ラトリッジ	リチャード・ナッシュ
オフィサー・ヘイズ	ショーン・タッカー
レイチェル・アレン	ジャスミン＝パリス・スマイリー
ニュース・キャスター	キャサリン・ダインズ
ニュースレポーター	マイケル・マンシーニ

リンディ・ブース

リンディ・ブースはカナダの女優。キュートな顔立ちで、いつかファム・ファタルな役柄に出演してほしいと思っていたら、依然、キュートなままです…。「ドーン・オブ・ザ・デッド」で演じたブルネット女子のコールは、なんと生き延びた4名の一人。

スタッフ

監督	アンドリュー・C・エリン
衣装デザイン	アンディ・テイト
日替わり衣装助手	ヘレン・レインバード
メイクアップ主任	アンナ・デッラ・ザッツェラ
日替わりメイクアップ	レイチェル・ワイス
日替わりメイクアップ助手	アンソニア・ベジデ
ヘアスタイリスト主任	ジェニファー・ヒーニー