ジェイミー・キング(Jaime King)は米国ネブラスカ州出身の女優・モデル。『ハート・オブ・ディキシー』や『シン・シティ』シリーズで知られ、14歳でモデルとしてデビュー後、映画やテレビで活躍。困難な過去を乗り越え、慈善活動にも尽力。
プロフィール
- ジェイミー・キング(Jaime King)
- 生年月日:1979年4月23日(46歳)
- 出生地:米国ネブラスカ州オマハ
- 国籍:米国
- 職業:女優
- 活動期間:1993年〜
- 配偶者:カイル・ニューマン(2007年〜)
- SNSサイト:Instagram
生い立ち・教育
ジェイミー・キングは、1979年4月23日、米国ネブラスカ州オマハの郊外で生まれました。父親ロバート・キングと、元ビューティークイーンの母親ナンシー・キングの間に生まれ、姉サンディ、兄バリー、弟ロバート(ロビー)とともに育ちました。彼女の名前は、1970年代のTV番組『バイオニック・ジェミー』の主人公ジェイミー・ソマーズにちなんで名付けられました。両親は1994年に離婚し、ジェイミーは家庭環境の変化を経験しました。
教育面では、オマハのウェストサイド高校に通いましたが、モデルとしてのキャリアを追求するため、1995年に16歳で高校を中退。その後、ニューヨーク市でモデル活動を始めるにあたり、ナンシー・バウンズのモデルスクールに通い、ファッション業界の基礎を学びました。その後、ネブラスカ大学のホームスタディプログラムに登録し、学業を継続しました。このプログラムを通じて、彼女はモデル業と教育を両立させ、自己成長を重ねました。
経歴
ジェイミー・キングのキャリアは、14歳の1993年、ナンシー・バウンズのモデルスクールでの卒業ファッションショーでモデルエージェントのマイケル・フルティに発見されたことから始まりました。彼女は「ジェイミー」という名前が別のモデル、ジェイミー・リシャールと重複していたため、幼少期のニックネーム「ジェームズ・キング」を使用して活動を開始。15歳の時には『ヴォーグ』、『マドモアゼル』、『ハーパース・バザー』などの一流ファッション誌に登場し、シャネルやクリスチャン・ディオールといったトップデザイナーのランウェイを歩きました。この時期、彼女はファッション業界で急速に名を上げましたが、若くして成功を収めた一方で、モデルの世界のプレッシャーからヘロイン依存に陥り、深刻な試練を経験しました。1997年、恋人だったファッション写真家デヴィッド・ソレンティのヘロイン過剰摂取による死をきっかけに、キングは19歳でリハビリ施設に入り、依存症を克服しました。
1998年から女優業に進出し、最初は小さな役で映画に出演。2001年の『パール・ハーバー』で看護師ベティ・バイヤー役を演じ、注目を集めました。この作品が彼女の初のメジャーな映画出演となり、以降、女優としてのキャリアを本格化。2003年には『ブレットプルーフ・モンク』で初の主演を務め、アクション映画での存在感を示しました。特に2005年の『シン・シティ』では双子のファム・ファタル、ゴールディとウェンディを演じ、批評家から高い評価を受け、カルトクラシックとしての地位を確立。その後も『ホワイト・チックス』(2004年)、『マイ・ブラッディ・バレンタイン 3D』(2009年)、『シン・シティ 復讐の女神』(2014年)、『オーシャンズ8』(2018年)、『ライツ・アウト』(2024年)など、多様なジャンルの映画に出演し、幅広い演技力を発揮しました。
TV番組では、2011年から2015年まで放送された『ハート・オブ・ディキシー』でレモン・ブリーランド役を演じ、コミカルかつ魅力的なキャラクターで人気を博しました。また、『ブラック・サマー』(2019年~2021年)ではサバイバル・ドラマの主演を務め、ゾンビ apocalypse でのタフな役柄を好演。声優としても『スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ』で複数のキャラクターを演じ、多才ぶりを示しました。
キングは監督としても活動し、短編映画『The Break In』やオンライン映画製作コンテスト『The Cube』の第一幕を手がけるなど、クリエイティブな才能を発揮しています。
私生活
ジェイミー・キングの私生活は、喜びと挑戦に満ちています。2005年、映画『ファンボーイズ』のセットで監督カイル・ニューマンと出会い、2007年11月23日にロサンゼルスのグレイストーン・マンションで結婚。2人の間には2013年に長男ジェームズ・ナイト・ニューマン、2015年に次男レオ・テムズ・ニューマンが生まれました。レオの名付け親は歌手テイラー・スウィフト、ジェームズの名付け親は女優ジェシカ・アルバです。のち、2020年にキングはニューマンとの離婚を申請し、一時的な接近禁止命令を求めました。離婚は2023年に成立し、2人の息子の親権を巡る争いも解決に至りました。
キングは不妊症との闘いについても公に語っており、子宮内膜症や多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)に8年間悩まされ、5回の流産、1回の異所性妊娠、26回の人工授精、5回の体外受精を経験。9人目の医師ランディ・ハリス博士による診断で命を救われ、子どもを授かることができました。この経験を公表することで、不妊に悩む人々への支援と啓発に努めています。
また、キングは慈善活動にも積極的で、アメリカ癌学会やセント・ジュード小児研究病院を支援。過去の薬物依存や健康問題を乗り越えた経験から、回復と希望のメッセージを発信し続けています。
出演作品
以下はジェイミー・キングの代表的な出演作品です。
映画
- パール・ハーバー(2001年):看護師ベティ・バイヤー役
- ブレットプルーフ・モンク(2003年):ジェイド役(主演)
- ホワイト・チックス(2004年):ヘザー・ヴァンダーゲルド役
- シン・シティ(2005年):ゴールディ/ウェンディ役
- マイ・ブラッディ・バレンタイン 3D(2009年):サラ・パーマー役
- ウェイティング・フォー・フォーエバー(2010年):スーザン・ドナー役
- ザ・パードン(2013年):トニ・ジョー・ヘンリー役
- シン・シティ 復讐の女神(2014年):ゴールディ/ウェンディ役
- オーシャンズ8(2018年):本人役(カメオ)
- ライツ・アウト(2024年):ナンシー役
TV
- ハート・オブ・ディキシー(2011年~2015年):レモン・ブリーランド役
- ブラック・サマー(2019年~2021年):ローズ役
- スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ(2008年~2020年):オーラ・シン役ほか(声優)
- マイ・ジェネレーション(2010年):ジャクリーン役
- ザ・ミストルトー・プロミス(2016年):エリス役(テレビ映画)
その他
- インキュバスのミュージックビデオ「Wish You Were Here」(2001年)
- 短編映画『The Break In』(監督として)
まとめ
ジェイミー・キングは、モデルから女優への転身を成功させ、多様な役柄で観客を魅了してきました。困難な過去や健康問題を乗り越え、家族や慈善活動にも情熱を注ぐ彼女の姿勢は、多くの人々に影響を与えています。2025年現在、45歳のキングは、女優としてのキャリアをさらに広げ、新たなプロジェクトにも挑戦し続けています。
レビュー 作品の感想や女優への思い