トーマシン・ハーコート・マッケンジーはニュージーランドの女優。
2014年に『ホビット 決戦のゆくえ』で脇役を演じた後、デブラ・グラニク監督のドラマ映画『Leave No Trace』で孤独に生きる少女を演じました。
ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞のブレイクスルー・パフォーマンス賞を受賞したことで批評家から注目を浴びるようになりました。
トーマシン・マッケンジー
- 名前:トーマシン・マッケンジー
- 本名:トマシン・ハーコート・マッケンジー
- アルファベット表記:Thomasin Harcourt McKenzie
- 出生地:ニュージーランド、ウェリントン
- 職業:女優
- 活動期間:2012年~現在
- 母親:ミランダ・ハーコート
- 親戚:ケイト・ハーコート(母方の祖母)
- Instagram:Thomasin Harcourt McKenzie
トーマシン・マッケンジーは2019年も時代劇映画『ザ・キング』と『トゥルー・ヒストリー・オブ・ザ・ケリー・ギャング』で脇役を演じ、風刺映画『ジョジョ・ラビット』でユダヤ人の少女を演じて知名度を上げました。
2021年には、M・ナイト・シャマラン監督のスリラー映画『オールド』とエドガー・ライト監督のサイコホラー映画『ラスト・ナイト・イン・ソーホー』に主演し、ジェーン・カンピオン監督の西部劇映画『パワー・オブ・ザ・ドッグ』に出演。
その後、スリラー映画『アイリーン』でタイトルロールを演じています。
生い立ち
トーマシン・マッケンジーはニュージーランドのウェリントンで生まれ育ち、サミュエル・マースデン・カレッジ・スクールで中等教育を修了し、2018年に卒業しました。
両親は女優で演技コーチのデイム・ミランダ・ハーコートと映画監督のスチュアート・マッケンジー。
女優のデイム・ケイト・ハーコートと、ウェリントンで不動産会社ハーコート・インターナショナルを設立したピーター・ハーコートの孫娘です。
兄にピーター・マッケンジー、妹に女優のダヴィダ・マッケンジーがいます。
経歴
トーマシン・マッケンジーは、映画『エグジスタンス』(2012年)で兄と共演し、TV映画『Consent: The Louise Nicholas Story』(2014年)でティーンエイジャーのルイーズ・ニコラスを演じました。
2015年にはソープオペラ『ショートランド・ストリート』でピクシー・ハンナを演じ、翌2016年には、子ども向けコメディ・ウェブシリーズ『Lucy Lewis Can’t Lose』で主人公を演じました。
そして、デブラ・グラニク監督の『Leave No Trace』(2018年)で戦争帰還兵の娘を演じ、注目を集めました。彼女の演技は批評家から絶賛され、ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞のブレイクスルー・パフォーマンス賞を受賞。
2019年、トーマシンはティモシー・シャラメ、ジョエル・エドガートン、ロバート・パティンソンらと共演するNetflixの『The King』にデンマーク王妃フィリッパ役でアンサンブルキャストとして参加。
続いて、タイカ・ワイティティ監督の風刺コメディドラマ『ジョジョ・ラビット』(2019年)で、タイトルキャラクターの家に隠れるユダヤ人の少女役を演じ、批評家チョイス・ムービー・アワードで若手女優賞にノミネートされました。
2018年8月、『トップガン マーヴェリック』に出演するも、『ロスト・ガールズ』(2020年)への出演が決まったため、降板。
2021年、彼女はM・ナイト・シャマラン監督のスリラー映画『Old』に出演し、エドガー・ライト監督のサイコホラー映画『ラストナイト・イン・ソーホー』では主役を演じ、アーニャ・テイラー=ジョイと共演しました。
同2021年、ジョン・クロウリーがケイト・アトキンソンの小説『Life After Life』をBBC Twoでテレビドラマ化する作品に参加し、2022年に初放送されました。
2023年、トーマシンはケン・リュウの一連の短編小説をSFドラマ化した『Pantheon』の第2シーズンのメインキャストに加わり、U.I.(アップロードされた知性)から生まれた初のC.I.(計算知能)であるMISTの声を演じました。
同2023年、ウィリアム・オールドロイド監督のサイコスリラー『アイリーン』で主役を演じ、アン・ハサウェイの相手役を務ました。また、オリヴィア・ワイルドの『パーフェクト』ではアメリカの体操選手ケリー・ストラッグを演じました。
2024年公開予定の映画、世界初の体外受精児の実話を描いた『Joy』の主役に抜擢されました。
また、2023年5月、モナ・ファストヴォルド監督のサイコホラー『Self-Portrait』の主役に抜擢されました。
同5月、トーマシンはアンドリュー・ニッコル監督の実写アニメ映画『I, Object』に参加。9月、コメディアンのジミー・カーが脚本を手掛けるジム・オハンロンのイギリスの時代劇コメディ『ファッカム・ホール』に参加。
私生活
2017年3月、トーマシン・マッケンジーはニュージーランドのウェリントンに住んでいました。2023年6月、イギリスのロンドンへ移住。
フィルモグラフィ
日本語以外の題名表記は原題または英題です。
映画
公開年 | 題名 | 配役 |
TBA | Joy | ジーン・パーディ |
TBA | Fackham Hall | |
TBA | I, Object | |
2023 | アイリーン | アイリーン・ダンロップ |
2021 | ドライビング・バニー | トーニャ |
2021 | オールド | マドックス・カッパ(16歳) |
2021 | ラストナイト・イン・ソーホー | エロイーズ・エリー・ターナー |
2021 | パワー・オブ・ザ・ドッグ | ローラ |
2020 | ロストガールズ | シェール・ギルバート |
2019 | キング | デンマーク女王フィリッパ |
2019 | ジョジョ・ラビット | エルザ・コア |
2019 | トゥルー・ヒストリー・オブ・ザ・ケリー・ギャング | メアリー |
2018 | 足跡はかき消して | トム |
2017 | The Changeover | ローズ・キートン |
2014 | ホビット 決戦のゆくえ | アストリッド |
2012 | Existence | スクラップ |
TV映画・TVドラマ
公開年 | 題名 | 配役 |
TBA | Gossamer | |
2023 | Totally Completely Fine | ビビアン・カニンガム |
2023 | Pantheon | ミスト(声) |
2022 | Life After Life | アーシュラ・トッド |
2017 | The Cul De Sac | ウィラ |
2016 | Bright Summer Night | ペトラ・クィンス |
2016 | Jean | ヤング・ジーン |
2016 | Lucy Lewis Can’t Lose | ルーシー・ルイス |
2015-2020 | Shortland Street | ピクシー・ハンナ |
2015 | End of Term | アナベル |
2014 | Consent: The Louise Nicholas Story | ヤング・ルイーズ |
受賞
年 | 賞 | 部門 | 対象作品 | 結果 |
2023 | クロトルディス賞 | 助演女優賞 | ドライビングバニー | ノミネート |
2022 | ハワイ映画批評家協会 | 最優秀女優賞 | ラストナイト・イン・ソーホー | ノミネート |
2020 | 批評家チョイス映画賞 | 若手男優・女優賞 | ジョジョ・ラビット | ノミネート |
2020 | ハリウッド映画批評家協会 | 23歳以下最優秀女優賞 | ジョジョ・ラビット | ノミネート |
2020 | ミュージック・シティ映画批評家協会 | 若手女優賞 | ジョジョ・ラビット | ノミネート |
2020 | ウィメンズ・イメージ・ネットワーク賞 | 長編映画主演女優賞 | ジョジョ・ラビット | ノミネート |
2019 | 女性映画ジャーナリスト連盟 | 助演女優賞 | 足跡はかき消して | ノミネート |
2019 | 女性映画ジャーナリスト連盟 | ブレイクスルー賞 | 足跡はかき消して | 受賞 |
2019 | クロトルディス賞 | 最優秀女優賞 | 足跡はかき消して | ノミネート |
2019 | コロンバス映画批評家協会 | 最優秀女優賞 | 足跡はかき消して | ノミネート |
2019 | 批評家チョイス映画賞 | 若手男優・女優賞 | 足跡はかき消して | ノミネート |
2019 | デンバー映画批評家協会 | 助演女優賞 | 足跡はかき消して | ノミネート |
2019 | ジョージア映画批評家協会 | 助演女優賞 | 足跡はかき消して | ノミネート |
2019 | ジョージア映画批評家協会 | ブレイクスルー賞 | 足跡はかき消して | ノミネート |
2019 | インディペンデント・スピリット賞 | 最優秀助演女性賞 | 足跡はかき消して | ノミネート |
2019 | インディアナ映画ジャーナリスト協会 | 助演女優賞 | ジョジョ・ラビット | ノミネート |
2019 | ミュージック・シティ映画批評家協会 | 最優秀若手女優賞 | 足跡はかき消して | ノミネート |
2019 | オンライン映画テレビ協会 | 最優秀若手演技賞 | 足跡はかき消して | ノミネート |
2019 | オンライン映画テレビ協会 | 最優秀女性ブレイクスルー賞 | 足跡はかき消して | ノミネート |
2019 | フィラデルフィア映画批評家協会 | 最優秀ブレイクスルー演技賞 | ジョジョ・ラビット | 準グランプリ |
2019 | フェニックス批評家協会 | 最優秀助演女優賞 | ジョジョ・ラビット | 受賞 |
2019 | サンディエゴ映画批評家協会 | 最優秀助演女優賞 | ジョジョ・ラビット | ノミネート |
2019 | シアトル映画批評家協会 | 最優秀若手演技賞 | ジョジョ・ラビット | 受賞 |
2019 | ワシントンD.C.地区映画批評家協会 | 最優秀ユース・パフォーマンス賞 | ジョジョ・ラビット | ノミネート |
2018 | シカゴ映画批評家協会 | 最も期待されるパフォーマー | 足跡はかき消して | ノミネート |
2018 | デトロイト映画批評家協会 | 最優秀助演女優賞 | 足跡はかき消して | ノミネート |
2018 | ダブリン映画批評家協会 | 最優秀女優賞 | 足跡はかき消して | ノミネート |
2018 | フロリダ映画批評家協会 | ポーリン・カエル・ブレイクアウト賞 | 足跡はかき消して | 準グランプリ |
2018 | ゴッサム・自主映画賞 | ブレイクスルー男優賞 | 足跡はかき消して | ノミネート |
2018 | グレーター・ウエスタン・ニューヨーク映画批評家協会 | 最優秀デビュー演技賞 | 足跡はかき消して | ノミネート |
2018 | インディアナ映画ジャーナリスト協会 | 最優秀女優賞 | 足跡はかき消して | ノミネート |
2018 | インディアナ映画ジャーナリスト協会 | ブレイクアウト・オブ・ザ・イヤー | 足跡はかき消して | ノミネート |
2018 | インディ・ワイヤー批評家投票 | 最優秀助演女優賞 | 足跡はかき消して | ノミネート |
2018 | カンザスシティ映画批評家協会 | 助演女優賞 | 足跡はかき消して | ノミネート |
2018 | ロサンゼルス・オンライン映画批評家協会 | 23歳以下最優秀女優賞 | 足跡はかき消して | ノミネート |
2018 | ナショナル・ボード・オブ・レビュー | 最優秀ブレイクスルー演技賞 | 足跡はかき消して | 受賞 |
2018 | オンライン女性映画批評家協会 | 最優秀助演女性賞 | 足跡はかき消して | ノミネート |
2018 | オンライン女性映画批評家協会 | 最優秀ブレイクスルー演技賞 | 足跡はかき消して | ノミネート |
2018 | オンライン映画批評家協会 | 助演女優賞 | 足跡はかき消して | ノミネート |
2018 | サンディエゴ映画批評家協会 | 最優秀助演女優賞 | 足跡はかき消して | ノミネート |
2018 | サンディエゴ映画批評家協会 | 最優秀ブレイクスルー・アーティスト賞 | 足跡はかき消して | 受賞 |
2018 | サンフランシスコ映画批評家協会 | 最優秀助演女優賞 | 足跡はかき消して | ノミネート |
2018 | シアトル映画批評家協会 | 最優秀若手演技賞 | 足跡はかき消して | ノミネート |
2018 | シアトル国際映画祭 | 最優秀女優賞 | 足跡はかき消して | ノミネート |
2018 | ワシントンD.C.エリア映画批評家協会 | 最優秀若手演技賞 | 足跡はかき消して | ノミネート |
2018 | 女性映画批評家サークル | 最優秀若手女優賞 | 足跡はかき消して | ノミネート |
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