幸せになるのは私。新婚カップルが陥った破局の危機。サイコパスな妄想女性の欲望と狂気が爆発するサイコホラー。
『ウェディング・ストーカー 暴走した女』はデヴィッド・ラングロワが監督し、ケン・サンダース、ダニエル・ウェスト、ブライアン・ディックが共同脚本を行なった2017年カナダのサイコスリラー映画。主演にヘザー・エリザベス・モリス、フィオナ・ヴルーム、ジェイソン・セルマク。結婚式にむけてウェディングドレスを縫ってもらった女性が、ドレスをつくった女性から結婚式を狙われる筋書き。
ウェディング・ストーカー 暴走した女
- 原題:Psycho Wedding Crasher
- 公開年:2017年
- 製作国:カナダ
- 撮影地:カナダ、ブリティッシュコロンビア州バンクーバー
- 撮影期間:2016年11月14日~2016年11月30日
- 上映時間:91分
- 製作会社:リール・ワン・エンターテイメント、ペンダーストリート・ピクチャーズ 4
- 配給会社:ライフタイム・テレビジョン、リール・ワン・エンターテインメント、リール・ワン・インターナショナル
予告編はこちら。
あらすじ
家族や友人に囲まれて、愛を誓いあう新郎グレンと新婦マーシー。結婚式場で二人をじっと見詰める1人の女性がいます。後日、マーシーはジムで、彼女のウェディングドレスを縫ったという女性ジェナと出会います。ジェナは自分もいつか理想の男性とすてきな式を挙げたいと言いました…。
見どころ
- 原題はストーカーではなくクラッシャー。これはこれで怖い。
- ヘザー・エリザベス・モリス演じるジェナ・クラヴィッツがなかなか陰気。
- 完全な妄想世界を展開させるために、ジェナはアンティークな足踏式ミシンを使ってドレスを作成。
- ドレス自作は古き女性像とはいえ、ここだけ見れば、かつて多くの女性が憧れた一面を描いていて、癒される側面も。
感想
ヘザー・モリスが演じるジェナのサイコ風ビジュアルが様になっていて、リール・ワン・エンターテイメント系列の作品では珍しく怖かったです。
ウェディングドレス店を経営する意地悪な叔母と暮らす少女が、自分たちがデザインした結婚式の新郎を妄想します。死体もそこそこ出てくる本作は、テンポが速く捻りの効いた楽しい作品。サイコという視点が妄想と現実をうまく融合させています。彼女が執着するカップルの人生にどう入り込んでいくのか、見ていて楽しい。
ファム・ファタル
フィオナ・ブルーム演じるマーシ・ベルはあっさりメイクでキュートな女性。ウェディングドレスが映えていました。結婚式前後の場面なので、マーシはかなり元気で明るい女性。
もしこの元気なエネルギーを悪役や惑わせ役に転化させたら、抜群のファム・ファタルになるんじゃないかと感じました。フィオナのファム・ファタル役を期待します♪
解説
(ネタバレ注意)
マーシ・ベルとグレン・クーパーは小さな結婚式を挙げたばかり。出席を渋っているのはマーシの母キャシー・ベルで、彼女が渋る理由は、彼女の夫(マーシの父)が結婚生活のほとんどを不貞行為に費やしていたたえ、もはやこの結婚制度を信じていないからにほかなりません。
イベントの忙しさに紛れて、マーシもグレンも、披露宴に乱入してきた若い女性に気づきません。マーシにウエディングドレスを作ってくれたデイジーのウエディング・コーナーで働く女性だと気づくかもしれないが、おそらく気づかれません。
その女性はジェナ・クラヴィッツといい、経営者デイジーの姪。ジェナは両親を別々の事件で亡くした後、父方のデイジー叔母のもとで育ちました。デイジーは事あるごとにジェナと母親を売春婦と罵り、ジェナ自身には妄想癖があり、自分が人生で本当に望むものは何なのかをよく空想しています。デイジーは彼女の頭に、自分は無価値であり友人であれ恋人であれ誰も自分を欲しがらないと植え付けてきたのでした。
ついにブチ切れたジェナは、グレンの付添人である女たらしのスコット・ハリソンや、10年前に短期間だけグレンと付き合っていたマーシの付添人チェルシー・アレンなど、ありとあらゆる人物を使ってグレンを手に入れようと具体策を講じます。ジェナの精神状態が悪化すればするほど、グレンを含め全員が危険にさらされていきます。
キャスト
配役 | 出演者 |
---|---|
ジェナ・クラヴィッツ | ヘザー・エリザベス・モリス |
マーシ・ベル | フィオナ・ブルーム |
グレン・クーパー | ジェイソン・セルマク |
デイジーおばさん | ジョーン・ヴァン・アーク |
スコット・ハリソン | ロバート・サルバドール |
チェルシー・アレン | ポーラ・ジロデイ |
モレノ刑事 | ダグ・エイブラハムズ |
説教師 | ポール・デュシャール |
写真家 | アレクシス・ケドナウ |
ドライバー | サンドラ・ティムス |
キャシー・ベル | エリザベス・マクラフリン |
スタッフ
監督 | デイビット・ラングロワ |
脚本 | J・ブライアン・ディック |
プロダクション・デザイン | モー・カーティン |
衣装デザイン | ヤナ・コンテフト |
メイクアップ主任 | ケイリー・グリスト |
ヘアスタイル主任 | アシュリー・ピルキー |
セット・スーパーバイザー | アルファラム |
トラック衣装 | メランニ・ゴレ |
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