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聖女伝説

「見どころ」にPR表現を含みます。

「蘇る金狼」の村川透監督が郷ひろみ主演で描いたピカレスクロマン。

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聖女伝説

予告編はこちら。

  • 原題:聖女伝説
  • 製作国:日本国
  • 公開年:1985年
  • 上映時間:122分
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見どころ

郷ひろみがトップアイドルのイメージを払拭するアウトロー役に挑み、大人の男の魅力を発揮したハードボイルド作品。「ある愛の詩」のフランシス・レイが音楽を担当。

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あらすじ

2人の人間を殺し、7年の刑務所暮らしを終えて出所した早瀬俊夫は、高級クラブを経営する市川多恵子と出会い、彼女の店のバーテン兼用心棒に。俊夫は自らの野望を一つずつ達成していきますが、成功を目前にして運命の歯車が狂いはじめました…。

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ファム・ファタル

本作のファム・ファタルは岩下志麻が演じる市川多恵子。

各場面ごとに解説していきます。

クラブのファム・ファタル

岩下志麻の役柄はクラブ宵待草の四十路ママ、市川多恵子。

多恵子はそこそこ大きいビルを所有しています。映画ではビル転売に絡めた紛争が一つの主題になっていますが、男たちが暴れてるだけなので、ここでは割愛。

クラブ店内では濃厚なメイクをした志麻ちゃんを拝めます。

バーテンを解雇して新しいバーテン(郷ひろみ)を雇います。

新しいバーテンは志麻ちゃんに送ってもらいながら仕事をスタート。

採用が決まった日に志麻ちゃんと一緒の帰宅途中で肉体関係を迫ります。そして、車内では志麻ちゃんの白色ドレスが開けて、黒色のガーターストッキングがちらっと見えました。

志麻ちゃんはバーテンに、人が見ているから迫るのをやめろと言ったところ、バーテンは見ていなければいいのだなと言ってさらに踏み込む始末。志麻ちゃんは結局は許諾してマンションへ連れ込みました。

自宅のファム・ファタル

たびたび岩下志麻の喫煙場面が見られます。

自宅にいるとメイクは薄いのでクールなお顔を拝見できます。

ベッドシーンは激しくありませんが、志麻ちゃんの観音顔を拝める場面も出現。

なむ
なむ

つまり、多恵子の自宅では熟女の志麻ちゃんのラフな姿をたっぷり味わえるわけです。

初夜の翌朝、二人で朝食を食べているときに志麻ちゃんがラフに胡坐をかいているのですが、この姿が水商売のママの朝らしくて素敵。バーテンをからかって高笑いするところも彼女らしくて面白いです。

刑務所から出てきた新バーテンと朝だけの生活を続けながら、志麻しまちゃんは恋人っぽい面をみせたり、お母さんっぽい面をみせたり。

商売には男時と女時があると志麻ちゃん。

営業のファム・ファタル

代議士とホテルで密会する時に志麻ちゃんは白色のファーコートを羽織って、黒色レースの手袋。さらに、真珠のネックレス、同玉のイヤリングをぶら下げ。メイクはそこそこ濃くてリップは赤色、髪色は黒色で長さはミドル。

ストレートパーマを当ててるからか、代議士との密会という設定だからか、妙にクールなエロさを感じます。

ビルオーナーのファム・ファタル

ビルの転売を巡って関係団体と交渉する場面がしばしば出てきます。ここでも喫煙姿が見られます。

基本的にメイクは営業時と同じ濃さ。

死亡?

ビル転売紛争のなか、結局、市川妙子は開始から1時間38分頃、脚をズタボロにされ殺害されました。

と思いきや、まさに 終盤で松葉杖をついて復活。劇中時間では1年が経ったところ。

BAR多恵子

どうやら復活後に小規模のお店を営んでいます。

怪我あがりの設定でやつれた表情。

薄化粧ですが、アイラインだけは少し濃いめに塗っていて力強い目線、声も張りがあります。

カウンター内で薄いメイクのまま煙草を吹かしてる場面が素敵でした。

服装は黒色のコートに黒色のストッキングとパンプス。

インテリアはグレーで小物を壁棚に並べているところが可愛い感じ。

最後は自分を裏切った男を射殺して〆。

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女優の活躍

『聖女伝説』(1985年公開)は、村川透監督によるハードボイルド映画で、郷ひろみと岩下志麻が主演を務めた作品です。この映画は、刑務所を出所した男が裏社会でのし上がっていく姿を描いたピカレスク・ロマンであり、両主演俳優の演技が注目を集めました。特に、岩下志麻の存在感と演技力は作品に深い印象を与え、彼女のキャリアにおける重要な一ページとなっています。以下では、本作における岩下志麻をはじめとする女優たちの活躍について、丁寧にご紹介いたします。

岩下志麻の活躍

岩下志麻は、本作で銀座の高級クラブを経営する妖艶な女性、市川多恵子を演じました。彼女の役柄は、主人公・早瀬俊夫(郷ひろみ)と出会い、彼の野望と情熱に翻弄されながらも、独自の魅力と強さで物語に大きな影響を与えるキャラクターです。岩下は、1941年生まれの日本を代表する女優で、松竹の看板女優として長年にわたり活躍。『秋日和』(1960年)で小津安二郎監督に見出され、「10年に1人の逸材」と称された彼女は、本作でもその評価に違わぬ演技を見せました。

市川多恵子は、優雅でありながら裏社会と繋がる複雑な女性像です。岩下は、この役を単なる「魔性の女」としてではなく、深い感情と知性を持つ人物として体現。彼女の登場シーンでは、銀座のクラブを舞台にした華やかな雰囲気と、どこか冷ややかな眼差しが印象的で、観客を引き込む力がありました。特に、郷ひろみ演じる俊夫との情熱的なシーンでは、岩下の繊細かつ大胆な演技が光ります。これらのシーンは当時話題となり、彼女の表現力が映画のハードボイルドなトーンに情感を加えました。

岩下の演技は、衣装や立ち振る舞いにも細やかなこだわりが見られました。『極道の妻たち』シリーズでの衣装へのこだわりが知られていますが、本作でも彼女の着物やドレスの選び方が、キャラクターの気品と妖艶さを際立たせています。 共演者やスタッフとの協働を通じて、作品全体の質を高める姿勢も、彼女のプロフェッショナリズムを示しています。

小野みゆきの活躍

もう一人の重要な女優として、小野みゆきが本作で年下の女性役を演じました。彼女のキャラクターは、俊夫の野望と葛藤に絡む重要な存在で、岩下演じる多恵子とは対照的な若さと純粋さを持ち合わせています。小野は、1980年代に活躍した女優で、本作では大胆なシーンにも挑戦。その演技は、郷ひろみとの化学反応を生み、物語に若々しいエネルギーを注入しました。

小野の役柄は、俊夫のアウトローな人生に一時的な安らぎを与える存在として描かれ、彼女の清純なイメージが物語の暗いトーンにコントラストをもたらしました。特に、フランスでのシーンでは、彼女の自然体な演技が作品に明るさをもたらし、観客に新鮮な印象を与えました。 彼女の出演は、岩下の重厚な演技とバランスを取り、物語の多面性を強調する役割を果たしました。

全体的な女優の貢献

『聖女伝説』は、岩下志麻と小野みゆきの女優としての異なる魅力が融合し、作品に深みを与えました。岩下の貫禄ある演技は、裏社会の冷酷さと情熱を象徴する市川多恵子を通じて、物語の重厚感を支えました。一方、小野の若々しさは、主人公の人間的な側面を引き出し、観客に感情移入の余地を提供。両者の対比が、映画のテーマである野望と破滅を効果的に描き出しています。

さらに、岩下の長年にわたるキャリアと経験が、若手俳優たちに影響を与えたことも見逃せません。彼女のプロフェッショナルな姿勢は、共演者やスタッフにも刺激を与え、作品全体の完成度を高めました。 本作は、郷ひろみのアイドルからの脱皮を印象づけた作品としても知られていますが、岩下の存在感がその成功に大きく寄与したことは間違いありません。

まとめ

『聖女伝説』における岩下志麻と小野みゆきの活躍は、映画の物語性と情感を豊かにしました。岩下は、妖艶かつ知的な市川多恵子を演じ、作品に深みと重厚感をもたらし、小野は若さと純粋さで物語に新たな層を加えました。両女優の異なる魅力が、村川透監督のハードボイルドな世界観を見事に支え、観客に強い印象を残しました。この映画は、岩下志麻の女優としての円熟味と、小野みゆきの新鮮な魅力が融合した作品として、1980年代の日本映画史において特筆すべき一作です。

キャスト

登場人物 出演者
早瀬敏雄 郷ひろみ
市川妙子 岩下志麻
王力華 小野美由紀
岡野 岩城滉一
阿藤快
神崎幸三 三船敏郎
成田三樹夫
森山 夏八木勲
工藤 山田辰雄

スタッフ

監督 村川透
脚本 塩田千種
衣装 京都衣裳、末吉秀文
メイクアップ 八木美粧、柳沢静子、田宮宏祐、常盤ヒトシ
スタイリスト 藤井享子

レビュー 作品の感想や女優への思い

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