サッシャ・ルス(Sasha Luss)は、ロシア・マガダン出身のモデル・女優。2008年にモデル・デビューし、シャネルやディオールで活躍。2019年の映画『ANNA/アナ』で主役アナ・ポリアトワを演じ、ヘビーなアクションを惜しみなく披露し、アクション女優としても注目されます。グラマー・ロシアのモデル・オブ・ザ・イヤー受賞。
以下ではサッシャ・ルスの生い立ち・教育、経歴、私生活、出演作品をまとめています。
サッシャ・ルス
- 英語名:Alexandra “Sasha” Alexeyevna Luss(アレクサンドラ・サッシャ・アレクセーエフナ・ルス)
- 本名:Александра “Саша” Алексевна Лусс
- 生年月日:1992年6月6日(33歳)
- 出身地:露国マガダン
- 国籍:ロシア
- 職業:女優、モデル
- 活動期間:2008年~現在
- Instagram:Sasha Luss
モデル情報
- 身長:178センチ
- 髪の色:ブロンド
- 目の色:ブルー
所属事務所
2023年11月4日現在の情報です。
- IMGモデルズ(ニューヨーク、ミラノ、ロンドン、シドニー)
- エリート・モデル・マネージメント(パリ、コペンハーゲン)
- トラフィック・モデルズ(バルセロナ)
- アイコニック・マネージメント(ベルリン)
- メガ・モデル・エージェンシー(ハンブルク)
- アヴァン・モデルズ・エージェンシー(モスクワ、ワルシャワ)
- MPストックホルム(ストックホルム)
- ドナ・モデルズ(東京)
ファム・ファタル
「ANNA/アナ」を視聴した印象では、サッシャ・ルスは冷たいような悪女のようなビジュアルが似合い、ファム・ファタル要素が豊富。
けっこう顔面偏差値が低いですが、両目の距離が大きめなので目立つ顔立ち。それで、口が大きいことも相まって、ド派手にメイク映えしますし、軽く塗るだけでクールなイメージにもなります。
モデル活動に留まらず、これからも積極的に女優活動を続けて、ファム・ファタルなキャラクターを演じていってほしいです。
「ヴァレリアン 千の惑星の救世主」ではプリンセス役で、仮装しすぎてわからず(^^)
生い立ちと幼少期
サッシャ・ルス(Aleksandra “Sasha” Alexeyevna Luss)は、1992年6月6日、ロシアのマガダン州マガダンに生まれました。マガダンはシベリア東部の遠隔地で、彼女は幼少期に家族とともにモスクワに移住しました。母マリヤ・ルス(Mariya Luss)の情報以外、父親や兄弟に関する詳細は公表されていません。子供時代、彼女はモデルになることを全く考えておらず、ライティングやダンスに情熱を注いでいました。特にバレエに打ち込み、競技会に参加していましたが、13歳の頃に足首の怪我でバレエを断念。この出来事が彼女の人生の転機となりました。サシャの教育については、具体的な学校名や学位の情報は公開されていませんが、彼女はモデルとしてのキャリアを追求する前にロシアで教育を修了しました。
16歳でモデル活動を本格化する前、彼女は学業を優先し、一時モデル業を中断してロシアに戻ったとされています。この選択は、彼女の知性と目標に対する真剣な姿勢を反映しています。彼女の母の友人や見知らぬ人々からモデルとしての可能性を称賛され、13歳の時に母に連れられてモデルエージェンシーを訪れ、即座に契約を結びました。祖母はこのキャリア選択を「不道徳な仕事」と批判しましたが、母のサポートによりサシャはモデル業を始めました。
キャリア
モデル
サッシャ・ルスはDNAモデル・マネージメントと契約し、ヨーロッパやニューヨークへ渡り、DKNYやアントニオ・マラスなどのファッションショーに出演しました。
こうしたブッキングの成功にもかかわらず彼女のキャリアは軌道に乗らず、学業を終えるためにロシアへ帰国。サッシャはパリのエリート・モデル・マネージメント、そしてミラノのウィメン・マネージメントと、育成モデルとして契約。
2011年に母体であるIQモデルズを離れ、アヴァン・モデルズへ移籍しました。同2011年、彼女はロシアのデミ・クチュリエ、ボヘミックの広告でカール・ラガーフェルドに見初められました。
翌シーズン、彼女はディオールに抜擢され、2013年春夏ショーで独占的にウォーキングを披露。2013年秋冬シーズンには、プラダ、ヴァレンティノ、カルバン・クライン、ルイ・ヴィトン、ジバンシィなど、世界有数のブランドの58回にわたるショーでウォーキングを披露しました。さらに彼女は、キャロライナ・ヘレラ、マックスマーラ、ヴァレンティノ、トミー・ヒルフィガーの広告キャンペーンに出演。
こうしたキャリアのなかで、髪をプラチナブロンドにブリーチすることを決意。新発見されたサッシャの美しさ、エルフのような美しさはデザイナーたちに賞賛され、ほかのモデルたちも彼女のルックを模倣するようになりました。サッシャは2014年春夏にも53のファッションショーを歩き、現在最も需要のあるモデルの一人としての地位を固めました。
2013年にはGlamour Russiaから「モデル・オブ・ザ・イヤー」の栄誉に輝きました。サッシャは、長年の支援者であるカール・ラガーフェルドによって、ランバンとシャネルの2014年春夏広告キャンペーンの撮影に参加。この直後、ディオール・ビューティの新しい顔として、キャリアで最も大きな仕事を獲得しました。サッシャは2014年秋のヴェルサーチ・ジーンズのADキャンペーンに主演。また、キャスティング・ディレクターのジェニファー・スターによって、スティーブン・マイゼル撮影の2015年ピレリ・カレンダーに抜擢されました。
映画
女優としては、2017年にリュック・ベッソン監督の『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』でリホ=ミナア姫役として映画デビュー。2019年にはベッソン監督の『ANNA/アナ』で主演を務め、モデルを装うKGBエージェント、アナ・ポリアトヴァ役でアクションと繊細な演技を披露し、批評家から高評価を受けました。この作品は彼女の演技キャリアの転機となり、ヘレン・ミレンやキリアン・マーフィーと共演。2023年にはアクション映画『Sheroes』、2024年には『The Last Front』やSFスリラー『Latency』に出演し、今後の『Depravity』にも出演予定です。彼女はモデルと女優の両方で成功を収め、2023年時点で推定純資産は約300万~400万ドルとされています。
私生活
サッシャ・ルスの私生活については、彼女がプライバシーを重視するため詳細は限られています。一部の情報では、彼女はファッションデザイナーのデヴィッド・コマ(David Koma)と交際していたと報じられていますが、具体的な関係の詳細や現在の状況は公表されていません。彼女は結婚や子供に関する情報も明らかにしておらず、独身とされています。サシャはニューヨークを拠点に生活し、月に一度モスクワの両親を訪ねるなど、家族との絆を大切にしています。
彼女は慈善活動にも積極的で、教育や芸術関連の支援を行っています。インスタグラム(@sashaluss)では、584千人以上のフォロワーに向けて、ファッションや映画の仕事、旅行、読書への愛を共有。彼女は「本はインターネットでは味わえない」と語り、伝統的な読書を愛好する一面も見せています。サシャは自由時間に美術展を訪れ、文化的活動に時間を費やすことを楽しんでいます。また、彼女の青い目とプラチナブロンドの髪は、モデルとしてのトレードマークであり、ファッション界での独特な存在感を支えています。
一部の報道では、彼女の出身地がクルスクとされる誤情報がありますが、正確にはマガダン生まれです。彼女はロシア国籍を持ち、英語とロシア語を流暢に話し、国際的なキャリアを支えています。
出演作品
日本語以外の題名表記は原題または英題です。
公開年 | 題名 | 登場人物 |
---|---|---|
2017 | ヴァレリアン 千の惑星の救世主 | Princess Lihö-Minaa |
2019 | ANNA/アナ | アナ・ポリアトワ |
2022 | Shattered | Jamie Decker |
2023 | Sheroes | Diamond |
レビュー 作品の感想や女優への思い