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好人好日

「見どころ」にPR表現を含みます。
娘を見詰める父親の温かなまなざし、そして献身的な母の愛。
『好人好日』は、1961年8月13日に公開された日本映画。監督は渋谷実、主演は笠智衆・淡島千景・岩下志麻ら。奈良市内に暮らす初老の数学教授と、彼を陰から三十年にもわたって支え続けてきた妻、そして奈良市役所に勤務する娘と婚約者である娘の同僚らの家族模様を描写。エンディングに東大寺の鐘が登場。
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好人好日

  • 原題:好人好日
  • 公開年:1961年
  • 製作国:日本国
  • 上映時間:88分
  • 配給:松竹
  • 視聴:U-next
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見どころ

ほのぼのとした親子のやり取りが心地良い渋谷実監督のホームドラマ。数学以外には全く興味のない変わり者の父親を笠智衆が好演。娘役の岩下志麻の可憐な魅力も心に残る。

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あらすじ

大学教授の尾関は世界的な数学者ですが、世間では変人で通っています。妻の節子は愚痴りながらも彼を尊敬し、家計をやりくりしています。一方、戦災孤児で尾関に拾われ育てられてきた登紀子にはフィアンセがいますが、父親が彼を気に入るかどうかが気がかり…。

ファム・ファタル

とっても可愛い岩下志麻に注目してしまいますが、耳隠しの髪型に和服を着つづける淡島千景が母の色気を出していて綺麗です。

岩下志麻

奈良大仏に縁談を伝える養女の岩下志麻が可愛いすぎます。ついでに実父母に会いたいとお願いしてます。

このとき、志麻ちゃんの服装は襟の大きい白色ブラウスにプリーツスカート。ベージュのストッキングに白のモカシン風の靴。前髪は冴えないウェーブですが、アップにしています。

  • 8分。自宅にてストッキング越しの脚・足を拝めます。つま先は映らず。
  • 10分。薄ピンクのワンピースドレス。同布のベルトつき。これも襟が大きめ。
  • 28分。東大寺でデートしている場面。白地のボーダー柄ワンピース。襟が60年代ファッション。
  • 31分。白地に紺色ダイヤ柄の浴衣。薄ピンクの半幅帯。
  • 40分。白のセーター。47分に再登場。同色カーディガンに合わせて、茶色の膝丈スカート。
  • 1時間7分ころ。冒頭の服装が再登場。室内で立っている全身が映ります。ベージュのストッキングに包まれたお御足をを膝下からつま先まで拝めます。長めのスカートに靴下姿の岩下志麻。おっさん目線で色っぽい。

こんな女子がクラスメートにいると勉強できませんね(^^)

解説

作品概要と時代背景

『好人好日』とは、1961年8月13日に公開された日本映画。松竹映画が配給し、監督はホームドラマの名手である渋谷実が務めました。本作は中野実による小説を原作としており、家族の絆や人間模様を繊細に描き出す作品として注目を集めました。舞台は奈良の大学を中心とした穏やかな地域で、とくに数学者として名を馳せた父親とその家族を軸に物語が進んでいきます。特筆すべきは、主演の笠智衆が普段の落ち着いたイメージを覆す役どころを演じており、コメディータッチの中に温かみのある演技を魅せた点です。また、この映画では家庭の情愛や人々の繋がりが丁寧に描かれ、当時の観客から高い評価を得ました。

1960年代の日本映画界の特徴

1960年代の日本映画界は、戦後の復興期を経て豊かな所得増加期に差し掛かり、多くの人々が映画館を訪れる時代でした。しかし、TVの普及が進むにつれ、観客が徐々にTVへ流れるという課題も抱えていました。松竹をはじめとする大手映画会社は、家族や日常をテーマにしたホームドラマに力を注ぎ、観客層の維持を図っていました。その中で、『好人好日』は、渋谷実監督特有の温かみある人間描写とユーモアを取り入れることで多くの共感を呼び、人々が映画館に足を運んで楽しめる作品となりました。

奈良を舞台とした作品の魅力

『好人好日』の舞台となる奈良は、歴史と文化が息づく土地。この映画では、奈良の雄大で静謐な風景が作品に独特の深みを与えています。とくに、映画のクライマックスに登場する東大寺の鐘やその荘厳な雰囲気は、物語に感動と余韻をもたせる重要な要素となっています。さらに、奈良のロケーション撮影は、映画全体に現実感をもたらし、地域文化の色彩を鮮やかに映し出しました。こうした舞台設定が、奈良の長閑な風景と時間をともなって、家族の愛や人間の温かさをさらに印象強く観客に伝える一助となっています。

淡島千景×岩下志麻:女性たちが輝く『好人好日』の物語

淡島千景が演じる献身的な妻・節子

映画『好人好日』では、淡島千景が尾関等の妻・節子を演じて存在感を輝かせています。節子は貧しい生活の中で夫を支え、家族の絆を保とうとする献身的な妻として描かれています。淡島千景の表情や動作からは、夫への深い愛情と家庭を守る強い意志が自然と伝わります。彼女の演技は、役柄以上の人間味を感じさせ、観客の共感を呼びました。淡島は、当時の女性像を体現しつつも、芯の強さを兼ね備えた女性の姿を見事に演じ上げています。

岩下志麻が魅せる若き娘・登紀子の感情

岩下志麻が演じるのは、養女である尾関登紀子というキャラクター。婚約者をもつ一方で父から離れることへの葛藤が描かれています。岩下志麻は登紀子の内に秘めた繊細な感情を、美しい表情と柔らかな声で表現。市役所勤めをする娘として、時には自立を模索しながらも家族の情愛に揺れる姿が印象的。彼女の感情の機微を描写する演技は、見る者にリアリティと共感を与え、若手俳優としての実力をいかんなく発揮しました。

笠智衆とのアンサンブルが生む温かさ

『好人好日』で特筆すべきは、笠智衆が演じる数学者・尾関等とのアンサンブル。淡島千景と岩下志麻、それぞれが笠智衆と織りなす演技からは、家族特有の温かさがあふれてきます。笠智衆演じる尾関は変人として描かれつつも、節子や登紀子との交流を通じて、人間味に富んだキャラクターとして視聴者の心を掴みます。彼ら3人が絡む場面では、ホームドラマならではのほのぼのとした雰囲気の中に、どこか愛おしさや親しみを感じさせる演技が光ります。このようなキャスト同士の調和が、作品全体に温もりをもたらしているのです。

『好人好日』が伝える価値観と現代への示唆

仕事や恋愛との向き合い方

この映画では家庭以外のテーマとして、登紀子の仕事や恋愛が大きく取り上げられています。彼女は市役所で働きながら婚約者である佐竹竜二との将来について考えています。その一方で、父親である尾関等との別れが訪れる日を心に抱えています。映画を通じて仕事と家庭、そして恋愛に直面する登紀子の姿は、現代を生きる働く女性にも通じる普遍的な課題が浮き彫りとなっています。その中で、家族や恋人、そして自分自身にどう向き合うかという視点が丁寧に描写されています。

女性の役割が変化する時代を映し出す

公開当時の1960年代は、女性の社会進出が徐々に進み始めた時代でもありました。『好人好日』の登場人物たちは、時代の変化の中で女性の新しい役割を担う象徴とも言えます。たとえば、妻である節子は家事に専念しながらも家族を主導的に支える存在として描かれており、登紀子は仕事をもつ働く女性として自立した視点をもっています。この二人の女性が作品の中で示す生き方は、時代の移り変わりの中で女性たちがどのように家庭と社会における役割を模索してきたかを思わせる貴重な記録ともいえます。

現代にも響く普遍的なメッセージ

『好人好日』は時代を超えて多くの人々に愛される作品。その理由は、家族の絆や日々の生活の温かさを通じて描き出される普遍的なメッセージにあります。奇想天外な尾関等の行動や、支える妻や娘の心温まる姿勢は、どの時代にも通じる人間らしい感情を表現しています。また、現代社会では仕事や人間関係が複雑化しているだけに、本作のようにシンプルで純粋な価値観を提示してくれる物語は、改めて私たちの心に響きます。映画『好人好日』は、人生の本質的な幸せを考えるきっかけを与えてくれる作品です。

キャスト

  • 尾関等 – 笠智衆
  • 尾関節子(等の妻) – 淡島千景
  • 尾関登紀子(等の一人娘) – 岩下志麻
  • 佐竹竜二(登紀子の婚約者) – 川津祐介
  • 佐竹美津子(竜二の姉) – 乙羽信子
  • お徳婆さま(竜二と美津子の母) – 北林谷栄
  • 女将 – 高峰三枝子
  • 本橋 – 織田政雄
  • 作平 – 小川虎之助
  • 泥棒 – 三木のり平
  • 菅井一郎
  • 万代峰子
  • 小川虎之助
  • 山路義人
  • 頭師孝雄
  • 上田吉二郎
  • 永田光男
  • 花沢徳衛
  • 穂積隆信
  • 天草四郎
  • 安嶋安芸男
  • 荒瀬友孝
  • 原順子
  • 今井健太郎
  • 和地広幸
  • 遠山文雄
  • 島村敏雄

スタッフ

  • 監督:渋谷実
  • 脚本:松山善三
  • 原作:中野実
  • 美術:浜田辰雄
  • 装置:小林孝正
  • 装飾:山崎鉄治
  • 色彩美術:竹村博
  • 美粧:日夏安紀子
  • 衣装:杉山利和
なむ語るのファム・ファタルはこちらで読めます。

レビュー 作品の感想や女優への思い

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